アナリティクス データを BigQuery にエクスポートすると、GA4 レポートと BigQuery のデータに違いが生じる場合があります。データの不一致の一般的な原因をトラブルシューティングして解決することで、データを正確に比較できます。
この記事の内容:アナリティクスと BigQuery のリンクを確認する
正しいデータが表示されるようにするには、アナリティクスと BigQuery がリンクされていること、および BigQuery プロジェクトが正しいことを確認する必要があります。
- [管理] の [サービス間のリンク設定] で、[BigQuery のリンク] をクリックします。
- リンクの行を見つけて、プロジェクト ID が、データを比較する BigQuery プロジェクトと一致していることを確認します。
リンクの行が表示されない場合は、手順に従って BigQuery Export を設定します。
設定が一致していることを確認する
アナリティクスと BigQuery 間のデータの不一致は、各システムで利用可能なデータが異なることが原因で生じる可能性があり、その場合は正常です。データの違いが潜在的な問題を示しているかどうかを突き止めるには、まずそれらの設定を確認してから、データを比較してください。
レポート用識別子をデバイス ID に設定する
GA4 には、レポートに使用できるレポート用ユーザー識別スペースが 4 つあります。ただし、GA4 ではデバイス ID に基づくデータのみが BigQuery にエクスポートされます。GA4 で別のレポート用識別子を設定している場合、BigQuery との比較は不正確になります。
データを比較する際にレポート ID をデバイス ID に変更し、比較が完了したら、別のレポート用識別子に戻します。選択したオプションがデータの収集や処理に影響することはありません。このオプションはいつでも切り替えることができ、データに永続的な影響を与えることもありません。
タイムゾーンが一致していることを確認する
BigQuery とアナリティクスで異なるタイムゾーンが設定されている場合は、異なる期間のデータを誤って比較する可能性があります。BigQuery でエクスポートされたデータのタイムゾーンが、Google アナリティクスのプロパティのタイムゾーンと同じであることを確認してください。
アナリティクスでタイムゾーンを確認する- アナリティクス アカウントにリンクされている BigQuery プロジェクトを開きます。
- analytics データセットを選択します。
- events_ テーブルを選択します。
- [詳細] タブに移動します。
- [テーブル情報] で [作成タイムスタンプ] を確認します。タイムスタンプの末尾にタイムゾーンが表示されています。たとえば、タイムスタンプ「
Apr 23, 2023, 12:44:54 PM UTC-7
」のタイムゾーンは「UTC-7」です。
データ ストリームまたはイベントがエクスポートから除外されているかどうかを確認する
- [管理] の [サービス間のリンク設定] で、[BigQuery のリンク] をクリックします。
- リンクされた BigQuery プロジェクトの行をクリックします。
- [データ設定] で [データ ストリームとイベントの設定] を選択します。
- [エクスポートするデータ ストリーム] で、プロパティ内のすべてのデータ ストリームがエクスポートされているかどうかを確認します。エクスポートされていないデータ ストリームがある場合は、そのデータ ストリームをメモします。
- [除外するイベント] で、エクスポートから除外されているイベントがあるかどうかを確認します。除外されているイベントがある場合は、そのイベントをメモします。
データ ストリームまたはイベントが除外されている場合は、GA4 でマッチング フィルタを使用してデータ探索を作成し、データを比較する必要があります。
アナリティクスと BigQuery のデータを比較する
BigQuery に 1 日にエクスポートされたイベント行の合計数と、GA4 の同じ日付のイベントの合計数を比較します。
アナリティクスでイベントの合計数を確認する
- Google アナリティクスにログインします。
- 左側のメニューから [レポート] を選択します。
- 画面左側で [エンゲージメント] > [イベント] をクリックします。
- 比較する日付に合わせてレポートの期間を調整します。
- [イベント数] 列の最初の行の上にイベントの合計数が表示されます。
データ ストリームまたはイベントがレポートから除外されている場合は、マッチング フィルタを使用してデータ探索を作成する方法で、イベント数を確認する必要があります。
フィルタを使用してデータ探索を作成し、アナリティクスのイベント数を確認します。- Google アナリティクスにログインします。
- 左側の [探索] をクリックします。
- 画面上部で [自由形式] テンプレートを選択します。
- 比較する日付に合わせてデータ探索の期間を調整します。
- [ディメンション] で [イベント名] と [ストリーム名] を選択します。
- [指標] で [イベント数] を追加します。
- [イベント名] を [行] の下にドラッグします。
- [イベント数] を [値] の下にドラッグします。
- [タブの設定] で [フィルタ] を見つけ、[ディメンションや指標をドロップするか選択してください] をクリックします。
- 特定のデータ ストリームのみを含める必要がある場合:
- [ストリーム名] を選択します。
- フィルタのマッチタイプを [次を含む] に設定します。
- ストリーム名を入力し、[適用] をクリックします。
- イベントを除外する必要がある場合:
- [イベント名] を選択します。
- フィルタのマッチタイプを [完全一致しない] に設定します。
- イベント名を入力し、[適用] をクリックします。
- 特定のデータ ストリームのみを含める必要がある場合:
- [イベント数] 列の最初の行の上にイベントの合計数が表示されます。
BigQuery でイベントの合計数を確認する
- アナリティクス アカウントにリンクされている BigQuery プロジェクトを開きます。
- analytics データセットを選択します。
- events_ テーブルを選択します。
- [詳細] タブに移動します。
- [ストレージ情報] で [行数] を確認します。
このページの手順に従ってリンクを調べ、設定が一致していることを確認した後、BigQuery の行の合計数が GA4 のイベントの合計数と一致した場合は、エクスポートされたデータが正確です。
クエリを実行して GA4 レポートと比較したときに、データの不一致が引き続き見つかった場合は、クエリを調べて、データの比較に正しい列が使用されていることを確認してください。