カスタム変数を使用すると、ビジネス上重要なコンバージョン イベントに、カスタム ディメンションを割り当てることができます。これにより、コンバージョンに豊富なデータが追加されるため、レポートをさらにセグメント化することができ、キャンペーンによってどのような種類のコンバージョンが得られたのか、より詳しく理解できます。
この記事では、カスタム変数の概要と仕組みを解説します。
仕組み
コンバージョン トラッキング タグを使用するか、オフライン コンバージョンをアップロードすることで、カスタム変数を作成できます。
- コンバージョン トラッキング タグ: 新しいパラメータを定義してコンバージョン トラッキング タグに追加できます。新しいパラメータをコンバージョン トラッキング タグに追加するとまもなく、Google 広告の管理画面にも自動的にそのパラメータが表示されます。パラメータから得られたデータを実際に記録するためには、Google 広告でそのパラメータを「有効化」する必要があります。カスタム変数をアカウントで有効化すると、数時間以内にはデータの記録が始まり、レポートのセグメント化に利用できるようになります。
- オフライン コンバージョン: オフライン コンバージョンにカスタム コンバージョン値を含めて、手動でアップロードするか、サードパーティまたは Google Ads API を介して自動的にインポートできます。アカウントでカスタム変数を作成して有効にした後、その情報を使用して、オフライン アップロードにカスタム変数の列を追加できます。
メリット
カスタム変数を使用すると、ユーザーがサイトで商品購入やフォーム送信を行った際、その行動について自社にとって有用な追加データを収集できるため、広告への投資によって得られた価値をさらに正確に把握できます。コンバージョン関連データをビジネス内容に合わせたディメンションで分析したい場合に、特に便利な機能です。
例:
ホテルチェーンを例に考えてみましょう。たとえば、コンバージョン関連のデータを、次の 3 つのコア ディメンションを切り口に分析します。
- ホテル名
- 客室料金カテゴリ(高、中、低)
- 顧客ロイヤルティのステータス
これだけで、レポートによる分析の幅が大きく広がり、次のようなビジネス上の重要な疑問を解決できます。
- ホテル A の広告をクリックした後、最終的に別のホテルを予約するユーザーの数は?
- 広告に反応した顧客がポイントカードを持っている場合、予約 1 件あたりの利用額は、ポイントカードを持っていない顧客と比べて大きいか?価値の高い部屋を予約する傾向はあるか?
- 一般的なキーワードの中で、高級なホテルの予約につながる頻度が高いのはどれか?
実際のカスタム変数の導入へ進む場合は、コンバージョン用のカスタム変数のセットアップをご覧ください。