Google Voice を使用した高品質の音声通話には、適切に設定されたネットワークが必要です。ネットワークが音声トラフィックに対応できる状態であることを確認してください。
- すべての同時通話を処理するのに十分な帯域幅をネットワークが備えていることを確認する。
- 送信ポートを開いて、ネットワークでの音声トラフィックの送受信を可能にする。
- Voice でウェブ トラフィック、API、フィードバック レポート、ログのアップロード、接続設定に使用される URI を許可リストに登録する。
Voice のアーキテクチャ
送信ポートで音声トラフィックを許可
組織でのメディア トラフィックの送受信を次のポートで行うようにネットワークを設定します。
- 送信 UDP ポートの範囲: 19302〜19309
- 送信 UDP ポートの範囲: 26500~26501
- 送信 TCP ポート 443
Voice の UDP ポートの範囲は、Chrome の WebRTC UDP ポート設定に基づいて決まります。
各サイトの帯域幅の要件
サイトのネットワークには、すべての同時音声通話に対応できる十分な帯域幅に加えて、その他の処理で必要とされる追加の帯域幅が必要です。
最適な帯域幅の要件範囲を算出するには、各音声通話に必要な帯域幅に同時参加者の最大数を掛けます。
参加者あたりの平均帯域幅 x 同時参加者の最大数 = サイトの帯域幅の最小要件
参加者 1 人あたりの推奨帯域幅
- 最小要件: 32 kbps(実際のメディアと RTCP シグナリングのオーバーヘッドを考慮)
- (推奨)高品質: 50 kbps 以上(実際のメディアと RTCP シグナリングのオーバーヘッドを考慮)
- 2 つの Google Voice クライアント間の通話では、可能な限り低いビットレートへの適応が試行される
ネットワークから Google のコアサービスへのフルアクセスが可能であることを確認します。ネットワークのユーザーに対して制限ポリシーやフィルタリング ポリシーが適用されている場合、次の URI パターンにネットワーク アクセスできることを確認してください。以下のパターンは、Voice でウェブ トラフィック、API、フィードバック レポート、ログのアップロード、接続設定に使用されます。
- https://*.google.com/*
- https://*.googleapis.com/*
- https://*.gstatic.com/*
- https://*.googleusercontent.com/*
- https://*.telephony.goog/*
- stun.l.google.com:19302(STUN リクエストに使用)
Voice の IP アドレス範囲
Voice のトラフィックはセキュリティで保護され、かつ暗号化されるため、Google で使われているIP アドレスへのトラフィックを制限する必要はありません。
ただし、ネットワークの制約によりトラフィックの制限が必要な場合は、次の IP 範囲を許可リストに登録して Voice のメディア サーバーを許可してください。この IP が Google Workspace 版 Voice 専用になるため、Google Workspace で使用されている音声トラフィックを識別できます。これにより、ネットワークやファイアウォールへのアクセスをより適切に設定し、最適化できるようになります。
- IPv4: 74.125.39.0/24
- IPv6: 2001:4860:4864:2::0/64
- IPv4: 74.125.250.129/32(STUN リクエストに使用)
その他の接続要件
Poly の信頼できるポートと IP アドレスについては、Poly のドキュメントをご覧ください。
企業の Wi-Fi に接続しているスマートフォンの場合:
- Apple のプッシュ通知 - Apple のドキュメント
- Firebase のプッシュ通知 - Google の FCM のドキュメント