データの保存方法と表示方法

[GA4] Google アナリティクス 360 の非サンプリング データ探索

非サンプリング データを探索して、結果の精度を高めます。

データセットが大きい場合は、Google アナリティクス 360 のユーザーはデータ探索を作成して、非サンプリング データをリクエストできます。これにより、データ探索の精度が向上し、標準のデータ探索では表示されない分析情報を明らかにできます。

この記事の内容:

非サンプリング データ探索をリクエストする

非サンプリング データをリクエストするには、プロパティに対しアナリスト以上の権限を有している必要があります。権限に関する詳細は、Google アナリティクスの管理者にお問い合わせください。

: 非サンプリング データは Google アナリティクス 360 でのみご利用いただけます。非サンプリング データ探索をリクエストするには、現在のデータ探索の結果がサンプリングされている必要があります。最後に、非サンプリング データを利用できるのは、サポートされている手法に限られます。詳しくは制限事項のセクションをご覧ください。
  1. Google アナリティクスにログインします。
  2. 左側のナビゲーションで [探索] を選択します。
  3. 新しいデータ探索を作成するか、既存のデータ探索を編集します。
  4. 目的のインサイトを見いだせるように、データ探索を設定します。
  5. データ探索の設定が完了したら、右上の [データ品質] をクリックします。
    ヒント: データ品質アイコンは、結果が現在サンプリングされている場合に赤または黄色、サンプリングされていない場合に緑色になります。
  6. [非サンプリング データの結果をリクエスト] をクリックします。
  7. [続行] をクリックします。
    : プロパティには、リクエストするのに十分なトークンが必要です。

    使用可能な割り当てとリクエストに必要なトークン数を表示する、[非サンプリング データの結果をリクエスト] に関するダイアログ

この後の手順

非サンプリング データ探索をリクエストすると、新しいタブが開きます。ここに、非サンプリング データの結果が表示されます。非サンプリング データのリクエストが完了すると、このタブへのリンクが記載されたメールが届きます。データが準備できている場合は、ページを更新して、このタブにデータを表示することもできます。

非サンプリング データのリクエストは通常 30 分未満で完了しますが、すべてのユーザーによるシステム全体の負荷の量によっては、それ以上かかる場合もあります。

リクエストのメタデータを示し、[結果を表示] ボタンを備えた「非サンプリング データの結果の準備完了」を通知するメール

トークン

非サンプリング データをリクエストすると、トークンが消費されます。

  • Google アナリティクス 360 の各 GA4 プロパティでは、プロパティごとの 1 日あたりのトークンの割り当て数が 20,000 に、クエリあたりのトークンの上限は 5,000 に設定されます。トークンはそのプロパティを使用するすべてのユーザーで共有されます。
  • 実行の費用が高いレポートクエリ(長い期間がリクエストされている場合や、e コマース、セグメント、Google 広告データなどの複雑なデータが含まれている場合など)では、より多くのトークンが必要になります。トークンの費用は、レポートの実行を重ねるごとに学習する機械学習アルゴリズムに基づいて計算されます。トークンは、多くのデータ探索や Data API リクエストで使用できます。非サンプリング レポートは Google Analytics Data API で作成できます。割り当てトークンは、データ探索レポートと Google Analytics Data API を介してリクエストされたデータ間で共有されます。
  • 割り当ては、太平洋時間の午前 0 時にリセットされます。

非サンプリング データ探索をリクエストすると、残りの割り当て(切り捨て)と、リクエストに必要なトークン数が表示されます。

プロパティの割り当てによって対応可能な数だけ、保留中のリクエストを作成できます。各リクエストは個別に処理されます。

ヒント: 自分で使用したよりも、残りのトークンの割り当てが少ないと考えられる場合は、他のユーザーがそのプロパティのトークンを使用している可能性があります。非サンプリング データの結果を含むデータ探索は、プロパティ内のすべてのユーザーと共有されます。そのため、[データ探索] ホームページで共有されているデータ探索のリストで、これらのリクエストを行っているユーザーを確認できる場合があります。
: 所定のリクエストで使用されるイベントの数量を制限するために、使用するトークンの数を調整することはできません。たとえば、リクエストに 200 個のトークンが必要な場合、残りのトークンが 100 個しかない場合は、そのリクエストを実行できません。データ探索の期間を調整して、必要となるトークン数を減らしてください。そうしない場合は、割り当てが更新されるまで待ってから、リクエストを送信する必要があります。

非サンプリング データ探索の使用例

6 か月分のデータを探索する際に、1 か月分のデータを取得するのに十分なトークンはあるものの、6 か月分のデータ取得には十分なトークンがない場合、解決策として非サンプリング データのタブを月ごとに作成できます。

最初に、タブ 1 で基となるデータ探索を開始します。日付を 1 月に設定し、このデータ探索の非サンプリング データの結果をリクエストします。結果が必要な月ごとにこの手順を繰り返します。月のみを変更して、リクエストする月ごとに 1 つの非サンプリング データの結果を取得するようにします。

標準のデータ探索と非サンプリング データ探索の違い

標準のデータ探索(データ探索セクション使用時のデフォルトの結果)では、クエリに使用されるデータの量に応じて、サンプリング データまたは非サンプリング データのどちらがリクエストされるかが決まります。

明示的に非サンプリング データがリクエストされる Google アナリティクス 360 プロパティのデータ探索は、次の重要な点で標準のデータ探索とは異なります。

非サンプリング データ探索はリアルタイムではない

結果が数秒で表示される標準のデータ探索とは異なり、非サンプリング データの結果が準備できたことを通知するメールを待つ必要があります。

非サンプリング データ探索は読み取り専用である

非サンプリング データ探索は編集できません。リクエスト後に、ディメンションと指標の編集と変更、ビジュアル表示の変更、フィルタの追加と削除、データに基づいたセグメントとオーディエンスの作成、期間の変更などを行うことはできません。ただし、データ探索名とタブ名の変更、新しいタブの追加は行えます。

非サンプリング データ探索はデータのスナップショットである

非サンプリング データ探索は静的で、時間の経過やプロパティへの変更が原因でデータが変化することはありません。たとえば、データ削除のリクエスト、新しいカスタム ディメンションとカスタム指標の追加、イベントの変更などによってデータ探索が影響を受けることはありません。

非サンプリング データ探索は一時的なものである

非サンプリング データの結果のタブは、リクエストしてから 50 日が経過すると自動的に期限切れになります。このデータを保持するには、サポートされているいずれかの形式(Google スプレッドシート、CSV、PDF など)にエクスポートしてください。

非サンプリング データ探索はプロパティと共有される

非公開のデータ探索で非サンプリング データの結果をリクエストした場合、そのデータ探索はプロパティと共有されます。データ探索をもう一度非公開にするには、非サンプリング データの結果のタブを削除して、分析を共有停止として指定します。

非サンプリング データ探索の制限事項

  • 非サンプリング データ探索は、Google アナリティクス 360 のみの機能です。
  • 非サンプリング データ探索は、クエリで 10 億件を超えるイベントが返される場合のみ使用できます(最大 10 億件の非サンプリング イベントを返すクエリは、Google アナリティクス 360 プロパティで行えます)。
  • 非サンプリング データの結果をリクエストできるのは、現在の結果がサンプリングされている場合のみです。
  • データ探索で追加できるタブは 10 個までです。データ探索にすでにタブが 10 個ある場合は、非サンプリング データ探索の結果をリクエストする前に、いずれかを削除する必要があります。
  • ユーザー ライフタイムの手法では、非サンプリング データ探索はサポートされていません。
  • 非サンプリング データ探索では、TSV と CSV のエクスポートで最大 1,000 万セルを含めることができます。

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