音楽パートナーは、カタログの買収が行われた場合など、アセットとチャンネルを別の音楽パートナーに移管しなければならない場合があります。移管のプロセスでは、双方のパートナー（移管元と移管先）がデータの交換や作業分担の調整を連携して行う必要があります。具体的には、移管をスムーズに行うため、いずれのパートナーも以下のベスト プラクティスに従ってください。
アセット移管のベスト プラクティス
アセットの移管プロセスは、移管するアセットのタイプによって異なります。
- サウンド レコーディング、ミュージック ビデオ、ウェブアセット
- アートトラック アセット
サウンド レコーディング、ミュージック ビデオ、ウェブアセット
次の 2 つのステップを順番に行う必要があります。
移行先パートナーがアセットの所有権を追加する
移行先パートナーがアセットの所有権を追加する移管先のパートナーは、コンテンツ マネージャのアセットに所有権を適用する際に、アセット所有権を更新する必要があります。この操作を行うと、アセットが移管元のパートナーと所有権の競合になります。これにより、移管元のパートナーが所有権を削除する際に、申し立てが取り下げられなくなります。
詳細
ご希望のコンテンツ配信方法に応じて、以下の方法でアセットの所有権を更新できます。
個々のアセットに所有権を追加する
受信側パートナーは、Studio コンテンツ マネージャの個々のアセットに対するアセット所有権を追加できます。
.CSV を使用して複数のアセットの所有権をまとめて追加する
移管先のパートナーは、「アセット更新」のスプレッドシート テンプレートを使用して、複数のアセットの所有権を一括更新できます。
DDEX を使用して複数のアセットの所有権を一度に追加する
DDEX を介してアセットの所有権を更新できます。詳しくは、YouTube DDEX フィードの使用方法をご覧ください。
移管するパートナーがアセットの所有権を削除する
移管先のパートナーがアセットに所有権を追加した後、移管元のパートナーはアセットの所有権を削除することができます。この操作を行うと、所有権に関する対立が自動的に解決され、所有権の対立中に発生した調整収益が、移管先のパートナーに割り当てられます。
詳細
ご希望のコンテンツ配信方法に応じて、以下の方法でアセットの所有権を更新できます。
個々のアセットから所有権を削除する
移管元のパートナーは、特定のアセットから所有権を削除することができます。[アセット] または [問題] ページから一括削除することもできます。この操作を行うと、所有権の競合が自動的に解決されます。
.CSV を使用して複数のアセットから一括で所有権を削除する
移管元のパートナーは、「アセット更新」のスプレッドシート テンプレートを使用して、複数のアセットの所有権を一括削除できます。「ownership」列には「0%territories」と指定する必要があります。たとえば、「0%WW」と指定すると、全世界で所有権が削除されます。この操作を行うと、所有権の競合が自動的に解決されます。
DDEX を使用して複数のアセットから一括で所有権を削除する
DDEX を介してアセットの所有権を更新できます。詳しくは、YouTube DDEX フィードの使用方法をご覧ください。この操作を行うと、所有権の競合が自動的に解決されます。
アートトラック アセット
アートトラック アセットは移管することができず、複数の音楽パートナーが所有権を適用することもできません。そのため、アートトラック アセットは再配信する必要があります。
移管プロセス中に YouTube でカタログが利用できるよう、次の 2 つのステップを順番に行う必要があります。
移管先のパートナーがアートトラック アセットを再配信する
移管先のパートナーは、カタログの録音データと関連するメタデータを受け取ったら、希望するコンテンツ配信方法を使用してすべてのアートトラックを再配信する必要があります。これにより、新しい動画 ID と新しい視聴回数が 0 から始まる、新しいアートトラック動画が作成されます。なお、古いアートトラック アセットの視聴回数は失われ、新しいアートトラック動画には引き継がれないためご注意ください。
移管するカタログが大きい場合、移管先のパートナーは、1 日あたりパートナーに許可されている配信の制限に達することを避けるため、数日に分けて配信しなければならない場合があります。サポートが必要な場合は、YouTube 担当者までお問い合わせください。
- 移管先のパートナーは、移管元のパートナーと同じ識別子（ISRC、UPC、EAN、GRid）を使用して、関連するすべてのメタデータを配信します。これにより、YouTube Music で現在使用されているアルゴリズムによるプレイリスト、およびユーザーが作成したプレイリストとライブラリでの配置が維持されます。
- 移管のプロセス全体を通してプラットフォームでカタログが常に配信された状態にするため、移管先のパートナーは、買収したコンテンツを YouTube に公開する 2 週間前に、買収したすべてのコンテンツを YouTube に再配信する必要があります。
- 古いアートトラックが提供されている間は、新しいアートトラック動画は YouTube 検索に表示されません。
- 古いアートトラック動画を削除すると、そのサウンドページに表示されるショート動画作成数に影響することがあります。作成数を維持するには、元のバージョンのアートトラックを削除する前に、新しいバージョンのアートトラックと一緒に 72 時間保持しておくようにします。これにより、新しいアートトラック動画のサウンドページでもショート動画作成数が維持されます。
移管元のパートナーが、以前に配信していたアートトラック アセットについて削除通知を送信する
移管先のパートナーがすべてのアートトラックを再配信した後、移管元のパートナーは、最初にアセットの配信に使用したのと同じ方法を使用して配信されていたアートトラックについて、削除通知を送信できます。
タイムゾーンの差を考慮するには、終了日を 2 日以上前に設定する必要があります。
アセット移管の推奨タイムラインの図
チャンネル移管のベスト プラクティス
ミュージック ビデオおよびウェブアセットの場合、パートナーは、所有権の移管が完了した後に、チャンネルおよび関連する申し立てを行った動画の移管プロセスを開始できます。そのためには、次の 2 つのステップを順番に行う必要があります。
移管元のパートナーが、コンテンツ マネージャからリンクされたチャンネルを削除する
詳しくは、リンクされているチャンネルをコンテンツ マネージャから削除する方法をご覧ください。
移管先のパートナーが、コンテンツ マネージャにチャンネルをリンクする
詳しくは、チャンネルをコンテンツ マネージャにリンクする方法をご覧ください。