Password Sync をアップグレードする

Password Syncに新機能、改良機能、修正が加わると、新バージョンとしてリリースされます。最新バージョンのソフトウェアをご利用いただくことをおすすめします。詳細

始める前に

Microsoft Active Directory ドメインのドメイン管理者であることを確認してください。

重要: Password Sync のアップグレードは各 Active Directory サーバー(ドメイン コントローラ)で行う必要があります。ただし、ドメイン コントローラ間で Password Sync のバージョンが異なる場合でも、Password Sync は正常に機能します。

Password Sync をアップグレードする

Password Sync には 3 通りのアップグレード方法があります。Password Sync の設定ウィザードを使用する方法が 1 つと、コマンドラインを使用する方法が 2 つです。コマンドラインを使用する場合は、元の構成ファイル(最初のインストール時に作成したもの)を使用する方法と、構成ファイルのアップグレードと更新を 1 回の操作で行う方法があります。

オプション 1: 設定ウィザードを使用してアップグレードする(推奨)

各 Active Directory サーバー(ドメイン コントローラ)で、以下の手順に沿って操作します。

  1. ドメイン管理者としてドメイン コントローラにログインします。ドメイン コントローラと同じドメインのアカウントを使用する必要があります。
  2. Password Sync をダウンロードします。使用しているオペレーティング システムに応じたエディション(32 ビットまたは 64 ビット)をダウンロードしてください。
  3. ダウンロードしたインストーラを実行します。
  4. インストーラの手順を完了します。
  5. [Yes] をクリックしてシステムを再起動します。
  6. (省略可)アップグレードが正常に完了したことを確認するには:
    1. ドメイン コントローラで [コントロール パネル] 次に [プログラムと機能] をクリックします。
    2. リストから Password Sync を探し、[バージョン] 列の情報が正しいことを確認します。
オプション 2: コマンドラインを使用して Password Sync をアップグレードする(複雑)
  1. ドメイン管理者としてドメイン コントローラにログインします。ドメイン コントローラと同じドメインのアカウントを使用する必要があります。
  2. Password Sync をダウンロードします。使用しているオペレーティング システムに応じたエディション(32 ビットまたは 64 ビット)をダウンロードしてください。
  3. Password Sync ソフトウェアをドメイン コントローラにコピーします。
  4. 前の構成ファイルを使用してアップグレードを開始するには、次のコマンドを使用します。

    msiexec /i passwordsync_[32|64]bit.msi /l*vx msi_log.txt /quiet

    : これは改行を入れずに 1 つのコマンドとして実行します。

  5. システムを再起動します。
  6. (省略可)アップグレードが正常に完了したことを確認するには:
    1. ドメイン コントローラで [コントロール パネル] 次に [プログラムと機能] をクリックします。
    2. リストから Password Sync を探し、[バージョン] 列の情報が正しいことを確認します。
オプション 3: コマンドラインでの 1 回の操作で、Password Sync のアップグレードと構成ファイルの変更を同時に行う(上級)

アップグレードと同時に設定を変更する必要がある場合は、新しい引数とパラメータを指定できます。

: Google Workspace 組織の Google Workspace 特権管理者であることをご確認ください。この方法で Password Sync のアップグレードを完了するために必要なサービス アカウントを認証できるのは、特権管理者のみです。

  1. ドメイン管理者としてドメイン コントローラにログインします。ドメイン コントローラと同じドメインのアカウントを使用する必要があります。
  2. Password Sync をダウンロードします。使用しているオペレーティング システムに応じたエディション(32 ビットまたは 64 ビット)をダウンロードしてください。
  3. Password Sync ソフトウェアをドメイン コントローラにコピーします。
  4. 構成ファイルを変更してアップグレードを開始するには、ドメイン コントローラのコマンド プロンプトで次のコマンドを使用します。

    次のコマンドに続けて、以下の表に指定されている引数とパラメータを指定します。引数はすべて大文字で入力し、パラメータは引用符で囲みます。

    msiexec /i passwordsync_[32|64]bit.msi /l*vx msi_log.txt /quiet

    : 最終的には、改行を入れずに 1 つのコマンドとして実行します。

    引数 パラメータ
    ADMIN_EMAIL

    Google 管理者のメールアドレス。

    : ADMIN_EMAIL="[email protected]"

    BASE_DN

    (省略可)Active Directory ドメインのベースの識別名(DN)。

    このパラメータを省略すると、ベース DN が Password Sync で自動検出されます。

    : BASE_DN="OU=users,DC=mydomain,DC=com"

    CREDENTIALS_FILE

    サービス アカウントの JSON ファイルへのフルパス。

    : JSON ファイルには、Google ドメインにアクセスするための鍵が保存されています。このファイルは認証後にシステムから削除してください。

    例: : CREDENTIALS_FILE="c:\users\administrator\downloads\service_account.json"

    MAIL_ATTRIBUTE

    (省略可)各ユーザーの Google メールアドレスを持つ Active Directory 属性。

    このパラメータを省略すると、デフォルトの「mail」属性が Password Sync で使用されます。

    : MAIL_ATTRIBUTE="mail"

  5. システムを再起動します。
  6. (省略可)アップグレードが正常に完了したことを確認するには:
    1. ドメイン コントローラで [コントロール パネル] 次に [プログラムと機能] をクリックします。
    2. リストから Password Sync を探し、[バージョン] 列の情報が正しいことを確認します。

Password Sync のアップグレードの例

この例では、管理者のメールアドレスは [email protected] です。Active Directory のベース DN は OU=users,DC=mydomain,DC=com で、サービス アカウントの JSON ファイルは、ドメイン コントローラの c:\users\administrator\downloads\service_account.json にあります。各ユーザー名は Active Directory の mail 属性です。

: このコマンド例は 1 行で記述されています。ページサイズの都合により、複数行にわたって表示されることがあります。

msiexec /i passwordsync_64bit.msi /l*vx msi_log.txt /quiet ADMIN_EMAIL="[email protected]" BASE_DN="OU=users,DC=mydomain,DC=com" CREDENTIALS_FILE="c:\users\administrator\downloads\service_account.json" MAIL_ATTRIBUTE="mail"

次のステップ

アップグレードが正常に実行された後は、ユーザーの Active Directory アカウントのパスワードが変更されると自動的に Google アカウントに反映されます。

念のため、1 人のユーザーの Active Directory パスワードを変更して、正しく同期されたことを確認してください。

インストールについてお困りの場合は、Password Sync のトラブルシューティングをご覧ください。

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