概要
グループを作成できるのは誰ですか?グループを作成できるのは、グループの権限を持つ管理者です。
ビジネス向け Google グループを有効にすると、ユーザーにグループを作成する権限を付与することもできます。詳細: グループを使用するための組織全体のポリシーを設定する
Google Workspace でグループを作成する方法はいくつかあります。
ただし、グループを作成する場所によって、使用目的が制限される場合があります。
- コミュニケーションとコラボレーションのためのグループ(メーリング リスト、共同トレイ)は、任意の場所で作成できます。
- グループは、どこで作成されたものでも Google Cloud のポリシーで使用できます。
- 設定グループと動的グループは、管理コンソールで作成するか、API を使用して作成する必要があります。
次の表は、グループの種類とそれを作成できる場所を示しています。
グループの作成場所 | メーリング リスト、共有、カレンダー招待状 | 共同トレイまたは 管理対象グループ | 設定グループ | 動的グループ | Google Cloud IAM ポリシー |
---|---|---|---|---|---|
管理コンソール ホーム画面 [グループ] |
✔ | ✔* | ✔ | ✔ | ✔ |
Directory API | ✔ | ✔* | ✔ | ✔ | |
Cloud Identity API | ✔ | ✔* | ✔ | ✔ | |
Google グループ * | ✔ | ✔* | ✔ | ||
Google Cloud console | ✔ | ✔* | ✔ | ||
LDAP または Active Directory サーバーから同期 | ✔ | ✔* | ✔ | ✔ |
* ビジネス向け Google グループを有効にする必要があります
はい。管理者は、外部のベンダー、クライアント、顧客などをグループに追加できます。これは、Google 管理コンソールで行うことができます。ビジネス向け Google グループの共有設定で外部メンバーを許可している場合は、他のユーザーでも外部メンバーをグループに追加できます。
はい。ただし、ユーザーがメールを送信したことがあるグループに限られます。ユーザーがメッセージを送信したグループは、[すべての連絡先] に表示されます。
Google グループと Google コンタクトではどちらも、メーリング リストを使用して複数のユーザー グループに簡単にメールを送信できます。ただし、Google コンタクトで作成したメーリング リストは、Google グループで共有できません。Google コンタクトのメーリング リストはユーザー個人で使用するもので、グループのメールアドレスは、どのメンバーでも使用できます。
はい。メッセージを確認してから、グループ宛の投稿を許可できます。
はい。Google Cloud Directory Sync(GCDS)を使用して、LDAP サーバーから Google Workspace にグループ(メーリング リスト)を同期できます。
はい。Google Workspace Admin SDK の Directory API と Groups Settings API を使用してグループを作成、管理できます。
ビジネス向け Google グループ
ビジネス向け Google グループとは何ですか?ビジネス向け Google グループは、Google 管理コンソール内のコアサービスです。このサービスを使用して、Google グループのユーザーアプリ(groups.google.com)で組織のグループを使用する方法を管理できます。
ビジネス向け Google グループは、従来の G Suite(無償版)を含むすべての Google Workspace のエディションでご利用いただけます。
従来の G Suite(無償版)では、次の操作を行うことはできません。
- Google グループでのメッセージの投稿
- グループ メッセージの管理
- 会話履歴へのグループ メッセージの保存
ビジネス向け Google グループでの主な違いは次のとおりです。
- 共有オプション: 管理者は、ビジネス向け Google グループ サービスの共有オプションを設定して、ユーザーが行える操作を制限できます。たとえば、ユーザーがドメイン外のメンバーを追加できないようにしたり、ドメイン外のユーザーがグループ宛にメールを送信できないようにしたりできます。
- グループ ディレクトリ: ビジネス向け Google グループ サービスには、組織のグループのみが登録された企業グループ ディレクトリが用意されています。
- API - API を利用できるのは、Google Workspace のお客様のみです。
Google コンタクトの連絡先グループは、メールアドレスの単純なリストです。メールや会議の招待状に複数のアドレスをすばやくまとめて入力したりするために使用します。ビジネス向け Google グループを使用してユーザーが作成するグループもメールアドレスのリストですが、グループ自体にメールアドレスがあり、許可されたユーザーはそのアドレスにメールを送信できます。
また、グループ アドレスを使用して Google のドキュメントやサイトなどのコンテンツも共有できます。さらに、連絡先グループとは異なり、ビジネス向け Google グループ サービスは、会話履歴へのメッセージの保存や管理機能などの高度な機能を備えています。
管理コンソールで作成したグループは次の目的に使用できます。
- メーリング リスト
- 共同トレイ*
- 設定グループ
- 動的グループ
Google グループ アプリで作成したグループは、次の目的に使用できます。
- メーリング リスト*
- 共同トレイ*
* ビジネス向け Google グループを有効にする必要があります
いいえ、表示されません。
管理者は、ビジネス向け Google グループ サービスとグループリストにアクセス可能な管理コンソールを、現在 18 の言語でご利用いただけます。
すべてのユーザーは、Google グループ アプリ(groups.google.com)を現在 38 の言語で表示できます。グループのオーナーとマネージャーは、グループのメールに含まれるシステム生成のテキストに特定の言語を設定することができます。
詳細: グループのメールの言語を設定する
はい。ビジネス向け Google グループを有効または無効にするに記載された手順に沿って操作します。
はい。所属する組織でGmail が使用されていなくても、ビジネス向け Google グループの設定で許可されていれば、ユーザーは次の操作を行うことができます。
- Microsoft Outlook などの他のメール クライアントを使用して、グループとの間でメールを送受信する
- Google グループ アプリでメッセージを投稿する
- グループ アドレスを使用して、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、カレンダー、動画などのコンテンツを共有する
ただし、Gmail で Google グループを使用すると、いくつかのメリットがあります。たとえば、Gmail の受信トレイを整理しやすくするために、Google グループでルールとフィルタを設定できます。
管理
組織内のユーザーがグループを使用する方法を管理することはできますか?はい。管理者は、組織内のグループを完全に制御できます。ユーザーがグループに外部メンバーを追加できないようにしたり、ユーザーのグループを編集または削除したり、ユーザーがグループを作成できないようにしたりすることが可能です。
ユーザーが特定のグループに自身を追加できるかどうかを管理することはできますが、ユーザーが所属グループから自身を削除することは禁止できません。ただし、組織の従業員をすべて 1 人のメンバーとしてグループに追加すれば、ユーザーは所属グループから自身を削除できなくなります。
ユーザーを特定のグループ(「全従業員」グループなど)のメンバーとして維持するには、LDAP サーバー上でグループを管理し、定期的にそのグループを Google Workspace と同期させます。
いいえ。管理者が管理対象グループに送信するメッセージは、管理者がそのグループのメンバーかどうかにかかわらず、管理されません。このポリシーは、他の管理者によって作成された管理対象グループにも適用されます。
唯一の例外は迷惑メールに分類されたメッセージで、これらのメッセージは送信されません。
グループは通常どおり機能します。管理者が自分でグループを管理したり、別のユーザーをオーナーに指名したりできます。
複数ドメイン
組織のどのドメインにでもグループ アドレスを作成できますか?はい。Google Workspace アカウントに複数のドメインがある場合は、グループの作成時に、どのドメインをグループのメールアドレスとして使用するかを選択できます。
はい。Google Workspace アカウントに複数のドメインがある場合は、異なる複数のドメインのメンバーを 1 つのグループに混在させることができます。
はい。Google Workspace アカウントに複数のドメインがあり、ビジネス向け Google グループを有効にしている場合は、すべてのドメインのユーザーがGoogle グループ アプリを使用できます。
制限事項
グループのメンバーシップやグループ宛のメッセージの数に上限はありますか?はい。迷惑メールやメールの不正使用を防ぐため、Google では次の数に対して上限を設けています。
- オーナーごとのグループ数
- 短い期間内にグループ宛に送信されるメッセージの数
- グループの外部メンバーに一度に送信されるメッセージの数
お客様ごとに最大 500 個の動的グループを作成できます。この上限は場合によっては引き上げることが可能です。上限の引き上げをご希望の場合は、Google Workspace サポートまでご状況をお知らせください。
他の種類のグループについては作成数の上限はありませんが、1 人のユーザーがオーナーになれるグループ数は最大 1,000 個です。グループを作成したユーザーは、自動的にそのグループのオーナーになりますが、グループを編集して自分のオーナー権限をいつでも削除できるので、ユーザーはいくつでもグループを作成できます。
Google Workspace の各種エディションの場合、グループのメンバー数に制限はありません。
あります。上限は、添付ファイルを含めて 25 MB(通常の Gmail の上限)です。
「返送メッセージ」とも呼ばれる配信不能レポート(NDR)をグループに送信または転送することはできません。NDR に似ているメッセージも、送信や転送はできません。
はい。Google Workspace のサービスレベル契約(SLA)は Google Workspace サービスの グループ コンポーネントに適用されます。
セキュリティ
ユーザーが管理するグループのセキュリティはどうなっていますか?ビジネス向け Google グループでは、管理者とユーザーはユーザーが管理するグループへのアクセスやアクティビティを制限できます。たとえば管理者は、ユーザーがグループに外部ユーザーを追加できないようにしたり、ユーザーが作成したグループを編集または削除したりできます。
ビジネス向け Google グループでは、共有オプションを設定して、会話履歴を含む組織のグループに組織外からアクセスできないようにすることができます。また、管理者が外部のアクセスを許可した場合でも、グループのオーナーとマネージャーは、グループの会話履歴に外部からアクセスできないように設定できます。
組織外のユーザーにグループ宛のメッセージの送信を許可するかどうかを選ぶことができます。グループのアドレスが悪質な送信者に知られた場合、グループのメンバーに届く迷惑メールは増える可能性があります。グループを作成する際には、各設定の内容を十分に検討することを強くおすすめします。
特定のグループの迷惑メールフィルタを強化するには、グループの迷惑メール管理の設定を変更してください。詳細: グループの設定を更新する
グループを会議に招待する場合、カレンダーの招待状にグループ メンバー全員が表示されるのは、グループに対する適切なアクセス権がある場合に限られます。この制限は、グループのプライバシー設定を保護するためのもので、ユーザーだけでなく管理者にも適用されます。
グループと メッセージの保持
メールメッセージはどのくらいの期間、グループの会話履歴に保存されますか?グループの会話履歴に期限はないため、履歴内のメッセージはグループを削除しない限り保管されます。
いいえ。メールの保持機能はグループの会話履歴内のメッセージには適用されないため、メッセージはグループを削除するまで履歴に残ります。
管理者がビジネス向け Google グループの使用を停止した場合、管理者やユーザーが作成したグループは引き続き使用できますが、ビジネス向け Google グループの高度な機能は使用できなくなります。ビジネス向け Google グループの使用を再開すると、グループの設定はすべて復元されます。