Domain Transfer の仕組み

Google Workspace Domain Transfer を使用すると、2 つの異なる Google Workspace 環境を統合できます。移行対象のすべてのドメインとエンティティが、移行元の環境から移行先の環境に移動されます。

移行対象のドメイン(別称: 移行ドメイン)とは、移行元の環境に存在するあらゆるセカンダリ ドメイン(およびそのドメインに関連付けられたエイリアス)のことを指します。移行後は、すべての移行ドメインが移行先の環境のセカンダリ ドメインになります。Google Workspace 環境にはプライマリ ドメインが必要であるため、プライマリ ドメイン(およびそのドメインに関連付けられたエイリアス)は移行対象になりません。

移行ドメインに関連付けられたサポート対象のエンティティ(別称: 移行エンティティ)は、移行プロセスの一環として移動されます。これらのエンティティには、ユーザー、グループ、メール、共有ドライブ、カレンダー リソースなどが含まれます。

一般的に、移行元の環境にある既存のプライマリ ドメインを移行したいケースが多いため、プライマリ ドメインをセカンダリ ドメインに変換しておく必要があります。プレースホルダ ドメインが移行元の環境に追加され、既存のプライマリ ドメインに代わる新しいプライマリ ドメインに昇格します。ドメインの入れ替えが完了すると、以前のプライマリ ドメインが移行対象のセカンダリ ドメインになります。

移行先の環境には、移行ユーザーの移行先となる組織部門(移行先のルート組織部門)を用意する必要があります。移行後は、すべての移行ユーザーが移行先のルート組織部門に配置されます。

移行が完了すると、移行元の環境に残るのはプレースホルダ ドメインとユーザー 1 人(移行プロセス中に、移行元の環境へのアクセスを維持するために作成された特権管理者であるプレースホルダ管理者)のみとなります。

重要: 必須ではありませんが、移行元の環境は削除することをおすすめします。移行プロセスの結果、移行元の環境が Google Workspace の本番環境に適さなくなっている可能性があるためです。ただし、移行元の環境が Google Cloud 組織に関連付けられている場合は、管理のみを目的として運用を継続できます。

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