1. 移行処理のフレームワーク

管理者と Google Workspace Domain Transfer チームは、移行元の環境から移行先の環境に移行するたびに、このプロセスを行う必要があります。

移行前

対象

1. お客様にはシステム要件に照らしてすべての移行をご確認いただく必要がありますが、移行チームでも移行プロセスの開始前にシステム要件を検証します。
2. 必要な対処方法があればお客様に通知されます。移行対象となるには、対応に同意していただく必要があります。
3. 対象となる移行のみが、Domain Transfer のプロセスに進むことができます。

準備

1. 移行元環境の管理者と移行先環境の管理者が、ドライランの進行を阻害する要因をすべて見つけて解決します。
2. 移行元の管理者と移行先の管理者が、移行オプションに関する最終決定を行います。
3. チームが移行ドライランのスケジュールを設定します。
4. チームが、移行元の管理者および移行先の管理者と協力して、移行スケジュールを決定します。
5. 移行元および移行先の管理者は、他の準備手順と並行して移行前のすべてのタスクを実施し、以下の期限に細心の注意を払います。
   • 移行の 7 日前までに、移行元の環境で Google Vault の無期限の保持ポリシーを設定します。
   • 移行の 48 時間前までに、移行元の環境からユーザーを削除する、または削除を取り消す必要があるかどうかを検討して、適宜対応してください。移行元の環境でプライマリ ドメインのスワップを完了しておく必要もあります。

     詳しくは、移行元のタスクのステップ 5 と 6 をご覧ください。

6. チームが、移行先環境で Vault の無期限保持ルールを設定します。

実施前

1. 最終本番移行の 24 時間前には、最終移行ドライランがエラーのない状態で完了している必要があります。
2. 移行元の管理者と移行先の管理者が、移行チームに対して移行の実施を承認します。これは、メールでの承認、チャット メッセージ、最終判断ミーティングなどの形で行うことが考えられます。

メインの転送時

1. チームが、取り決められた時間に本番移行の実施を開始します。実施を開始する際は、15 分ほど前に通知を行います。
2. チームが、移行の進捗状況に関するステータス アップデートを提供します。
3. 本番移行は指定した順序で実施されます。
4. 通常、移行は 24 時間以内に完了しますが、環境の規模（ユーザー数、グループ数、Google ドライブのファイル数など）によってはさらに時間がかかる場合があります。

移行処理が管理者やエンドユーザーに与える影響については、移行を実施するをご覧ください。

移行後

実施後

1. チームが、本番移行の終了後 5～7 日間、一連の監査とチェックを行います。
2. 移行元の管理者と移行先の管理者が、移行後のタスクをすべて実施します。
3. 移行後 24 時間程度は、既知の問題や設定反映の遅延が発生することがあります。移行処理が管理者やエンドユーザーに与える影響については、移行を実施するをご覧ください。
4. ほとんどの Google ドライブの権限が反映された状態になりますが、ユーザーによっては完了までに 48 時間ほどかかることがあります。

監査完了

移行後の監査が完了したら、チームから移行処理完了のお知らせとフィードバック提供のお願いが届きます。

注: 24 時間経過しても解消しない問題や、ここに記載されていない問題については、Google Cloud サポート にチケットを提出してください。