エンゲージメント概要レポートは、エンゲージメントに関するデータをまとめた、デフォルトの概要レポートです。このレポートでは、主要なエンゲージメント指標の推移の比較、ユーザーがアクセスしているページおよび画面の把握、ユーザーが操作している機能の特定が可能です。
エンゲージメント概要レポートには、画面左側のライフサイクル コレクションからアクセスできます。このレポートは、デフォルトではビジネス目標別コレクションに表示されませんが、編集者または管理者であれば左側のナビゲーションに追加できます。
How do users interact with your website or app? Use Engagement reports in Google Analytics
レポートを表示する
- 左側のメニューから [レポート] を選択します。
- 左側のライフサイクル コレクションで、[エンゲージメント] を開きます。
- [エンゲージメントの概要] をクリックします。
あらかじめ用意された概要カード
エンゲージメント概要レポートには、デフォルトで以下の概要カードが含まれます。管理者と編集者の場合はカードを変更できるため、別のカードが表示される可能性があります。
平均エンゲージメント時間
- 7 月 2 日: ユーザー #1 が 3 分間アクセス
- 7 月 3 日: ユーザー #2 が 4 分間アクセス
- 7 月 4 日: ユーザー #1 が 5 分間、ユーザー #2 が 6 分間アクセス
この例では、7 月にユーザー #1 が合計 8 分間、ユーザー #2 が合計 10 分間アクセスしているため、タブの [平均エンゲージメント時間] は 9 分 00 秒になります。つまり、2 人のエンゲージメント時間の平均は 9 分ということになります。
グラフに表示される平均エンゲージメント時間は次のようになります。
- 7 月 2 日: 3 分 00 秒
- 7 月 3 日: 4 分 00 秒
- 7 月 4 日: 5 分 30 秒
エンゲージメントのあったセッション数(1 アクティブ ユーザーあたり)
- 7 月 2 日: ユーザー #1 の 1 回のセッションでエンゲージメントが発生
- 7 月 3 日: ユーザー #2 の 2 回のセッションでエンゲージメントが発生
- 7 月 4 日: ユーザー #1 の 3 回のセッション、ユーザー #2 の 2 回のセッションでエンゲージメントが発生
この例では、7 月にユーザー #1 の合計 4 回のセッション、ユーザー #2 の合計 4 回のセッションでエンゲージがあったため、タブの [エンゲージのあったセッション数(1 アクティブ ユーザーあたり)] は 4 になります。つまり、2 人のエンゲージメント セッション数の平均は 4 回ということになります。
グラフ上の「エンゲージのあったセッション数(1 アクティブ ユーザーあたり)」は次のようになります。
- 7 月 2 日: 1
- 7 月 3 日: 2
- 7 月 4 日: 2.5
セッションあたりの平均エンゲージメント時間
- 7 月 2 日: ユーザー #1 の 1 回のセッションで 3 分間エンゲージメントが発生
- 7 月 3 日: ユーザー #2 の 2 回のセッションで 3.5 分間と 4.5 分間ずつエンゲージメントが発生
- 7 月 4 日: ユーザー #1 の 1 回のセッションで 4 分間、ユーザー #2 の 1 回のセッションで 6 分間エンゲージメントが発生
この例では、7 月に両方のユーザーの合計エンゲージメント時間は 21 分、セッション数は 5 回であるため、タブのセッションあたりの平均エンゲージメント時間は 4 分 12 秒になります。つまり、エンゲージメント時間とセッション数で平均すると、エンゲージメント時間の平均は 4.2 分ということになります。
グラフに表示されるセッションあたりの平均エンゲージメント時間は次のようになります。
- 7 月 2 日: 3 分
- 7 月 3 日: 4 分
- 7 月 4 日: 5 分
過去 30 分間のアクティブ ユーザー数
「過去 30 分のアクティブ ユーザー数」には、リアルタイム レポートのデータに基づいて、発生しているアクティビティがリアルタイムで表示されます。カードの前半には、過去 30 分間の合計アクティブ ユーザー数と過去 30 分間の 1 分あたりのアクティブ ユーザー数が表示されます。
カードの後半には、関係するディメンションのリアルタイム アクティビティが表示されます。たとえば「エンゲージメントの概要」レポートには現在最も多くのユーザーがアクセスしているページとデバイスが、「ユーザー属性の概要」レポートには現在最も多くのアクティブ ユーザーのアクセス元である国が、それぞれ複数表示されます。
表示回数とイベント数
イベント名別のイベント数
表内のイベント(例: 「screen_view」など)をクリックすると、そのイベントに関するレポートが開きます。また、[イベントを表示] をクリックすると、「イベント」レポートが開きます。
ページのタイトルとスクリーン クラス別の表示回数
たとえば、次の表では、「Home」ページと「Shopping Cart」ページが最も頻繁に表示されたことがわかります。[ページとスクリーンを表示] をクリックすると、[ページとスクリーン] レポートが開きます。
ユーザーのアクティビティの推移
[ユーザーのアクティビティの推移] には、過去 30 日間、7 日間、1 日間にお客様のウェブサイトやアプリを使用したユーザーの数が表示されます。このカードを使用すると、長期的なアクティビティの変化と短期的なアクティビティの変化を比較して確認できます。このカードには、デバイスのフォアグラウンドでアプリを操作したユーザーのみが含まれます。
たとえば次のグラフは、過去 30 日間のユーザー数が 72,000 人で、過去 1 日間のユーザー数が 3,500 人であることを示しています。過去 1 日間のユーザー数が減少傾向にある場合は、過去 7 日間と 30 日間のユーザー数も近い将来減少することが予測されます。
ユーザーのロイヤリティ
ユーザーのロイヤリティは、アクティブ ユーザーによる短い時間枠でのエンゲージメントと長い時間枠でのエンゲージメントを比較したもので、ユーザー維持率の推移を把握するのに役立ちます。比率が高いほど、エンゲージメント率とユーザー維持率が高いことを意味します。
Google アナリティクスでは、以下の比率が自動的に計算されます。
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU)÷ 1 か月のアクティブ ユーザー(MAU)
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU)÷ 1 週間のアクティブ ユーザー(WAU)
- 1 週間のアクティブ ユーザー(WAU)÷ 1 か月のアクティブ ユーザー(MAU)
比率を構成する要素は以下のとおりです。
- 1 日のアクティブ ユーザー(DAU): 過去 24 時間のアクティブ ユーザー数
- 1 週間のアクティブ ユーザー(WAU): 過去 7 日間のアクティブ ユーザー数
- 1 か月のアクティブ ユーザー(MAU): 過去 30 日間のアクティブ ユーザー数
たとえば、「DAU ÷ MAU」の比率は、過去 30 日間にウェブサイトまたはアプリを利用したユーザーのうち、過去 24 時間に利用したユーザーの割合を示します。ユーザーがウェブサイトまたはアプリを毎日利用した場合、この割合は 100% になります。過去 1 か月間にサイトまたはアプリを利用したものの、過去 1 日にアクセスしなかった場合、この割合は 100% 未満になります。