スコアカードには、単一の指標の概要データが表示されます。通常、スコアカードは重要業績評価指標(ビジネスまたは事業領域の相対的な健全性や業績を測定するいくつかの変数)の動向を視覚化するために使用します。たとえば、売上合計、平均直帰率、広告の表示回数、最大保留時間、最小エラー率などの概要データを表示できます。
この記事の内容:Looker Studio のスコアカード
Looker Studio のスコアカードは数値で表示されます。必要に応じて、集計する指標の名前を表示することもできます。数値の表示形式は、データソースでの指標の設定方法によって異なります。
例:
架空のペットショップのデータソースに、「販売数」、「平均販売数」、「合計アイテム数」、「ユニーク アイテム数」の指標が含まれているとします。「販売数」の指標はデータセットから取得した数値です。「平均販売数」指標は、「販売数」と同じ数値を「平均」タイプの集計方法で集計した値です。「合計アイテム数」と「ユニーク アイテム数」は計算フィールドです。
名前 | 計算 | 集計方法のタイプ |
---|---|---|
販売数 | なし | 合計 |
平均販売数 | なし | 平均 |
合計アイテム数 | COUNT(アイテム数) | 自動 |
ユニーク アイテム数 | COUNT_DISTINCT(アイテム数) | 自動 |
これらの指標のスコアカードは以下のように表示されます。
その他の種類のスコアカード
基本的なスコアカードに加えて、数値を短縮表示するプリセットのスコアカードをツールバーから追加することもできます。
グラフの設定
新しいグラフを追加するか、既存のグラフを選択します。次に、右側の [プロパティ] パネルを使用して、グラフの [設定] および [スタイル] タブのプロパティを設定します。
グラフデータを設定する
[プロパティ] パネルの [設定] タブにあるオプションを使用すると、グラフのデータの構成方法と表示方法を指定できます。
データソース
データソースはコンポーネントと基になるデータセットを接続します。
- グラフのデータソースを変更するには、現在のデータソース名をクリックします。
- データソースを表示または編集するには、 をクリックします(このアイコンを表示するには、閲覧権限以上の権限が必要です)。
- 複数のデータソースからのデータを 1 つのグラフに表示するには、[+ データの統合] をクリックします。データの統合機能の詳細
期間のディメンション
このオプションは、データソースに有効な日付ディメンションがある場合に表示されます。
注: Google 広告または Google アナリティクスのデータソースでは、自動的にデータソースの日付型のディメンションが選択されるため、このオプションは表示されません。
「期間」ディメンションは、グラフの期間を指定する際の基準となります。グラフの期間のプロパティを設定する場合や、レポートの閲覧者が期間設定を使って期間を指定する場合などに使用されます。
指標
指標は、ディメンションに含まれる要素を測定し、グラフの数値目盛りとデータ系列を指定します。
指標は、基盤となるデータセットから算出された集計値、または COUNT()
、SUM()
、AVG()
などの集計関数を暗黙的または明示的に適用した結果を示します。指標自体には定義済みの一連の値がないため、ディメンションの場合とは異なり、指標でグループ化することはできません。
オプションの指標
グラフや表で表示できる追加の指標のリストを定義します。オプションの指標の詳細
スパークライン
スパークラインをスコアカード グラフに追加すると、メインの指標の経時的な傾向を可視化できます。たとえば、次のスコアカード グラフでは、青いスパークラインはメインの指標である「新規ユーザー」の経時的な傾向を示しています。スパークラインは、メインの指標の値と、比較指標の割合(省略可)の両方の下に表示されます。
スパークラインをスコアカード グラフに追加する手順は次のとおりです。
- [設定] タブの [スパークライン] セクションで、[ディメンションを追加] オプションを選択します。
- プルダウン メニューから目的の日付ディメンションを選択します。
- スパークラインの外観をカスタマイズするには、プロパティ パネルの [スタイル] タブにある [スパークライン] セクションのオプションを使用します。
その他の比較オプション
[その他の比較オプション] プロパティを使用すると、期間、特定の指標、特定の値を指定して、スコアカード グラフのメインの指標と比較できます。
比較値のビジュアル フォーマットは、プロパティ パネルの [スタイル] タブにある [比較フィールド] セクションで設定できます。
比較タイプのオプション
[設定] タブの [比較タイプ] で、メインの指標を、指定した期間、特定の指標、または特定の値と比較するかどうかを設定します。
期間 |
メインの指標を比較する期間を指定します。これはデフォルトのオプションです。 このオプションを選択した場合は、[設定] タブの [デフォルトの日付範囲] セクションにある [比較期間] セレクタを使って、メインの指標を比較する期間を設定します。 |
値 |
数値を入力するか、上矢印または下矢印を使用して、メインの指標との比較に使用する数値を選択します。 このオプションを選択した場合は、メインの指標の値と比較する数値を [目標値] フィールドに入力します。 |
指標 |
メインの指標の比較対象となる別の指標を選択します。 このオプションを選択した場合は、[ターゲット指標] フィールドの [指標を追加] プルダウンからフィールドを選択して、メインの指標と比較する別の指標を指定します。 |
なし | [なし] を選択すると、スコアカード グラフから比較データが削除されます。 |
進行状況として表示
[進行状況として表示] チェックボックスをオンにすると、メインの指標の進捗率を測定する比較データがターゲットに指定されます。
[進行状況として表示] チェックボックスがオフになっている場合、比較データに対するメインの指標の値の変動率が算出されます。これはデフォルトの設定です。
[進行状況として表示] チェックボックスがオンになっている場合、開始値を基に、比較データに対するメインの指標の進捗率が算出されます。
[進行状況として表示] を選択すると、進行状況はデフォルトで進行状況バーで示されます。進行状況の表示方法は、[スタイル] タブの [進行状況のビジュアル] セクションで設定できます。
開始値
[進行状況として表示] チェックボックスをオンにすると、カスタム数値をメインの指標と比較するための開始値として指定できます。
デフォルトの期間
デフォルトの期間のプロパティでは、個々のグラフの期間を設定できます。
デフォルトの期間のオプション
自動 | グラフのデータソースで設定されているデフォルトの期間を使用します。 |
カスタム | カレンダー ウィジェットを使用して、グラフのカスタムの期間を選択できます。 |
データ比較タイプ | 選択した期間の比較データを表示します。 |
フィルタ
フィルタでは、追加または除外する値を指定することでコンポーネントに表示されるデータを制御できます。フィルタ プロパティの詳細
フィルタ オプション
フィルタ名 | 既存のフィルタをクリックして編集します。削除するには、フィルタ名にカーソルを合わせて X をクリックします。 |
+ フィルタを追加 | グラフのフィルタを新しく作成するには、このオプションをクリックします。 |
グラフのスタイルを設定する
[スタイル] タブのオプションでは、グラフの全体的な外観と表示形式を設定します。
条件付き書式
グラフに条件付き書式ルールを適用します。
メインの指標
スコアカードの現在のデータの表示形式は、以下のオプションで設定します。
数値の短縮表示 |
数値を四捨五入して単位記号を表示します。たとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
比較フィールド
スコアカードの比較データの表示形式は、以下のオプションで設定し、[設定] タブの [その他の比較オプション] セクションからグラフに追加できます。
プラスの変化の色 | プラスに変化している(上昇している)データを示す際に使用するフォントの色を変更します。 |
マイナスの変化の色 | マイナスに変化している(下降している)データを示す際に使用するフォントの色を変更します。 |
変化を絶対量で表示 | 比較表示の方法を変化の割合から絶対数の差異に変更します。 |
数値の短縮表示 |
数値を四捨五入して単位記号を表示します。たとえば「553,939」は「553.9K」になります。 |
数値精度 | 指標値の小数点以下の桁数を設定します。 |
比較ラベルを隠す |
比較期間を表示するラベルを非表示にします。 |
比較ラベル
[比較ラベルを隠す] チェックボックスがオフになっている場合、比較用のラベルを編集できます。たとえば、メインの指標「新規ユーザー」を含むスコアカード グラフに「第 4 四半期新規ユーザー」というラベルを追加して、第 1 四半期の新規ユーザー数と過去の第 4 四半期のユーザー数を比較できます。
スパークライン
比較指標向けのスパークラインの可視化の表示形式を設定します。
スパークラインの色 | スパークラインの色を変更します。 |
全画面 | スパークラインの薄い色でスパークラインを塗りつぶします。 |
平滑線 |
スパークラインの折れ線を曲線で表示します。 |
欠落データ | スパークラインで欠落データを表示する方法を設定します。 |
スパークラインのデータが欠落している
スパークラインでデータが欠落している場合は、次のいずれかのオプションを選択できます。
ゼロとして扱う | このオプションを選択すると、データが欠落している日付については線の位置がゼロにまで下がります。 |
線を途切れさせる | このオプションを選択すると、データが欠落している場合は、データ系列が途切れて表示されます。 |
線形補間 | このオプションを選択すると、欠落したデータの両側にあるデータポイントを結合して系列が作成されます。これはデフォルトのオプションです。 |
進行状況のビジュアル
[設定] タブで [進行状況として表示] チェックボックスがオンになっている場合、[進行状況のビジュアル タイプ] セクションからオプションを選択することで、進行状況のビジュアルの表示方法を指定できます。
棒グラフ |
メインの指標の目標達成状況を棒グラフで表示します。これはデフォルトの設定です。 |
円 | メインの指標の目標達成状況を円で表示します。 |
なし | 進行状況を示すバーまたは円をスコアカード グラフから削除します。 |
ラベル
グラフのラベルの表示形式を設定します。
フォントの色 | スコアカードのラベルのフォントの色を変更します。 |
フォントサイズ | スコアカードのラベルのフォントサイズを変更します。 |
フォント ファミリー | スコアカードのラベルのフォント ファミリーを変更します。 |
指標名を隠す | デフォルトの指標名(データソースから取得されます)を非表示にします。テキストツールを使用してカスタムの指標ラベルを追加することもできます。 |
配置 | 指標名、メインの値、比較値の配置を調整します。 |
欠落データ
スコアカード グラフでデータが欠落している場合は、データがないことを示すために、次のいずれかのオプションを選択できます。
「データなし」と表示する | スコアカード グラフに「データなし」というテキストを表示します。 |
「0」と表示する | スコアカード グラフに「0」という数字を表示します。 |
「-」と表示する | スコアカード グラフに「-」というテキストを表示します。 |
「null」と表示する | スコアカード グラフに「null」というテキストを表示します。 |
「 」(空白)を表示 | スコアカード グラフにテキストを表示しません。 |
背景と枠線
グラフの背景コンテナの表示形式を設定します。
背景 | グラフの背景色を設定します。 |
枠線の角丸半径 | グラフの背景に角丸の枠線を追加します。半径を 0 にすると、背景の角が 90° になります。枠線の角丸半径を 100° にすると、角が丸くなります。 |
不透明度 | グラフの不透明度を設定します。不透明度を 100% に設定すると、対象物がグラフの背後に隠れます。0% に設定すると、グラフが非表示になります。 |
枠線の色 | グラフの枠線の色を設定します。 |
枠線の太さ | グラフの枠線の太さを設定します。 |
枠線スタイル | グラフの枠線のスタイルを設定します。 |
枠線に影を付ける | グラフの下側と右側の枠線に影を追加します。 |
パディング
グラフ内の行の高さ、左、右、上のパディングは、以下のオプションで設定します。
グラフのヘッダー
グラフのヘッダーでは、データのエクスポート、グラフの並べ替えなど、グラフに対してさまざまな操作を実行できるほか、以下のオプションを使用できます。
カーソルを合わせて表示(デフォルト) | グラフのヘッダーにカーソルを合わせると、縦に 3 つ並んだ点が表示されます。これらの点をクリックしてヘッダーのオプションにアクセスします。 |
常に表示 | ヘッダーのオプションを常に表示します。 |
表示しない | ヘッダーのオプションを表示しません。レポートの閲覧者は、いつでもグラフを右クリックしてオプションにアクセスできます。 |
色 | グラフのヘッダーのオプションの色を設定します。 |