Google アナリティクス 4 では、データを収集する際に IP アドレスの記録または保存を行いません。
- アナリティクスでは、EU のドメインやサーバー経由で IP アドレスをログに記録する前に、EU ユーザーから収集されたすべての IP アドレスを削除します。
また、アナリティクスでは次を管理できます。
- Google シグナルのデータの収集を地域単位で無効にする
- 地域とデバイスに関する詳細なデータの収集を地域単位で無効にする
アナリティクスでは IP アドレスは記録されない
Google アナリティクス 4 では、個々の IP アドレスの記録または保存を行いません。
アナリティクスでは、IP アドレスから「都市」(および取得した都市の緯度と経度)、「大陸」、「国」、「地域」、「亜大陸」(および ID ベースの代替項目)のメタデータを取得することで、大まかな位置情報を提供します。EU 域内のトラフィックについては、IP アドレスデータは位置情報データの導出にのみ使用され、使用後は直ちに破棄されます。IP アドレスデータがログに記録されたり、アクセスされたり、他の用途に使用されたりすることはありません。
アナリティクスは測定データを収集すると、EU に拠点を置くサーバーですべての IP ルックアップを行い、それからトラフィックをアナリティクスのサーバーに転送して処理します。
EU のデータは EU で収集される
Google アナリティクス 4 は、すべてのデータを EU 域内で使用されているデバイス(IP 位置情報ルックアップに基づく)から EU 域内に設置されているサーバーおよびドメイン経由で収集し、トラフィックをアナリティクスのサーバーに転送して処理します。
現在、コンテンツ セキュリティ ポリシー(CSP)を利用している場合は、設定(img-src ディレクティブと connection-src ディレクティブ)を更新して、次のドメインをアナリティクスで使用できるようにします。
- *.google-analytics.com
- *.analytics.google.com
地域に基づいた制御
Google シグナル
Google シグナルを有効にすると、地域ごとにシグナルの収集を有効または無効にできます。Google シグナルの設定を編集し、ある地域での収集を無効にすると、収集済みの過去のデータはアナリティクスに保持されますが、変更後のデータは収集されなくなります。Google シグナルのデータの収集を無効にすると、アナリティクス データに基づくリマーケティング リスト、広告レポート機能、ユーザー属性とインタレスト カテゴリが利用できなくなります。詳しくは、Google アナリティクス 4 プロパティで Google シグナルを有効化するをご覧ください。
Google シグナルを無効にすると、対象地域のリマーケティングは利用できなくなります。リンクした Google 広告アカウントの下位のコンバージョン モデリングとレポートも影響を受けます。
地域とデバイスに関する詳細なデータの収集
地域とデバイスに関するデータの収集を、地域ごとに有効または無効にすることができます。アナリティクスでは、このデータはデフォルトで収集されます。データ収集を無効にすると、次のデータは収集されなくなります。
- 都市
- (都市の)緯度
- (都市の)経度
- ブラウザのマイナー バージョン
- ブラウザのユーザー エージェント文字列
- デバイスのブランド
- デバイスのモデル
- デバイス名
- オペレーティング システムのマイナー バージョン
- プラットフォームのマイナー バージョン
- 画面の解像度
設定を編集し、ある地域での収集を無効にすると、収集済みの過去のデータはアナリティクスに保持されますが、変更後のデータは収集されなくなります。
詳しくは、地域とデバイスに関する詳細なデータの収集をご覧ください。
特定の地域について、地域とデバイスに関する詳細なデータの収集を無効にすると、その地域の推定コンバージョンのボリュームが大幅に減少します。リンクした Google 広告アカウントと検索広告 360 アカウントの下位のコンバージョン モデリングとレポートも影響を受けます。