リソースの同期の概要

HCL Notes のカレンダー リソースと Google カレンダーのリソースは、Google Calendar Resource Sync (GCRS) を使用して同期することができます。

各リソースが同期された後、システムにより予定の競合の有無が 5 分間隔でチェックされます。同期処理が行われるのは、アクティブなリソース プロファイルと今後の予定のみです。

プライマリ カレンダーとレプリカ カレンダー

GCRS は、プライマリ / レプリカ方式の同期を採用しています。予定が最初に作成されたシステムがプライマリとなり、同期プロセスの実行時に他方のシステム(レプリカ)より優先されます。

たとえば、Notes で作成した予定が Google と同期された後に Google で更新されたとします。この場合、Google で行った更新は次回の同期実行時に元に戻されます。

予定の同期と移行を同時に行う

GCRS は Google Workspace Migration for HCL Notes (GWMHN) R4.1 以降と互換性があります。これより前のバージョンの GWMHN、または GWMHN 以外の移行ソフトウェアを使用して Notes のリソースを Google カレンダーに移行していた場合は、GCRS を使用しないでください。

GCRS と GWMHN は次のように連携して動作します。

  1. リソースの同期中に、GCRS によって予定が Google に追加されます。この時点では、Notes がプライマリ システムです。
  2. その後、GWMHN によって予定の作成元のカレンダーが移行されます。この予定は Google カレンダー リソースとして、同じ予定の 2 つのコピーが表示されます。
  3. 次回の同期サイクル実行時、新たに移行された予定が GCRS で認識されます。さらに GCRS で次の処理が行われます。
    1. 手順 1 で作成した予定を Google カレンダーから削除する
    2. Resource Reservations データベースから元の予定を削除する
    3. 移行された予定のコピーを Google から Notes に再同期する

    この操作により、Google カレンダーがプライマリ システムになります。

関連トピック


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