既存のイベントが特定のパラメータ値を伴ってトリガーされるたびに、新しいイベントを生成したい場合があります。たとえば、ユーザーが確認ページに到達するたびにキーイベントを登録したい場合には、その確認ページの URL と page_location
パラメータ値が一致する page_view
イベントが発生するたびに、新しいカスタム イベント(例: confirm_signup
といったカスタム イベント)を生成します。そして、その confirm_signup
イベントにキーイベントのマークを付けます。
また、既存のイベントの名前やパラメータを変更することもできます。そうすることで、イベントの名前、条件、パラメータでの入力ミスに起因する測定エラーを解消できます。
制限事項と注意事項
- イベントの変更や新規作成は、過去のデータに適用されません。
- 変更できる既存のイベント数は最大 50 個、既存のイベントに基づいて作成できるイベント数は最大 50 個です。
- 変更が有効になるまで 1 時間以上かかります。
- 変更はクライアント側で計算されます(データがアナリティクスに送信される前)。
-
gtag.js
を使用する場合、items 配列のパラメータ(item_brand
、item_name
、item_id
など)に基づいてイベントを生成、変更することはできません。 -
サーバー間設定でイベントを送信する場合(Measurement Protocol を使用する場合など)は、イベントを変更できません。
始める前に
新しいイベントの生成や、既存のイベントの名前変更を行う前に:
- 新しい名前が予約済みの名前でないことを確認します。
- イベント名が重複しないよう、チームで変更内容を確認します。
- イベントの収集に適用される制限を確認します。
手順
Google アナリティクスのプロパティに複数のストリームが接続されている場合は、イベントを作成または変更するストリームを選択するよう求められます。
既存のイベントをコピーして新規イベントを生成すると、既存のイベントのパラメータに加え、ご指定の新しいパラメータがすべて付加されます。
- [管理] の [データの表示] で [イベント] をクリックします。
- [イベントを作成]、[作成] の順にクリックします。
- [カスタム イベント名] に、イベントの命名規則に準拠したイベント名を入力します。
- [一致する条件] で、1 つ以上の一致条件を指定します。指定した条件に一致するイベントがすべてコピーされます。たとえば、「event_name 次と等しい view_item」となるように指定すると、view_item が新しいイベントにコピーされます。
大文字と小文字を区別する条件を定義するには、「text(ignore case)」というテキストが含まれていない演算子のいずれかを使用します。たとえば、パラメータと値が完全に一致する必要がある場合は「次と等しい(大文字と小文字を区別しない)」の代わりに「次と等しい」を使用します。
一致条件で正規表現を使用する前に、ベスト プラクティスを確認してください。 - (省略可)デフォルトでは、一致するイベントのパラメータを使用するように [ソースイベントからパラメータをコピー] がオンになっています。この機能をオフにするには、[ソースイベントからパラメータをコピー] をクリックします。
- (省略可)[パラメータの変更] で、コピーした一致するイベントのパラメータを新しいイベントのパラメータに変更します。たとえば、一致条件に view_item イベントを指定した場合は、currency パラメータを変更できます。詳細
注: イベント ビルダーを使ってイベントに数学演算を適用することはできません。代わりに、更新された値を新しいイベントで送信する必要があります。
- [作成] をクリックします。
パラメータを追加、変更、または削除してイベントを変更すると、既存のイベントが上書きされます。変更したイベントの処理は、作成したイベントの処理の前に行われます。
- [管理] の [データの表示] で [イベント] をクリックします。
- [イベントを変更]、[作成] の順にクリックします。
- [変更の名前] で、変更内容を説明する名前を入力します。
- [一致する条件] で、1 つ以上の一致条件を指定します。指定したすべての条件に一致するイベント パラメータを持つイベントを変更できます。たとえば、「event_name 次と等しい view_item」となるように指定すると、view_item イベントを変更できます。
大文字と小文字を区別する条件を定義するには、「text(ignore case)」というテキストが含まれていない演算子のいずれかを使用します。たとえば、パラメータと値が完全に一致する必要がある場合は「次と等しい(大文字と小文字を区別しない)」の代わりに「次と等しい」を使用します。
一致条件で正規表現を使用する前に、ベスト プラクティスを確認してください。 - [パラメータの変更] で、一致するイベントのいずれかのパラメータを変更します。変更の例をいくつか紹介します。
注: イベント ビルダーを使ってイベントに数学演算を適用することはできません。代わりに、更新された値を新しいイベントで送信する必要があります。
- [作成] をクリックします。
変更したイベントは、イベントの変更リストに表示されている順序で実行されます。
イベントの変更は、変更リストに表示される順序でデータに適用されます。相互依存する修正がある場合は、この順序が重要となります。
たとえば、[修正 1] でイベントの名前を変更し、その新しい名前を基に [修正 2] で別のイベントを作成する場合、修正を [修正 1] > [修正 2] の順に実行する必要があります。リストに含まれる変更が順不同になっている場合、修正 2 は失敗します。
イベント修正を並べ替えるには:
例
既存のイベントを変更する
次の例は、イベント名 pub_article
を publish_article
に変更する方法を示しています。この変更後に収集されたすべてのデータについては、publish_article
に代わり publish_article
がレポートに表示されます。
イベントを変更する
変更の名前
pub_article を publish_article に変更する |
一致する条件
パラメータ | 演算子 | 値 |
event_name | 次と等しい | pub_article |
パラメータの変更
パラメータ | 新しい値 |
event_name | publish_article |
既存のイベントから新しいイベントを生成する
条件に基づいてイベントをトリガーする必要があるものの、既存のイベントは変更したくない場合に、新しいイベントを生成します。既存のイベントから新しいイベントを生成するの説明に沿って、新しいイベントを作成してください。
たとえば、ユーザーがウェブサイトで 1 つの記事を最後までスクロールすると、既存の article_scroll
イベントがトリガーされるとします。このとき、商品ページ(product.html
)のスクロールについて別のレポートを作成するには、新しい product_scroll
イベントを作成するとよいでしょう。この新しいイベントのトリガー後に収集されるデータについては、article_scroll
と product_scroll
の両方が必ずレポートに表示されます。
イベントを作成する
カスタム イベント名
product_scroll |
一致する条件
パラメータ | 演算子 | 値 |
event_name | 次と等しい | article_scroll |
page_location | 次を含む(大文字と小文字を区別しない) | 商品 |
値に基づいてイベントをトリガーする
新しいイベントのトリガーとして使用する既存のイベントまたはパラメータを特定します。
値が 100 ドル以上の purchase
イベントが送信されるたびに、「large_purchase」というカスタム イベントを作成するとします。
- カスタム イベントの名前として「large_purchase」と入力します。
- 一致する条件を入力します。
- 元のイベントのパラメータを新しいイベントにコピーします。
カスタム イベント名
large_purchase |
一致する条件
パラメータ | 演算子 | 値 |
event_name | 次と等しい | purchase |
値 | 次の値以上 | 100 |
パラメータ設定
ソースイベントからパラメータをコピー
この例では、purchase
イベントの値が 100 以上の場合、元の purchase
イベントはそのまま残り、新しい「large_purchase」イベントも記録されます。
パラメータを変更する
既存のイベントを変更するの説明に沿ってイベントを開きます。
パラメータ値を変更する
イベント パラメータ値を変更するには、[パラメータ] でパラメータを選択し、[新しい値] に使用する値を入力します。たとえば、level_name の値を「Scary dungeon」に変更するには、level_name パラメータを選択して、新しい値を入力します。
パラメータ | 新しい値 |
level_name | Scary dungeon |
パラメータ値をコピーする
パラメータの値は別のパラメータの値で置き換えることができます。置き換えを行うには、新しいパラメータの名前を二重の角かっこ([[]])で囲んで [新しい値] に入力します。
パラメータ | 新しい値 |
level_name | [[other_parameter]] |
たとえば、スペルが間違っている(level_namelevel_name ではなく lvl_name)パラメータを使ってイベントが実装されているとします。これを修正するには、まずスペルミスのあるパラメータを正しいパラメータにコピーします。
パラメータ | 新しい値 |
level_name |
[[lvl_name]] |
注: この機能を使用する場合は、角かっこの外にテキストを追加しないでください(動作しない例: 「[[lvl_name]] 他のテキスト」)。
イベント パラメータを削除する
必要のないパラメータは削除できます。その場合、パラメータ値を空白に設定します。
パラメータ | 新しい値 |
lvl_name |