コンバージョン トラッキングは、ウェブサイトにアクセスしたユーザーが広告を操作した後に行うであろうと期待されるアクションに関してレポートする無料のツールです。クリック数はトラフィックを測定するのに対し、コンバージョンは値を測定します。コンバージョン目標には、たとえば、寄付、購入、チケット販売、会費などの金銭的なアクションと、メールマガジンの登録、ボランティアの登録、入会フォームへの記入、情報リクエストの送信、団体への電話による問い合わせ、ウェブサイト上のコンテンツの閲覧に費やした時間などの非金銭的なアクションがあります。
ウェブサイト上の重要アクティビティをトラッキングする方法:
使用するトラッキング ツールを決定する(コンバージョン発生元)
Ad Grants アカウントのタグを使用してトラッキングするか、Google アナリティクスから目標をインポートする
コンバージョンは、サイト上にコードを追加することでトラッキング可能になり、コードを配置したページまたはコンテンツに対して訪問者が反応を示すことでトリガーされます。費用のかからない Google ツールを利用する方法として、主に 2 つの選択肢があります。1 つは Google 広告のコンバージョン トラッキング タグを使用する方法で、もう 1 つは Google アナリティクスから目標をインポートする方法です。
目標を決定する(コンバージョン アクション)
重要コンバージョン アクションを選択する
サイトでトラッキングするアクションは、組織の目標を反映している必要があります。下記のリストを基に、ウェブサイトの訪問者が組織へのエンゲージメントを示すアクションをすべて検討してください。
Google アナリティクス目標を Ad Grants アカウントにインポートする場合
サポートされている Google アナリティクス目標のタイプ
おすすめ: サイト上で重要アクションを完了したときにだけ到達できる「手続き完了」ページ URL を表示した訪問者をトラッキングします。
制限: トップページや頻繁にアクセスされるウェブページをリンク先 URL 目標のランディング ページとして使用することはできません。これは、コンバージョン数とクリック数との重要な相違が反映されなくなるためです。「手続き完了」ページがない場合は、代わりにスマートゴールを使用してください。
スマートゴール
イベント
Google アナリティクス目標を作成した後は、必ず AdWords にインポートしてください。
Google 広告のコンバージョン アクション オプション
ウェブサイト
おすすめ: 訪問者がサイト上で重要アクションを完了したときにだけ到達できる「手続き完了」ページに、コードを配置します。
制限: トップページや頻繁にアクセスされるウェブページをウェブサイト コンバージョンのランディング ページとして使用することはできません。これは、コンバージョン数とクリック数との重要な相違が反映されなくなるためです。「手続き完了」ページがない場合は、代わりに Google アナリティクスをインストールしてスマートゴールを使用してください。
アプリ
通話(注: 対応している国)
適切なコンバージョン カテゴリを選択する
Ad Grants ポリシー: 金銭的アクションをベースとするコンバージョンには、コンバージョン カテゴリ「購入 / 販売」を使用する必要があります。金銭的アクションとしては、たとえば、寄付、商品販売、会費、チケット販売などがあります。
コンバージョン カテゴリ |
非営利団体のコンバージョン目標 |
購入 / 販売 |
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申し込み |
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販売促進 |
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主要なページの閲覧 |
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その他 |
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コンバージョン値を設定する
最も効果的なキャンペーン タイプをトラッキングできるように、コンバージョンの値を設定する
コンバージョンの価値は必ずしもすべてが等しいわけではありません。団体の目標に応じて、価値の高いコンバージョンや価値の低いコンバージョンがあります。コンバージョンに値を割り当てると、単にコンバージョン数をカウントするだけではなく、コンバージョン タイプごとに、広告がもたらす価値の総計を測定できるようになります。測定結果を基に、価値の高いコンバージョンを特定し、それに重点を置くことができます。
[推奨] コンバージョンごとに異なる値を割り当てる
トランザクション別の値を使用すると、同じコンバージョンの種類でも、発生するたびにそれぞれ別のコンバージョン値にすることができます。たとえば、オンラインで寄付を受け取る場合、1 回の寄付におけるコンバージョンの値は 25 ドルから 100 ドルまで変動する可能性があります。次のような複数のコンバージョン タイプについて、各コンバージョンの一意の値をトラッキングできます。
- 寄付
- 購入
- 会費
- チケット販売
- その他の金銭的目標
ウェブサイト上でコンバージョンごとに別の値が表示されるが、コンバージョン別の「手続き完了」ページを用意していない場合は、Google アナリティクスの e コマース トラッキングか、AdWords のトランザクション別コンバージョン値を使用して、動的な値をトラッキングします。
このような場合、コンバージョンのカウント設定で [すべてのコンバージョン] を選択することをおすすめします。これにより、同じ人からの寄付であっても、最初の寄付だけでなく、すべての寄付がカウントされるようになります。
以下に、一般的な寄付プラットフォームにおける一意の値をトラッキングする詳しい手順を示します。
すべてのコンバージョンに同一の値を割り当てる:
ウェブサイト上で販売額や寄付金額の表示が変化するように設定している場合や、寄付金額を追加する手段としてフリー テキスト ボックスしか用意していない場合は、代わりに平均値を使用してください。
たとえば、すべての寄付が同じ「手続き完了」ページに誘導され、オンラインでの寄付の平均額が 20 ドルであることがわかっている場合、「手続き完了」ページへのすべてのアクセスについて、平均値を 20 ドルに設定します。
コンバージョン値を変更する手順は次のとおりです。
- Google 広告アカウントにログインします。
- アカウントの右上にあるツールアイコンをクリックします。
- [測定] で、[コンバージョン] をクリックします。
- 変更するコンバージョン アクションの名前をクリックします。
- [設定を編集] をクリックします。
- [値] をクリックします。
- [すべてのコンバージョンに同一の価値を割り当てる] を選択します。
- プルダウン オプションで、各寄付の通貨と平均額を入力します。
- [保存] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
コンバージョン カウントを設定する
すべての重要アクションを正確にカウントできるように設定する
トラッキングするコンバージョンのタイプに基づいて、コンバージョンのカウント方法を選択します。クリック後に発生したコンバージョンをすべてカウントするのか、クリック後に発生したコンバージョンを 1 回だけカウントするのか選択できます。
「すべて」を使用するのは、追加コンバージョンによって値が追加される場合だけに限定してください。たとえば、訪問者が広告を 1 回クリックした後に 2 件のチャリティ レースのサポーターとして登録した場合は、2 回のコンバージョンとしてトラッキングする方が望ましいため、「すべて」を選択します。
追加値が作成されない場合は、「1 回」を選択します。たとえば、同じユーザーが同じコンテンツを 2 回ダウンロードした場合は、1 回のコンバージョンとしてトラッキングする方が望ましいため、「1 回」を選択します。
獲得したコンバージョンをカウントする最も良い方法を決定したら、カウント設定を調整します。
計測期間を決定する
適切な対象期間内に発生したすべてのコンバージョンを含める
コンバージョン トラッキングの設定時にカスタマイズできるもう 1 つの項目として、計測期間があります。広告をクリックしたユーザーのコンバージョンをカウントする対象期間を調整できます。
計測期間は、デフォルトでは「30 日」に設定されています。この場合、広告のクリック後 30 日以内に発生したコンバージョンがトラッキングされます。
[コンバージョン] に、マクロと目標到達プロセスの下流でのアクションのみを含める
自動化ツールが適切な情報を利用しているか確認する
この設定では、自動化機能が利用する対象として、どのようなコンバージョン アクションを含めるのかを決定します。
「コンバージョン数の最大化」などのスマート自動入札戦略では、システムが単価設定を決定する際、[コンバージョン列に含める] が [はい] になっているコンバージョンがすべて含まれます。デフォルト設定ではすべてが含まれていますが、団体にとってあまり価値のないコンバージョン目標は除外することもできます。
使用するアトリビューション モデルを決定する
コンバージョンまでの各クリックに対して、どの程度のクレジットを結び付けるか判断する
コンバージョンが発生する前に、ユーザーは検索を複数回行い、同じ広告主の複数の広告に対してインタラクションを行っている場合があります。アトリビューション モデルを使用すると、コンバージョンに至るまでの各クリックに対して割り当てるクレジット(貢献度)を選択できます。最初のクリック(ファースト クリック)を重視するモデル、コンバージョン直前のクリック(ラストクリック)を重視するモデル、複数のクリックに貢献度を分配するモデルなど、さまざまな方式があります。
おすすめの方法: ラストクリック以外のアトリビューション モデルを使用することを検討する
[減衰] アトリビューション モデル(別名「ウォーターフォール モデル」)を使用することをおすすめします。このモデルでは、終点側に多くの値が割り当てられます。たとえば、広告に対して 4 回のクリックが発生した後に 1 回のコンバージョンが発生した場合、各クリックに対して、コンバージョンに近い順に「0.4」、「0.3」、「0.2」、「0.1」のようにクレジットが分配されます。
コンバージョン データを使用してスマート自動入札に情報を提供する
コンバージョン ベースの自動入札戦略(「コンバージョン数の最大化」、「目標コンバージョン単価」、「目標広告費用対効果」など)を使用している Ad Grants 承認団体は、プログラム上の単価設定の上限である「$2.00」を超えて入札することができます。
正確なコンバージョン トラッキングは重要です。スマート自動入札戦略は、正確な分析情報を利用して、団体にとって価値の高いクリックの入札単価を引き上げます。
入札戦略を [コンバージョン数を最大化] または [コンバージョン値の最大化] に設定する
スマート自動入札戦略に基づくコンバージョンを使用し、オンライン目標を達成する可能性が高いオーディエンスの入札単価を高めに設定します。
Ad Grants ではクリック単価(CPC)が 2 ドルに制限されていますが、譲受人がより価値のある訪問者を獲得できるように、スマート自動入札戦略に基づいたコンバージョンでは、この額を CPC よりも多くすることができます。
- Google 広告アカウントにログインします。
- 左側のページメニューで [キャンペーン] をクリックします。
- 編集するキャンペーンを選択します。
- キャンペーンのページメニューで [設定] をクリックします。
- [単価設定] を開き、[入札戦略を変更] をクリックします。
- プルダウン メニューで、[コンバージョン数の最大化]、[コンバージョン値の最大化]、[目標コンバージョン単価]、[目標広告費用対効果] のいずれかを選択します。[コンバージョン数の最大化] の使用をおすすめします。
- [保存] をクリックします。
コンバージョン トラッキングのトラブルシューティング
記録されているコンバージョン数が極端に少ない、あるいはまったく記録されていない場合
Google 広告のコンバージョン タグを使用している場合
コンバージョン タグが動作しているか確認する: コンバージョンを表示する画面に移動して、[トラッキング ステータス] 列を確認します。ステータスを確認するには、[コンバージョンを記録中] メッセージにカーソルを合わせます。ヒントに沿って、問題に対処してください。コンバージョン トラッキング タグを確認する方法についての記事をご覧ください。
コード / タグが適切な場所に配置されているか確認する: 追加した各コンバージョンをクリックすると、[ウェブページ] タブが表示されます。このタブには、コンバージョンをトラッキングしているページの URL がリスト表示されます。これらはコンバージョン タグを追加したページです。各 URL にアクセスして、コードに問題がないか Google Tag Assistant を使用して確認します。
すべて正常に機能していると思われるが、コンバージョンの記録が 0 件の場合:
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コードをコピーしてそのまま正確にサイトに貼り付けているか確認します。
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コードに干渉している他のアプリケーションやプラグインがないか確認します。
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リマーケティング コードとコンバージョン コードはよく似ているため、途中で混ざっていないか確認します。
Google アナリティクスの目標を使用している場合
アナリティクスで目標がトラッキングされないをご覧ください。
記録されているコンバージョン数が極端に多い、あるいはコンバージョン率が極端に高い場合
ガイド:
- Google 広告のコンバージョン トラッキングのトラブルシューティング: コンバージョン トラッキング タグを確認する
- アナリティクス目標のトラブルシューティング: アナリティクスで目標がトラッキングされない
- Ad Grants ライブ ストリーム: コンバージョン トラッキングに関してよくある問題の解決方法