ステップ 3 で移行オプションを選択した後は、ドライラン移行を実行し、本番移行をスケジュールします。
ドライラン
Google Workspace Domain Transfer でドライランを行うと、ドメイン移行で実施される処理をシミュレートできます。その際は、Domain Transfer サービスの技術的な制約事項が反映されます。たとえば、プライマリ ドメインがプレースホルダ ドメインに入れ替えられます。技術面以外の制約事項(たとえば、移行元から移行先の環境への Gmail のコンプライアンス ルールの複製や、Google Workspace 販売パートナーへの通知に関する制約事項)は反映されず、そのことが通知されます。
ドライランにより、移行元と移行先の両方の環境で、すべての未完了タスクを洗い出すことができます。ドライランを実行する前に、ドライランの進行を阻害する要因をすべて見つけ、解決しておく必要があります。必要な対応について詳しくは、移行前のタスクを完了するをご覧ください。
ドライランは毎回 Google がスケジュールして実施します。移行元環境と移行先環境の両方ですべてのタスクが完了したことを検証するために、ドメイン移行処理全体でドライランを複数回実施することもあります。
本番移行のスケジュールを立てる前に、ドライランが正常に完了している必要があります。ドライランが正常に完了したら、残っているタスクの完了予定に基づいて、すべての関係者が十分な情報を得た上で、本番移行の日程を決定することができます。
最終的な本番移行の 24 時間前には、ドライランがエラーのない状態で完了している必要があります。このステップを完了しないと、移行が遅れることになります。
スケジュール
Google Workspace Domain Transfer は共有サービスです。本番移行をスケジュールする前に、Domain Transfer チームは計画中またはスケジュール済みの他のお客様の移行を考慮する必要があります。
Domain Transfer チームは移行元と移行先の両方の環境の管理者と協力して、本番移行をスケジュールして実施します。スケジュールの際は、以下の点に注意してください。
- 本番移行のスケジュール設定 - ドメインの移行プロセスは、火曜日、水曜日、木曜日にのみ実施されます。本番移行は、1 日あたり最大で 3 回、1 週間あたり最大で 9 回予定することができます。例外はありません。
- 期間 - 移行プロセスにかかる時間は、Google Workspace 環境の規模によって異なりますが、移行の完了のために最長で 48 時間を別途確保しておく必要があります。詳しくは、本番環境移行の所要時間についてのページをご覧ください。
移行先の環境が同じ場合の移行
移行先の環境が同じ場合は、移行を 2 日以上空けてスケジュールする必要があります。たとえば、火曜日に移行を実施した場合、次に移行できるのは 2 日後の木曜日です。木曜日に移行を実施した場合は、次に移行を行えるのは 5 日後の火曜日になります。
最初の移行の本番環境移行を開始する前に、両方の移行を対象にドライランを実行します。また、2 回目の移行では次の問題が発生しないように、2 回目の移行の前に次のドライランを完了します。
- プロビジョニングした数より多くの Google Workspace ライセンスが必要になる - 詳しくは、移行先のタスクをご確認ください。
- ドメインとドメイン エイリアスの最大数を超える - 詳しくは、追加できるドメイン数をご確認ください。
- カレンダー リソースの競合が発生する。
重要: 最初の移行で問題が発生した場合は、2 回目の移行の日程を変更する必要があります。