Google アナリティクスでは、e コマースデータはイベント スコープとアイテム スコープに分類されます。
- イベント スコープでは、トランザクション全体の値など、e コマース イベントに関する情報を確認できます。
- アイテム スコープでは、アイテムの名前や価格など、e コマース イベントのアイテム(販売している商品やサービス)に関する情報を確認できます。
パラメータ スコープについて理解する
e コマース イベントは、Google アナリティクスで e コマースデータを表示するためにウェブサイトまたはアプリで定義する必要のある推奨イベントです。e コマース イベントを定義する際は、イベント単位のパラメータと、アイテム単位のパラメータ(省略可)を入力します。
たとえば、次の gtag.js コードを見てみましょう。
購入イベントには、transaction_id
、value
、tax
などのイベント スコープのパラメータが多数含まれています。これらのパラメータは購入に関する情報を提供します。このイベントには、イベントに関する情報を提供する items
配列も含まれています。items
配列は具体的には、購入されたアイテムを表します。
同じパラメータが 2 回表示される場合
一部のパラメータは、アイテムとイベントの両方の単位で定義できます。その一例として、creative_name
イベントの creative_name
パラメータが挙げられます。アナリティクスでは、パラメータに応じて、イベント スコープのパラメータ値がアイテム スコープのパラメータ値でオーバーライドされるか、両方のパラメータ値が収集されます。
アナリティクスでは両方の単位でパラメータを定義できるため、後にユーザー アクティビティの発生につながるユーザー アクティビティを、より正確に把握できます。
たとえば、item_list_id
イベントで item_list_id
パラメータを設定する場合も、両方の単位で設定できます。このイベントとの組み合わせでパラメータを設定すると、ユーザーが現在操作しているリストがパラメータにより識別されます。そしてユーザーがさらにウェブサイトの操作を続けて購入に至ると、購入に対する貢献度に応じて、そのリストを把握できるようになります。
次のパラメータをイベント単位とアイテム単位で設定した場合は、両方の単位のパラメータが使用されます。
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次のパラメータをイベント単位とアイテム単位で設定した場合は、アイテム単位のパラメータが優先されます。
creative_name
creative_slot
item_list_id
item_list_name
promotion_id
promotion_name
イベント パラメータの動作について詳しくは、イベント リファレンスをご覧ください。