スマート自動入札のパフォーマンスを把握して管理する
スマート自動入札戦略には、「目標コンバージョン単価」、「目標広告費用対効果」、「コンバージョン数の最大化」、「コンバージョン値の最大化」が含まれます。この記事では、目標広告費用対効果を使用する「コンバージョン値の最大化」入札戦略の掲載結果を評価する方法について説明します。
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入札戦略のパフォーマンスを評価する
価値に基づく入札戦略を有効にすると、以下のツールを使って入札戦略のパフォーマンスを評価、管理できるようになります。入札戦略を管理する際は、目標入札単価と予算を活用するのが、パフォーマンスを管理するための最善の方法です。
入札戦略レポート: 入札戦略レポートを使用すると、入札のパフォーマンスをより詳細に把握し、問題のトラブルシューティングを行うことができます。また、設定した目標値（該当する場合）に対する入札戦略の平均的な成果や、注意が必要なタイミングを確認することも可能です。最初のステップとして、完全なコンバージョン サイクル 2 回分以上を含む期間を設定することをおすすめします。より明確な分析を行うには、より長い期間（1 か月など）、または 50 回以上のコンバージョンを対象に評価すると効果的です。詳しくは、入札戦略レポートについてと入札戦略レポートを表示する方法をご覧ください。
- オークションの動向を原因としてキャンペーンのパフォーマンスに変動が生じることは正常な現象であり、そのような場合、特に対応は必要ありません。持続的な上昇または低下が見られる場合は、他の要素がパフォーマンスに影響を与えている可能性があります。
- 入札戦略レポートのパフォーマンス グラフの下部には、コンバージョン達成までの所要時間やコンバージョン レポートの停止などの考慮事項がハイライト表示されます。
- キャンペーン レポート内の [変化の要因] でより詳しい情報を確認することもできます。
入札単価シミュレーション: オークションの仕組みを理解し、目標広告費用対効果がパフォーマンスに与える影響を把握するには、入札単価シミュレーションを使用します。たとえば、目標広告費用対効果に基づく入札を使用していて、コンバージョン数を増やしたい場合は、入札単価シミュレーションを使用して、広告費用対効果の目標値を引き下げて目的の結果を得る方法を確認できます。詳しくは、入札単価シミュレーションを使用する方法をご確認ください。
- 関連する指標のみを評価します。
- たとえば、キャンペーンで目標広告費用対効果を指定した「コンバージョン値の最大化」を使用している場合は、入札戦略レポートで、実際の平均広告費用対効果のパフォーマンスと平均目標広告費用対効果の比較を確認します。
- クリック単価やインプレッション数など、依存関係にある二次的な指標を確認する必要はありません。
- パフォーマンスを評価する間、変更が反映されるのを待ちます。
- コンバージョン達成までの所要時間（クリックが発生してからコンバージョンが Google 広告に共有されるまでの時間）を考慮します。他のコンバージョンと比べて時間のかかるコンバージョンがあります。場合によってはコンバージョンに至るまでに数日さらに数週間かかるものもあります。最近の掲載結果と過去の掲載結果を比較すると、コンバージョン達成までの時間差によって、最近の掲載結果が実際よりも悪く表示されている可能性があります。コンバージョン達成までの所要時間をレポートで確認する方法
- キャンペーンに変更を加えた場合は、効果が現れるまで待ちます。小さな変更の場合は数日、大きな変更の場合は最長でコンバージョン サイクル 2 回分程度です。
これらの機能を使用してパフォーマンスを管理する
パフォーマンスを管理する最善の方法は、入札単価と予算を調整することです
- 目標値を調整する: 目標広告費用対効果を指定して価値に基づく入札戦略を使用する際、コンバージョン数を増やしたい場合は、目標広告費用対効果を徐々に引き下げます。これにより、入札戦略でより多くのオークションに参加し、より多くのコンバージョンを獲得することができるようになります。コンバージョン値を増やしたい場合は、広告費用対効果の目標値を引き上げてください。目標値を変更すると、すぐに入札システムに反映されますが、新しい目標値を達成するには時間がかかります（コンバージョン サイクル 1～2 回分の時間が必要になります）。入札単価シミュレーションで、広告費用対効果のパフォーマンスの推移と平均目標値を比べて評価し、パフォーマンスを評価する際に入札単価の変更を考慮します。詳しくは、検索スマート自動入札で目標値の調整を行う方法をご覧ください。
- 最適な目標広告費用対効果を設定する:
- 価値に基づく入札戦略に移行する前に、「目標コンバージョン単価」入札戦略を使って、目的のコンバージョン目標に向けてすでに入札している状態であることが理想的です。広告費用対効果の目標値を決定して価値に基づく入札戦略を有効にする前に、関連するすべてのキャンペーンで 4 週間またはコンバージョン サイクル 3 回分（どちらか長い方）の価値データのレポートを作成してください。詳しくは、入札対象のコンバージョン目標の変更に関する記事をご覧ください。
- 広告費用対効果の目標値には、過去のパフォーマンスと比較した広告費用対効果と同程度またはそれ以下の値を指定してください。
- これを確認するには、[表示項目] プルダウンで [表示項目の変更] をクリックし、[コンバージョン] の [コンバージョン値 / 費用] を追加します。費用あたりのコンバージョン値を 100 倍すると、目標広告費用対効果のパーセンテージが得られます。
- キャンペーンのパフォーマンスをできるだけ正確に把握できるよう、広告費用対効果を評価する際は、直近のコンバージョン達成までの所要時間を測定期間から除外してください。
- 目標値に関する最適化案は、[最適化案] タブ、キャンペーンの作成中、入札単価シミュレーション内、キャンペーンまたはポートフォリオ単位での戦略の作成時にも確認できます。
季節性によるコンバージョン率の変化が見込まれる場合や、コンバージョンに関する問題が発生している場合は、以下の機能をご検討ください
- コンバージョン率が低い場合は、コンバージョン トラッキングに関する問題が発生していないかご確認ください。
- 季節性の調整: プロモーション、セール、需要の増加によりコンバージョン率が一時的に大きく変化することが見込まれる場合は、季節性の調整を使用して、これらの変化を事前にスマート自動入札に登録できます。詳しくは、季節性の調整についてをご確認ください。
- データの除外: データの除外を使用すると、データの停止によって生じるパフォーマンスの変動を軽減できます。データの除外はクリックに適用されるため、サービス停止の影響を受けた可能性のある日はすべて含めてください。スマート自動入札でのデータ除外は、検索キャンペーン、ディスプレイ キャンペーン、ショッピング キャンペーン、P-MAX キャンペーンでご利用いただけます。
- 例: 10 月 15 日～10 月 18 日にデータのアップロードに関する問題が発生し、コンバージョン達成までの所要時間が 5 日の場合は、できるだけ早く除外を適用し、影響を受けた可能性のあるクリックの日をすべて含めることをおすすめします。この場合は、10 月 10 日～18 日を除外します。データをバックフィルすることは避けてください。
- データ除外についてで詳細を確認し、すべてのベスト プラクティスに沿って運用してください。
最適化に関するその他のアイデアについては、こちらのヘルプセンターをご覧ください。
