決済経路レポートには、e コマース ウェブサイトまたはアプリで決済手続きを開始し、購入ファネルの後続の各ステップを完了したユーザーの数と割合が表示されます。
決済経路レポートのファネルはクローズド ファネルです。つまり、最初のステップ([決済手続きの開始] ステップ)からファネルを開始したユーザーのみが含まれ、別のステップから開始したユーザーは含まれません。
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レポートを使用する場面
このレポートは、決済プロセスのボトルネックを見つけるのに役立ちます。たとえば、[配送情報の追加] ステップと [お支払い方法の追加] ステップの間で多数の離脱者が見られる場合は、配送ステップを調べます。たとえば、送料が高い、ゲストとして決済するオプションがなくログインが求められるなどの問題があるかもしれません。
レポートを表示する
- Google アナリティクスにログインします。
- 左側のメニューから [レポート] を選択します。
- 左側にあるライフサイクル コレクションの [収益化] トピックまたはビジネス目標別コレクションの [オンライン販売の促進] トピックで、[決済経路] レポートを開きます。
データの収集元
決済経路レポートにデータを表示するには、e コマース イベント(ウェブサイトでの手順、モバイルアプリでの手順)をショップに実装する必要があります。次のようなイベントがあります。
begin_checkout
: これにより [決済手続きの開始] ステップが設定されますadd_shipping_info
: これにより [配送情報の追加] ステップが設定されますadd_payment_info
: これにより [お支払い方法の追加] ステップが設定されますpurchase
: これにより [購入] ステップが設定されます
begin_checkout
、add_payment_info
、purchase
イベントは Shopify によって自動的に収集されます。このレポートに必要なデータを取得するため、これらのイベントに加えて add_shipping_info
イベントも設定する必要があります。Shopify による自動収集イベントの詳細ファネルのステップを表示する
ファネルを構成するステップの読み取り専用ビューを開くには、[ファネルのステップを表示] をクリックします。このビューから、ファネルのステップまたは条件を変更することはできません。
レポートの見方
決済経路レポートはファネルのグラフと表で構成されます。表では 1 つのディメンションに基づいてファネルのデータを分割できます。
ステップごとの放棄ユーザー数
放棄率は、ファネルに次のステップがある各ステップの棒の下に表示されます。これは、ファネルの現在のステップと次のステップの間で離脱したユーザーの割合を示します。
たとえば、200 人のユーザーが最初のステップを完了し、140 人のユーザーのみが次のステップを完了した場合、現在のステップの下に表示される放棄率は 60(30%)になります。
各ステップで維持されたユーザー数
継続率は放棄率とは逆に、前のステップからその次のステップに進んだユーザーの割合を示します。継続率は次のステップのヘッダーとして表示されます。上の例では、次のステップのヘッダーは 70% と表示されます。
レポート内のステップにカーソルを合わせると、現在のステップを完了したユーザー数が表示されます。上の例では、現在のステップにカーソルを合わせると 200 人のユーザーと表示され、次のステップにカーソルを合わせると 140 人のユーザーと表示されます。
グラフのサイズを調整する
棒グラフの右下にある + と - を使用すると、棒グラフを拡大および縮小できます。拡大すると各棒のサイズが大きくなるため、小さい棒を詳しく確認できます。
注: 拡大したことで棒の高さがグラフの高さを超えた場合、棒に曲線が追加されます。この曲線は、棒がグラフの縮尺に合わせて表示されていないことを示します。
レポートのディメンション
次の中からディメンションを選択すると、表内のディメンション値が更新されます。
ディメンション | 概要 | データ入力の方法 |
---|---|---|
ブラウザ | ユーザー アクションが発生したブラウザ。一般的なブラウザとしては、「Chrome」、「Edge」、「Firefox」、「Internet Explorer」、「Opera」、「Safari」などがあります。 | このディメンションは自動的に入力されます。 |
都市 | ユーザー アクションが発生した都市。たとえば、ユーザーがニューヨーク市からウェブサイトにアクセスした場合、ディメンションには「New York」というテキストが入力されます。 | このディメンションは自動的に入力されます。 |
国 | ユーザー アクションが発生した国。たとえば、ユーザーが米国からウェブサイトにアクセスした場合、ディメンションには「United States」というテキストが入力されます。 | このディメンションは自動的に入力されます。 |
デバイス カテゴリ |
ユーザー アクションが発生したデバイスの種類。デバイス カテゴリには、「パソコン」、「モバイル」、「タブレット」などがあります。 これはレポートのデフォルトのディメンションです。 |
このディメンションは自動的に入力されます。 |
言語 | ユーザーのブラウザまたはデバイスの言語の名前(「フランス語」、「英語」など)。 | このディメンションは自動的に入力されます。 |
地域 | ユーザー アクションが発生した地域。たとえば、ユーザーがニューヨーク市からウェブサイトにアクセスした場合、ディメンションには「New York」というテキストが入力されます。ユーザーが英国からウェブサイトにアクセスした場合、ディメンションには「England」というテキストが入力されます。 | このディメンションは自動的に入力されます。 |
よくある質問
決済経路レポートが見つかりません。追加するにはどうすればよいですか?
- Google アナリティクスで、左側の [レポート] をクリックします。
- 左側のナビゲーションで、左下の [ライブラリ] をクリックします。このオプションが表示されない場合は、左側のナビゲーションをカスタマイズする権限がありません。
- [コレクション] セクションで、レポートを追加したいコレクションの [コレクションを編集] をクリックします。
- [レポートをドラッグしてコレクションを作成します] の下でレポートを検索します。
- 左側のレポート コレクションにレポートをドラッグ&ドロップします。
- [保存] をクリックします。
レポートに表示するファネルのステップを変更するにはどうすればよいですか?
- 決済経路レポートを開きます。
- レポートを表示した状態で、右上の [比較対象を追加] をクリックします。
- [比較データを編集] ダイアログで、下部にある [探索] をクリックします。
Google アナリティクスでデータ探索が開き、[タブの設定] に決済経路レポートのステップが表示されます。これで、ファネル データ探索に基づいて新しいカスタム ファネル レポートを作成できます。カスタム ファネル レポートの詳細については、カスタム ファネル レポートを作成するをご覧ください。