管理者は、Google Chat のインライン スレッド形式のスペースに対するデフォルトの履歴設定を管理できます。
インライン スレッド形式のスペースの履歴設定を選択する
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [Google Chat] の順に移動します。
- [スペースの履歴] をクリックします。
- スペースの履歴オプションを選択します。
- 履歴はデフォルトでオン(ただし、ユーザーはこの設定を変更できます)
- 履歴はデフォルトでオフ(ただし、ユーザーはこの設定を変更できます)
- 履歴は常にオン(デフォルトでオンになっており、ユーザーはこの設定を変更できません)
- 履歴は常にオフ(デフォルトでオフになっており、ユーザーはこの設定を変更できません)
- [保存] をクリックします。
チャットの履歴設定との兼ね合い
チャットの履歴とスペースの履歴の兼ね合いは、最上位組織部門の Chat サービスの設定によって異なります。
最上位のチャットの履歴設定がスペースの履歴設定より優先されていない
注: チャット履歴の設定をチャットとスペースとでそれぞれ反対になるよう強制的に適用した場合、ユーザーがグループの会話をスペースにアップグレードすると、履歴の設定が変更されます。このような可能性を回避したい場合は、強制的に適用する履歴設定を同じにします。
最上位のチャットの履歴設定がスペースの履歴設定より優先されている
この場合、管理コンソールの [チャット サービスの設定] で、[チャットの履歴設定をスペースの履歴設定より優先する] の設定のチェックボックスがオンになっています。
チャットの履歴設定がスペースの履歴設定よりも優先されるケース
管理コンソールの [チャットの履歴] 設定には、[ユーザーに履歴設定の変更を許可する] オプションがあります。このオプションでチャットの履歴を強制的にオンまたはオフにすることができます。この設定はインライン スレッド形式のスペースのデフォルト履歴設定よりも優先されます。
- [ユーザーに履歴設定の変更を許可する] がオンになっている場合、新しく作成したインライン スレッド形式のスペースには、デフォルトのスペース履歴設定が適用されます。ユーザーはインライン スレッド形式のスペースの履歴設定を変更できます。
- [ユーザーに履歴設定の変更を許可する] がオフになっている場合、履歴は強制的にオンまたはオフになります。新しく作成したインライン スレッド形式のスペースでは、デフォルトのスペース履歴設定よりも、チャット履歴設定が優先されます。ユーザーは履歴設定を変更できません。
スペースの履歴 | チャットの履歴 | ユーザーに履歴設定の変更を許可する | 結果(インライン スレッド形式のスペースの場合)* |
---|---|---|---|
オン |
オン |
オン |
新しいスペースの履歴はオン |
オン |
オン |
オフ |
新しいスペースの履歴はオン |
オン |
オフ |
オン |
新しいスペースの履歴はオン |
オン |
オフ |
オフ |
新しいスペースの履歴はオフ |
オフ |
オン |
オン |
新しいスペースの履歴はオフ |
オフ |
オン |
オフ |
新しいスペースの履歴はオン |
オフ |
オフ |
オン |
新しいスペースの履歴はオフ |
オフ |
オフ |
オフ |
新しいスペースの履歴はオフ |
注: 8,000 人を超えるユーザーが参加するスペースでは、履歴がデフォルトでオンになっており、履歴をオフにすることはできません。
ゲストユーザーがスペースまたはグループ DM に参加し、ゲストのチャット履歴の設定が強制的にオンまたはオフになっている場合、スペースまたはグループ DM の履歴はゲストユーザーのチャット履歴設定を継承することがあります。このような場合は、チャット履歴の設定が強制的にオンまたはオフになっているゲストを削除することで、スペースまたはグループ DM を元の状態に戻すことができます。
ユーザーがスペースから退出させられるケース
競合は、スペースに外部ユーザーが含まれており、各外部ユーザーのチャットの履歴設定がドメインの強制設定と一致しない場合に発生することがあります。競合が最も起こりやすいのは、スペースに外部ユーザーが参加している場合です。また、下位組織部門ごとに強制チャット履歴設定が異なる場合にも、競合が起きることがあります。
[ユーザーに履歴設定の変更を許可する] をオフにして履歴を強制的にオンまたはオフにすると、ユーザーがスペースに参加できなかったり、スペースから退出させられたりすることがあります。強制チャット履歴設定のユーザーがスペースを作成したり、スペースに参加したりすると、スペースの履歴ポリシーはそのユーザーの履歴設定に合わせて固定されます。具体的には、次のようになります。
- 強制チャット履歴設定が競合しているユーザーは、同じスペースに参加できません。
- 適用中のチャットの履歴ポリシーを管理者が変更して、その結果ユーザーが参加中のスペースのポリシーと競合することになった場合、ユーザーは次にメッセージを投稿する際に退出させられる可能性があります。
競合が起こりやすいのは、スペースに外部ユーザーが参加している場合です。また、下位組織部門ごとに強制チャット履歴設定が異なる場合にも、競合が起きることがあります。
スペースの履歴とインライン スレッド
インライン スレッド形式のスペースの場合、返信に対する履歴は、スレッドが作成されたときの履歴の設定によって異なります。
- スレッドの履歴がオフの状態で開始された場合、すべての返信に対して履歴がオフになります。
- スレッドの履歴がオンの状態で開始された場合、すべての返信に対してその時点の履歴設定が適用されます(たとえば、後で履歴をオフにすると、それ以降の返信は 24 時間後に削除されます)。
履歴の詳細について
- 履歴が無効の場合、メッセージは 24 時間後に削除されます。
- スペースの履歴設定を「常にオン」または「常にオフ」に変更すると、この設定は既存のスペースと新しいスペースに適用されます。したがって、既存のスペースの履歴設定が変更される可能性があります。
- 履歴設定の変更が適用されるのは、それ以降にやり取りされるメッセージです。たとえば、ユーザーがスペースの履歴をオンにした場合、それ以降のメッセージのみが保存されます。また、ユーザーがスペースの履歴をオフにしても、それまでに保存された古いメッセージは保持されます。
- Vault では、履歴がオフの状態で送信されたメッセージの記録保持(リティゲーション ホールド)、保持、検索を行うことはできません。組織のデータ保持義務を果たすうえで現在の履歴設定が適切かどうかを、Vault 管理者と検証してください。詳しくは、Vault とインライン スレッドの連携についての記事をご覧ください。