この機能に対応しているエディション: Enterprise Plus、Enterprise Essentials Plus。エディションの比較
管理者は、ワーク インサイトのダッシュボードで利用可能なユーザーの Google Workspace 使用状況データを指定できます。適切な権限を持つユーザーだけがダッシュボードにアクセスできます。
ワーク インサイトで扱えるデータを決定する
ユーザーのデータをワーク インサイトのダッシュボードで扱えるようにするには、ワーク インサイトによるデータ収集がそのユーザーに対して有効化されている必要があります。デフォルトでは組織全体に対してワーク インサイトが有効化されていますが、ダッシュボードで扱うデータを選択することもできます。
- 特定の組織部門に対してワーク インサイトをオンまたはオフにします。組織部門に対してワーク インサイトがオンになっている場合、ワーク インサイトのダッシュボードでユーザーのデータを確認できます。詳しくは、組織部門についてのページをご覧ください。
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特定のグループに対してワーク インサイトをオンにします。この設定は、ワーク インサイトのダッシュボードで特定のグループに関するデータをフィルタする際に、ワーク インサイトがオンになっている組織部門に属していないグループ メンバーがいる場合にのみ必要です。
重要:
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データは集約されます - ユーザーのデータはすべて、ワーク インサイトのダッシュボードでチームとして集約されます。個々のユーザーのデータを見ることはできません。
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グループは組織部門よりも優先されます - たとえば、ユーザーがワーク インサイトがオフになっている組織部門とワーク インサイトがオンになっているグループの両方に属している場合、そのユーザーのデータはワーク インサイトで利用することができます。
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Enterprise 以外のライセンスが適用されるユーザーのデータ収集自体は無効にできません - Google Workspace Enterprise 以外のライセンスが適用されるユーザーが属する組織部門に対してワーク インサイトをオフにしても、Enterprise 以外のユーザーに対するデータ収集は停止されません。ワーク インサイトのダッシュボードでは、このデータはワーク インサイトがオフになっている組織部門の親組織部門のデータに反映されます。
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ワーク インサイトをオンにするだけではアクセスは許可されません - 組織部門またはグループに対してワーク インサイトをオンにすると、そのメンバーのデータがワーク インサイトで利用できるようになりますが、担当者がワーク インサイトにアクセスできるようにするには権限を割り当てる必要があります。
ワーク インサイトでデータをフィルタする方法を決定する
ワーク インサイトで利用可能なユーザーのデータを選択すると、ダッシュボードでデータをフィルタする方法を選択できるようになります。データは次のチーム タイプでフィルタできます。
- ワーク インサイトをオンにした組織部門
- 管理コンソールでユーザーのプロファイルに従って定義されたマネージャー チーム
- 管理コンソールで許可したグループ
注: 特定のチームタイプでデータをフィルタする権限を他の担当者に与えることができます。詳しくは、ワーク インサイトへのアクセス権を付与するをご覧ください。
フィルタ可能なチームサイズの最小値
ワーク インサイトのダッシュボードでは、メンバーが 10 人以上存在するチームのデータのみフィルタすることができます。チームサイズの最小値の設定は、個々のユーザーのデータが識別されないようにするために有効です。最小値を満たさないチームは、ワーク インサイトのダッシュボードのチーム フィルタに表示されません。ただし、組織構造の上位のチームの集計データにはそのチームに関するデータが含まれます。
例: 「営業」という組織部門にユーザーが 20 人いるとします。「営業」には「神奈川県」という子組織部門があり、9 人のユーザーがいます。「神奈川県」の組織はチームフィルタには表示されませんが、「営業」組織部門の指標にはこのチームに関するデータが表示されます。
手順 1: 組織部門に対してワーク インサイトを有効または無効にする
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- 管理コンソールで [アプリ] [Google Workspace] [ワーク インサイト] に移動します。
灰色のボックスの右上にあるサービスを編集アイコン をクリックします。
左側に最上位組織と組織部門が表示されます。 -
(省略可)特定の組織部門に対してサービスを有効または無効にするには:
- 左側で組織部門を選択します。
- サービスのステータスを変更するには、[オン] または [オフ] を選択します。
- 次のいずれかを選択します。
- [サービス] のステータスが [継承] になっており、親組織の設定が変更された場合でも現在の設定を維持したい場合は、[オーバーライド] をクリックします。
- [サービスのステータス] が [上書きされました] になっている場合は、[継承] をクリックして親と同じ設定に戻すか、[保存] をクリックして新しい設定を維持します(親組織の設定が変更された場合でも、現在の設定を維持します)。
注: 詳しくは、組織構造についてのページをご覧ください。
注: ワーク インサイトのダッシュボードに組織部門が表示されるまでには、最長で 72 時間ほどかかることがあります。
手順 2:(省略可)グループに対するワーク インサイトをオンにする
重要: この設定は、ワーク インサイトのダッシュボードで特定のグループに関するデータをフィルタする際に、ワーク インサイトがオンになっている組織部門に属していないグループ メンバーがいる場合にのみ必要です。
グループに対するワーク インサイトをオフにすることはできませんが、グループに対してワーク インサイトをオンにした場合は、そのグループの「オン」というステータスを削除または解除することができます。
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- 管理コンソールで [アプリ] [Google Workspace] [ワーク インサイト] に移動します。
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灰色のボックスの右上にあるサービスを編集アイコン をクリックします。
左側に最上位組織と組織部門が表示されます。 - 左側の [グループ] で、グループを検索または選択します。
- 右側の [サービスのステータス] の横にある [オン] のチェックボックスをオンにします。
また、グループの「オン」というステータスを削除(解除)するには、[オン] のチェックボックスをオフにします。
- [保存] をクリックします。
手順 3:(省略可)グループ フィルタを設定する
ワーク インサイト ダッシュボードでグループ別にデータをフィルタするには、最初にグループを許可する必要があります。
ワーク インサイトでグループを許可するには:
Google グループを使用して監査ログをフィルタすると、選択したグループのみが追跡されるため、統計情報を作成し、パフォーマンスを向上させることができます。検索結果には宗教や性別などの機密情報が含まれる可能性があるため、フィルタ グループの許可リストにグループを明示的に追加する必要があります。
結果が返されるのは、グループが追加された時点から、そのグループが削除されるまでです。グループが追加される前に作成された監査ログとイベントは、グループを使用してフィルタリングできません。
フィルタ グループの許可リストを管理する
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- 管理コンソールで、[フィルタ グループ] ページに移動します。
- [グループの追加] をクリックします。
- グループ名またはメールアドレスの最初の数文字を入力してグループを検索します。目的のグループが表示されたら、そのグループを選択します。
- (省略可)別のグループを追加するには、グループを検索して選択します。
- グループの選択が完了したら、[追加] をクリックします。
- (省略可)グループを削除するには、グループを削除アイコン をクリックします。
- [保存] をクリックします。
ワーク インサイトでは、グループが追加された日からグループ メンバーに対してデータが計算されますが、ワーク インサイト ダッシュボードにデータが表示されるまでには最長で 12 時間ほどかかることがあります。
手順 4:(省略可)マネージャー チームを定義する
マネージャー チームでデータをフィルタする場合は、管理コンソールでマネージャー レポート構造が定義されていることを確認してください。この構造は、各ユーザーのユーザー プロフィール内の [マネージャーのメール] 欄に基づいています。
管理コンソールでレポート構造を定義していない場合は、次のいずれかを行います。
- 各ユーザーのプロフィール内の [マネージャーのメール] 欄に、その管理者のメールアドレスを入力する。
- Microsoft Active Directory または他の LDAP サーバーでユーザーのマネージャーを定義している場合は、Google Cloud Directory Sync を使用して各ユーザーの [マネージャーのメール] 欄に入力します。
次の手順
ワーク インサイトをオンにした後、ワーク インサイトのダッシュボードへのアクセス権を付与します。