複数のプラットフォームやデバイスをまたいでコンテンツを利用している個々のユーザーについて、正確に把握するためには、まず User ID を設定する必要があります。
User ID は、永続的な固有 ID を生成して各ユーザーに割り当てる機能です。これにより、たとえば同一ユーザーが最初に携帯電話で Android や iOS アプリを介してコンテンツにアクセスし、その後タブレットやパソコンでウェブサイトからコンテンツにアクセスしたとしても、そのユーザーがカウントされるのは 1 回のみになります。
重複除去されたユーザー数がわかれば、合計ユーザー数や新規ユーザーなどの指標の有用性が高まります。User ID を設定しないと、同一ユーザーが新しいデバイスでアプリやサイトにアクセスするたびに人数がカウントされたり、広告 ID や Cookie を消去してアクセスするたびにカウントされたりします。User ID を設定すれば、こうしたユーザーは新規ユーザーとして 1 回しかカウントされません。
ユーザーを複数のカテゴリで正当にカウントできる場合は、重複除去は行われません。たとえば、女性ユーザーのユーザーリストと 18〜24 歳のユーザーのユーザーリストを作成している場合は、その年齢層の女性は両方のユーザーリストで 1 回ずつカウントされます。
しかしユーザーの重複除去は、そうしたケース以外では同一ユーザーが 1 回しかカウントされないため、ユーザーリストの作成に役立ちます。たとえば同一の女性ユーザーが iPhone と iPad でアプリを起動したとしても、女性のユーザーリストにカウントされるのは 1 回のみです。そのユーザーリストをリマーケティングに利用すれば、同一ユーザーに何度も広告を表示したり、同一ユーザーへの広告掲載に倍の予算を費やしたりしなくても済みます。