Google Workspace for Education の保存容量

4. 保存容量の上限を設定する

Google Workspace for Education をご利用のお客様には、100 TB のストレージ プールが基本容量として提供されるほか、保存容量を追加するオプションも用意されています。教育機関のストレージ プールを割り当てるには、ユーザーと共有ドライブに保存容量の上限を設定します。

保存容量の上限設定に関するヒント

  • ユーザーの保存容量の上限を設定する: まず、最上位の組織部門のユーザーに基準値となる保存容量の上限を設定し、すべてのユーザーにこの上限が適用されるようにします。次に、子組織部門またはグループの保存容量上限を設定して、基準値をオーバーライドします。
  • 生徒と教師に異なる上限を設定する: 手始めに、たとえば生徒(グループまたは組織部門ごと)には 3 GB、教師には 10~15 GB の保存容量上限を設定します。ただし、現在のストレージ使用量を分析し、校内や学内での一般的な使用量を確認することをおすすめします。
  • 特定のユーザーに共有ドライブの作成を許可する: デフォルトでは、組織内のすべてのユーザーに対し、共有ドライブの作成が無効になっています。共有ドライブの保存容量の上限を設定してから(後述)、一部のグループまたは組織部門のユーザーに共有ドライブの作成を許可することをおすすめします。
  • 共有ドライブの保存容量の上限をカスタマイズする: 共有ドライブを作成できるユーザーを制限するだけでなく、個々の共有ドライブに保存容量が適切に割り当てられるようにすることもできます。デフォルトでは、共有ドライブの上限は 100 GB に設定されています。
  • 追加の保存容量が必要なユーザーのグループを作成する: ユーザーによっては、特定のプロジェクトに携わるときなど、状況に応じて保存容量の上限を柔軟に設定する必要があります。このような一時的なニーズに対応するために、追加の保存容量が必要なユーザー向けに設定グループを作成します。必要な期間、このグループに追加することで、組織部門の保存容量上限の適用対象外にすることができます。
  • ストレージ ポリシーの変更を通知する: 保存容量上限の適用を開始することをユーザーに知らせます。メール通知のテンプレートについては、ポリシーの変更をユーザーに通知するをご覧ください。

その他のおすすめの方法については、管理者向けストレージ ガイドをダウンロードしてご確認ください。

ユーザーの保存容量の上限を設定する

始める前に: 必要に応じて、部門やグループに設定を適用する方法をご確認ください。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [ストレージ] にアクセスします。
  3. [ストレージの設定] で [管理] をクリックします。
  4. [ユーザーの保存容量の上限] をクリックします。
  5. 左側で、保存容量の上限を適用するエンティティをクリックします。
    • 組織部門 - 組織部門をクリックします。
    • グループ - [グループ] をクリックします。検索フィールドをクリックし、グループ名の入力を開始して目的のグループをクリックします。

      グループの保存容量の上限は、常に組織の上限よりも優先されます。グループの設定で互いに優先するグループを指定することもできます。詳しくは、設定グループに関する記事をご覧ください。

  6. [オン] を選択し、保存容量を設定します。
  7. [保存] をクリックします。親組織部門の上限を設定した後に子組織部門の上限を設定する場合は、[オーバーライド] をクリックします。すでに保存容量の上限を超えているユーザーがいる場合は、警告が表示されます。詳しくは、保存容量の上限に関する警告メッセージをご覧ください。

Gmail とフォトに保存容量の上限が適用されるまでには、最長で 24 時間ほどかかることがあります。ドライブの場合は、ユーザーがファイルをアップロード、作成、編集した後に保存容量の上限が適用されます。

共有ドライブの保存容量の上限を設定する

共有ドライブで使用できる保存容量を管理するために、特定の組織部門に割り当てられる共有ドライブに保存容量の上限を設定できます。デフォルトでは、共有ドライブの上限は 100 GB に設定されていますが、組織に合わせて調整することもできます。たとえば、「教職員」という組織部門の共有ドライブの上限を 100 GB とし、組織のそれ以外の共有ドライブの上限を 10 GB に設定したいとします。このような上限を設定するには、最上位の組織部門の共有ドライブに 10 GB の上限を設定してから、「教職員」組織部門の共有ドライブに 100 GB の上限を設定します。

始める前に(省略可): 共有ドライブごとに異なる保存容量上限を適用したい場合は、共有ドライブを組織部門に割り当てます。

  1. Google 管理コンソールログインします。

    管理者アカウント(末尾が @gmail.com でないもの)でログインします。

  2. 管理コンソールで、メニュー アイコン  次に  [ストレージ] にアクセスします。
  3. [ストレージの設定] で [管理] をクリックします。
  4. 左側で、保存容量の上限を設定する共有ドライブを保有している組織部門をクリックします。
  5. [共有ドライブの保存容量の上限] をクリックします。
  6. [オン] を選択し、各共有ドライブで使用できる保存容量を入力します。
  7. [保存] をクリックします。親組織部門から上限を継承していた子組織部門に新たに上限を設定する場合は、[オーバーライド] をクリックします。すでに上限を設定していた子組織部門について、親組織部門から上限を継承するようにしたい場合は、[継承] をクリックします。

    すでに保存容量の上限を超えている共有ドライブがある場合は、ポリシーが適用される前に警告が表示されます。詳しくは、このページの保存容量の上限に関する警告メッセージをご覧ください。

注: 

  • 共有ドライブに設定した保存容量の上限は、ユーザーが共有ドライブ内のファイルを追加または編集するときに適用されます。
  • 共有ドライブの制限によって、ユーザーが共有ドライブを作成できなくなることはありません。一部のユーザーが共有ドライブを作成して保存容量を使いすぎることを懸念している場合は、共有ドライブを作成できるユーザーを制限してください。

ユーザーが保存容量の上限を超えた場合

保存容量上限の適用後にユーザーが上限を超えると、Google Workspace で次のような影響を受けます。

  • 新しいファイルや画像を Google ドライブにアップロードできなくなります。
  • コンテンツ共同作成アプリ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard など)で新しいファイルを作成できなくなります。ストレージ使用量を減らさない限り、影響を受けたファイルの編集やコピー、そのユーザーが所有するフォームの送信は、どのユーザーも行えなくなります。
  • 写真と動画を Google フォトにバックアップできなくなります。
  • Google Meet で新しい会議を録画できなくなります。
  • Google Workspace for Education アカウントへのログインとアクセス、ファイルの閲覧とダウンロード、メールの送受信は、引き続き行えます。注: Google Workspace for Education 以外のライセンスを持つユーザーは、保存容量の上限を超えるとメールの送受信ができなくなります。

共有ドライブの保存容量の上限を超えた場合の影響

共有ドライブの保存容量の上限を超えると、ユーザーは新しいファイルの追加や既存ファイルの編集ができなくなります。こうした問題は次の方法で解決できます。

  • コンテンツ管理者または共有ドライブの管理者が、共有ドライブからコンテンツを移動または削除する。
  • 管理者が、共有ドライブに適用されている保存容量の上限を引き上げる。

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