ゲージグラフでは、ある指標が目標に対してどの程度のパフォーマンスを達成しているかを一目で確認できます。ゲージグラフは次の要素で構成されています。
- グラフ表示している指標の実際の値を示す中央の棒
- 目標値を示す縦線(任意)
- 比較対象の値(任意)
- パフォーマンス区分(低い / 標準 / 高いなど)の範囲を示す色付きの帯
ゲージグラフは、状態チェックや KPI(重要業績評価指標)のモニタリングに便利です。
この記事の内容:Looker Studio のゲージグラフ
Looker Studio のゲージグラフは、単一の指標を視覚化するグラフです。必要に応じて、最小値と最大値、目標値、比較対象値を表示するほか、範囲(パフォーマンス区分)を最大 5 つ設けることができます。グラフの色を変更することや、データフィルタを適用することも可能です。
例:
次のゲージグラフは、Google Merchandise Store の 28 日間の総収益を示したものです。
Google Merchandise Store の収益を、目標値、パフォーマンス区分、前の 28 日間との比較とともに表示したゲージグラフです。
この例には次の要素が含まれます。
- パフォーマンス区分の範囲を示す色付きの帯
- 前の 28 日間との比較
- 収益額自体を示す中央の棒
- 目標値(20 万ドル)
グラフの設定
新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。次に、右側の [プロパティ] パネルを使用して、グラフの [設定] および [スタイル] タブのプロパティを設定します。
[プロパティ] パネルの [設定] タブにあるオプションを使用すると、グラフのデータの構成方法と表示方法を指定できます。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、 をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧権限以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
指標
指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()
、SUM()
、AVG()
などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、指標でグループ化することはできません。
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
データ比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
フィルタ
フィルタでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて X をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成するには、このオプションをクリックします。 |
Google アナリティクスのセグメント
このオプションは、ユニバーサル アナリティクスをデータソースとするグラフに表示されます。
セグメントはアナリティクスのデータの一部です。Looker Studio のグラフにセグメントを適用すると、Looker Studio のレポートと Google アナリティクスのレポートで同じデータが表示されるようになります。詳しくは、Looker Studio でのアナリティクスのセグメントの使用についてご確認ください。
[スタイル] タブのオプションでは、グラフの全体的な外観と表示形式を設定します。
メインの指標
スコアカードの現在のデータの表示形式は、以下のオプションで設定します。
数値の短縮表示 | 数値を四捨五入して単位記号を表示します。たとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
棒の色
値を示す中央の棒と範囲の表示形式を設定します。
棒の色 | 値を示す棒の色を設定します。 |
範囲の色 | 各範囲(パフォーマンス区分)の色を設定します。 |
比較指標
ゲージに表示する比較対象データの外観を設定します。
プラスの変化の色 | このオプションは、期間比較が有効になっているときに表示されます。プラスに変化している(上昇している)データを示す際に使用するフォントの色を変更します。 |
マイナスの変化の色 | このオプションは、期間比較が有効になっているときに表示されます。マイナスに変化している(下降している)データを示す際に使用するフォントの色を変更します。 |
数値の短縮表示 | 数値を四捨五入して単位記号を表示します。たとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
変化を絶対量で表示 | このオプションは、期間比較が有効になっているときに表示されます。比較表示の方法を変化の割合から絶対数の差異に変更します。 |
範囲の上限
グラフに表示する各範囲(パフォーマンス区分)のしきい値を指定します。低い / 標準 / 高いなどの区分を対応させることが一般的です。ゲージグラフでは、デフォルトではオフになっています。ゲージグラフでは最大 5 つまで範囲を設定できます。
範囲 1 | 「低い」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 2 | 「標準」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 3 |
「高い」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 4 | 「非常に高い」範囲のしきい値を設定します。 |
範囲 5 | 「最高」範囲のしきい値を設定します。 |
軸
グラフの軸の表示形式を設定します。
軸を表示 | グラフの軸の表示 / 非表示を切り替えます。 |
軸の最小値 | 最小値を設定します。 |
軸の最大値 | 最大値を設定します。 |
目標
グラフの目標値を指定できます。
目標を表示する | 目標の縦棒の表示 / 非表示を切り替えます。 |
目標値 | 目標値を設定します。 |
データの欠落
時間ディメンションにデータが欠落している場合は、このオプションが表示されます。Looker Studio では、3 つの方法でこの状況に対処できます。
注: このオプションは、棒グラフには影響しません。ただし、「ゼロとして扱う」オプションは、トレンドラインに影響を及ぼします。
ゼロとして扱う | このオプションを選択すると、データが欠落している日付については線の位置がゼロにまで下がります。これはデフォルトのオプションです。 |
線を途切れさせる | このオプションを選択すると、データが欠落している場合は、データ系列が途切れて表示されます。 |
線形補間 | このオプションを選択すると、欠落したデータの両側にあるデータポイントを結合して系列が作成されます。 |
ラベル
背景と枠線
グラフの背景コンテナの表示形式を設定します。
背景 | グラフの背景色を設定します。 |
枠線の角丸半径 | グラフの背景に角丸の枠線を追加します。半径を 0 にすると、背景の角が 90° になります。枠線の角丸半径を 100° にすると、角が丸くなります。 |
不透明度 | グラフの不透明度を設定します。不透明度を 100% に設定すると、対象物がグラフの背後に隠れます。0% に設定すると、グラフが非表示になります。 |
枠線の色 | グラフの枠線の色を設定します。 |
枠線の太さ | グラフの枠線の太さを設定します。 |
枠線スタイル | グラフの枠線のスタイルを設定します。 |
枠線に影を付ける | グラフの下側と右側の枠線に影を追加します。 |
グラフのヘッダー
グラフのヘッダーでは、データのエクスポート、グラフの並べ替えなど、グラフに対してさまざまな操作を実行できるほか、以下のオプションを使用できます。
カーソルを合わせて表示(デフォルト) | グラフのヘッダーにカーソルを合わせると、縦に 3 つ並んだ点が表示されます。これらの点をクリックしてヘッダーのオプションにアクセスします。 |
常に表示 | ヘッダーのオプションを常に表示します。 |
表示しない | ヘッダーのオプションを表示しません。レポートの閲覧者は、いつでもグラフを右クリックしてオプションにアクセスできます。 |
色 | グラフのヘッダーのオプションの色を設定します。 |