知的財産の管理を目的とした YouTube のシステムは、次に示す 3 つの主要コンポーネントで構成されています。
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YouTube 権利管理システム: 知的財産の所有者および管理者を識別し、権利を行使するときに使用するポリシーを定義します。
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Content ID: 知的財産と一致するコンテンツがないか、YouTube 動画を自動スキャンするときに使用します。一致する動画には、定義されている権利ポリシーを適用します。
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YouTube 動画(オプション): 知的財産を一般公開し、youtube.com のユーザーが使用できるようにしたものです。
YouTube に知的財産をアップロードするときは、その知的財産を上に示す各コンポーネントで表したものを別途作成する必要があります。つまり、YouTube システムでは、1 つの知的財産を最大 3 つの方法で表します。
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アセット: YouTube 権利管理システム上の知的財産を表します。アセットの一部として所有権と権利情報を指定します。
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参照: Content ID 照合で使用する知的財産を表します。アップロードされた動画コンテンツを Content ID で照合するときの比較対象となるデジタル メディア ファイルを用意する必要があります。
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動画: youtube.com 上の知的財産を表します。動画のメタデータで、コンテンツについての説明と youtube.com での表示方法を指定します。動画には参照と同じメディア ファイルが使用されます。
システムの中心となるのはアセットで、他のオブジェクトはこのオブジェクトに関連付けられます。知的財産の 1 つ 1 つにアセットを作成する必要があります。参照と動画については省略可能です。
1 つのアセットに複数の参照を関連付けることができます。たとえば、1 つの映画アセットに 16:9 のアスペクト比の参照と 4:3 のアスペクト比の参照を別々に関連付けられます。
動画をアセットにリンクするには、アセットの代わりに動画の申し立てを行います。自分がアップロードした動画を申し立てますが、他のユーザーの動画に自分のアセットと一致するコンテンツが含まれている場合は、その動画も申し立てることができます。
また、申し立ての根拠を示す次のような情報も用意します。