なんらかの理由でアナリティクス サーバーからデータを削除する必要がある場合は、データ削除リクエスト機能を使用して削除リクエストを発行できます。
データ削除リクエストは、イベント パラメータによって収集されたテキストを削除するために使用します。指定したテキストのデータが消去されると「(データ削除済み)」に置き換えられますが、イベントは引き続きレポートの指標全体にカウントされます。
この記事の内容:データ削除リクエストを作成する
- [管理] の [データの収集と修正] で、[データ削除リクエスト] をクリックします。
- 表には最新のリクエストが一覧表示されます。新しいリクエストを作成するには、[データ削除リクエストのスケジュールを設定] をクリックします。
- 削除タイプを選択します。
すべてのイベントからすべてのパラメータを削除 収集されたすべてのイベントについて、登録済みパラメータと自動的に収集されたパラメータがすべて削除されます。 選択したイベントからすべての登録済みパラメータを削除 次のステップで選択したイベントのリスト全体で収集された登録済みパラメータがすべて削除されます。 すべてのイベントから選択したパラメータを削除 収集したすべてのイベントについて、次のステップで選択した登録済みパラメータが削除されます。 選択したイベントから選択したパラメータを削除 次のステップで選択したイベントのリスト全体で、次のステップで選択した登録済みパラメータが削除されます。 選択したユーザー プロパティを削除 次のステップで選択したユーザー プロパティが削除されます。 - 開始日と終了日を選択します。
削除プロセスでは、データを削除する際にプロパティのタイムゾーンが使用されます。 - 削除するデータ フィールドを選択します。
- イベント
必要に応じて、イベントリストから最大 100 個のイベントを選択します。リストには、最近収集したイベントが表示されますが、完全な履歴ではない可能性があります。イベント名を入力し、Enter キーを押してカスタム イベント名をリストに追加することもできます。1 つのリクエストに追加できるイベントは 100 個までです。 - パラメータ
必要に応じて、パラメータのリストから最大 100 個のパラメータを選択します。このリストには、これまでに収集したすべての登録済みパラメータの一覧が表示されます。 - ユーザー プロパティ
必要に応じて、ユーザー プロパティのリストから最大 100 個のユーザー プロパティを選択します。このリストには、これまでに収集したすべての登録済みユーザー プロパティの一覧が表示されます。
- イベント
- 削除するデータを識別する値を入力します。
必要に応じて、[次のテキストを含むパラメータ値のみを削除] を選択します。
テキスト ボックスに値を入力します。アナリティクスでは、ここで入力した値を含むイベント、パラメータ、ユーザー ディメンションのディメンション値のみが削除されます。このテキストは contains 演算子として扱われ、指定したテキストを含むアイテムを削除する際、テキストの大文字と小文字は区別されません。
アナリティクスでは予約済みの値は削除されないため、"(not set)" などの予約値を指定することはできません。 - [送信] をクリックします。
リクエストの作成後
編集者のロールを持つユーザーには、リクエストがメールで通知されます。リクエストを送信した後、まもなくプレビュー期間が開始します。
プレビュー期間の最初の 7 日間は猶予期間でもあります。この期間中は、編集者のロールを持つユーザーであれば、編集リクエストの詳細ページからリクエストをキャンセルできます。プレビュー期間の 8 日目から削除リクエストが完了するまで、リクエストのステータスは「プレビュー有効(削除中)」になります。
キャンセル / 削除
リクエストは作成後 7 日以内であれば、[リクエストの詳細] ページからキャンセルできます。作成から 7 日間は、レポートとデータ探索ツールで削除の影響をプレビューして確認できます。
プロパティごとに、一度に最大 12 個のリクエスト(猶予期間中 / 削除保留中)を保持できます。
データ削除リクエストの処理には、削除されるデータの量に応じて 7 日~63 日かかります。また、削除できるデータは、作成されてから 12 日以上経過しているものに限られます。
最新のリクエストのリストは、[プロパティ] 列 > [データ削除リクエスト] の各プロパティに表示されます。リクエストの完了後、データの削除を元に戻すことはできません。
編集者のロールを持つユーザーには、データの削除の開始時と終了時にも通知が届きます。
削除できるパラメータ
アナリティクスでは自動収集されたパラメータと、カスタム ディメンションとして登録されているカスタム パラメータの削除が可能です。
数値パラメータ、内部の信頼できる ID から派生したテキスト パラメータ、予約済みの値 ""、"(not set)"、"(data deleted)" は削除されません。
自動収集されたパラメータ
自動収集されたパラメータは、[すべてのイベントからすべてのパラメータを削除] を選択した場合にのみ削除できます。
アナリティクスで削除されない自動収集されたパラメータのリスト
- age
- app_instance_id
- audience
- browser
- browser_version
- city
- continent_name
- country
- gender
- hour
- latitude
- link_url
- longitude
- platform
- platform_version
- region
- stream_name
- sub_continent_region
- user_property_name
カスタム パラメータ
アナリティクスでは、カスタム ディメンションとして登録されたカスタム パラメータが削除されます。削除するパラメータがリストに表示されない場合は、そのパラメータが未登録である可能性があります。削除しようとしているパラメータの名前と登録状況を確認してください。
自動収集されたパラメータから値を取得するカスタム ディメンションを作成した場合、そのカスタム パラメータを削除しても、自動収集されたパラメータは削除されません。
- すべてのイベントですべてのパラメータを削除する
- 一連のイベントですべてのパラメータを削除する
データの削除が GA4 の他の機能に与える影響
参照元キャンペーンの情報
削除が完了すると、それ以降、過去のキャンペーン情報はすべてアトリビューションに使用できなくなり、その情報は削除されます。以降のコンバージョンへの貢献度は、他のキャンペーンに割り当てられる(ファーストパーティの広告クリックまたは削除後に収集された新しいキャンペーン情報で利用できるものがある場合)か、「ノーリファラー」と見なされます。
同意モード
プロパティで同意モードを使用している場合、削除対象の値が行動モデルから確実に削除されるように、データ削除リクエスト期間の終了日から 7 日先に変更する必要がある場合があります。これは、アナリティクスでは同意済みのユーザーのデータ(削除しようとしているデータ)を使って機械学習モデルをトレーニングし、そのトレーニング データに基づいて将来のユーザー行動が予測されるためです。
ユーザーの同意を得られたデータは、レポートに表示されてから最大 7 日間にわたってモデル化に使用される可能性があるため、削除リクエストの期間に 7 日間追加する必要が生じることがあります。たとえば、データ削除リクエスト期間の終了日が 1 月 1 日に設定されている場合は、1 月 8 日に変更します。
サブプロパティ
参照元プロパティから削除したデータはすべて、そのサブプロパティからも削除されます。ただし、サブプロパティから削除したデータは、そのサブプロパティからのみ削除されます。サブプロパティの詳細
統合プロパティ
参照元プロパティに対してデータ削除リクエストを行うと、統合プロパティからも同じデータが削除されます。統合プロパティのデータ削除リクエストを行うと、そのデータは統合プロパティからのみ削除されます。統合プロパティの詳細