新しいデータ移行サービスを使用してメールのデータを設定し、移行する際に起こりうる問題の解決方法を説明します。
- Google Workspace からの移行のトラブルシューティング
- IMAP サーバーからの移行のトラブルシューティング
- Gmail アカウントからの移行のトラブルシューティング
- 一般的なトラブルシューティング ヘルプ
Google Workspace からの移行のトラブルシューティング
Google Workspace からメールデータを移行できない場合は、まず次の手順を実行してください。
1. 特権管理者のメールアドレスを確認する
移行元ドメインの Google Workspace 特権管理者の、正確で有効なメールアドレスを入力していることを確認します。
承認リクエストにアクセスしようとしたときにエラーが発生した場合は、移行元ドメインの特権管理者ではないユーザーにメールが送信されています。この問題を解決するには、移行先ドメインの Google 管理コンソールで [接続を解除] をクリックし、移行元アカウントの有効な特権管理者のメールアドレスを使用して新しい接続を作成します。詳しくは、承認をリクエストするをご覧ください。
2. 特権管理者が同意したことを確認する
移行元アカウントの特権管理者の場合、承認に同意したかどうかを確認するには、以下の操作を行います。
- 移行元アカウントでドメイン全体の委任設定に移動します。
- [データの移行(新規)] がクライアントとして表示されているかどうかを確認します。
ドメイン全体の委任について詳しくは、API アクセスをドメイン全体の委任で制御するをご覧ください。
- クライアントとして登録されていない場合は、承認リクエスト メールで送信された同意リンクをクリックして承認します。
- クライアント ID のエントリがない場合や、承認リクエスト メールが見つからない場合は、移行を終了して移行元のアカウントを再承認します。
詳しくは、承認をリクエストするをご覧ください。
3. メールのリンクが有効であることを確認する
承認同意リンクの有効期限は 24 時間です。移行元アカウントの特権管理者がこの期間内に同意しなかった場合は、[メールを再送信] をクリックして更新したリンクを送信します。
IMAP サーバーからの移行のトラブルシューティング
1. IMAP サーバーへの接続を確認する
- IMAP サーバーがポート 993 でホストされ、Google の IP アドレス範囲に接続していることを確認します。
- IMAP サーバーが IMAP over SSL(IMAPS)を使用していることを確認します。
2. ユーザーの認証情報を確認する
移行元ユーザーの正しいユーザー名とパスワードが入力されていることを確認します。アプリ パスワードを使用して認証する IMAP サーバーから移行する場合は、移行マップ内のアプリ パスワードを使用します。詳しくは、移行マップの作成とアップロードをご覧ください。
3. ユーザーの既存の IMAP 接続数を確認する
ユーザーが既存の IMAP 接続を複数使用している場合、IMAP サーバーの接続上限数に達し、新しいデータ移行サービスが接続できなくなる可能性があります。トラブルシューティングを行うには、ユーザーの他の IMAP 接続を削除してからもう一度お試しください。
Gmail アカウントからの移行のトラブルシューティング
Gmail アカウントからデータを移行する際に問題が発生した場合は、以下の手順をお試しください。
1. ユーザーのメールアドレスを確認する
一般ユーザー向け Gmail の有効なメールアドレスを正しく入力していることを確認します。
2. ユーザーが移行に同意していることを確認する
Google 管理コンソールで [承認を確認] をクリックし、接続が承認されたことを示す接続済みの通知が表示されていることを確認します。ユーザーがリクエストを拒否した場合は、「承認が拒否されました」というメッセージが表示されます。
ユーザーが承認した後にリクエストを拒否すると、接続は 接続済みの状態から承認が拒否された状態に移行します。この状態のときは、移行を開始できません。ユーザーが同意を取り消した時点で移行が始まっている場合、移行は最終的に停止し、承認リクエストの拒否を示すエラーが移行レポートに表示されます。
3. メールのリンクが有効であることを確認する
承認同意リンクの有効期限は 24 時間です。ユーザーがこの期間内に同意しなかった場合は、[メールを再送信] をクリックして更新したリンクを送信します。
一般的なトラブルシューティング ヘルプ
マップのアップロード中にエラーが発生した
Google Workspace からの移行を設定しているときに移行マップをアップロードすると、次のいずれかのエラーが発生することがあります。
エラー メッセージ | トラブルシューティングの手順 |
---|---|
エントリはすでに存在します | 元のメールアドレスが複数回追加されています。移行マップで、重複する移行元ユーザーを確認します(移行先ユーザーは複数回指定してもかまいません)。 |
移行先の Gmail アカウント エンティティを設定する必要があります | 移行先のメールアドレスがありません。CSV ファイルで、移行先ユーザーが存在しているかどうかを確認してください。 |
Gmail アカウント エンティティのメール ID を設定し、有効に設定する必要があります | ファイル内のメールアドレスが設定されており、そのメールアドレス形式が有効であることを確認してください。 |
移行を開始できない
移行先ドメインの特権管理者が移行を開始していることを確認します。新しいデータ移行サービスでは、データの移行を開始する前に移行先ドメインでドメイン全体を委任するため、特権管理者の権限が必要です。
移行は完了したが、失敗した項目がある
[移行レポートをエクスポート] をクリックし、移行されなかったアイテムと移行に失敗した理由をレポートを確認して特定します。詳しくは、新しいデータ移行サービスのレポートについてをご覧ください。
問題を修正してから、差分移行を実行します。
メールが見つからない
移行後に見つからないメールがある場合は、次のトラブルシューティングの手順を行ってください。
手順 1: メールに誤ってラベルが付けられていないことを確認する
- 見つからないメッセージのメッセージ ID を移行元のアカウントから取得します。
メッセージ ID の確認について詳しくは、ヘッダー全体からメールの経路を確認するをご覧ください。
- 移行先アカウントで、Gmail の検索演算子「rfc822msgid:」を使用してメッセージ ID を検索します。
検索演算子の使用について詳しくは、Gmail で検索を絞り込むをご覧ください。
- メールが見つからない場合は、次のステップに進みます。
手順 2: 移行レポートを確認する
- 移行レポートをエクスポートします。詳しくは、レポートをエクスポートするをご覧ください。
- 見つからないメッセージをメッセージ ID で検索します。
- レポートにエラーと表示されている場合は、一般的なエラー メッセージを解決するでエラーコードを探します。
- 手順に沿ってエラー メッセージのトラブルシューティングを行います。
ラベル移行中のエラー
ラベルの移行中のエラーとしては、次の問題の可能性が考えられます。
- Google Workspace または一般ユーザー向け Gmail アカウントから移行する場合、ラベルに関連付けられたメッセージは移行されますが、警告状態になります。
- IMAP サーバーから移行する場合、親ラベルが移行されないときはメールがスキップされます。
トラブルシューティングを行うには、差分移行をお試しください。引き続き問題が発生する場合は、次をお試しください。
- 次のいずれかを行います。
- ラベルの問題を解決する。ラベルに関するトラブルシューティングについては、新しいデータ移行サービスのレポートについてをご覧ください。
- ラベルを削除します。
- 差分移行を実施します。