移行元の情報が Google Workspace Migration for Microsoft Exchange (GWMME) で新しい Google Workspace アカウントに正しくマッピングされるようにするには、カンマ区切り値(CSV)ファイルを使用します。
CSV ファイルについて
ファイルには 2 種類あり、移行する対象によって、どちらを使用するかが異なります。
- コントロール CSV ファイル - 移行元のユーザーと、移行先の Google Workspace アカウントを指定したファイルです。
- マッピング CSV ファイル - 移行元アカウントの ID(ユーザー、カレンダー リソースなど)を移行先アカウントに移行します。これにより、メタデータとユーザー名が正しく転送されます。
カレンダー データを移行しようとしていて、次のいずれかに当てはまる場合は、マッピング CSV ファイルを使用する必要があります。
- ユーザーの移行元のメールアドレスが、移行先のアカウントのメールアドレスとは異なる。
- 移行するカレンダーに含まれる予定の招待者のメールアドレスが、移行元と移行先で異なる。
ファイルの形式に関するガイドライン
- 各エントリを個別の行に配置する
- ヘッダー行は含めない
- 自動的に追加された引用符を削除する
- 1 つのファイルに 1,000 人を超えるユーザーとカレンダー リソースを追加しない
複数のクライアント パソコンを使用する予定がある場合は、クライアントごとに個別の CSV ファイルを作成します。各 CSV ファイルに含まれるユーザーとカレンダー リソースのグループは一意である必要があります。
ファイル形式を指定する
コントロール CSV ファイルの形式を設定する形式は次のようにします。
- ユーザー: <移行元ユーザー>,<移行先ユーザー>
このフォーマットにはいくつかの例外があります。詳しくは、コントロール CSV ファイルの例をご覧ください。
- カレンダーの予定とリソース: <移行元リソースのメールアドレス>,<移行先リソースのメールアドレス>
詳しくは、カレンダー リソースのメールアドレスを見つける方法をご覧ください。
Exchange サーバーからの移行
認証は Exchange サーバーの管理者アカウントで行うため、CSV ファイルにユーザーのパスワードを入力する必要はありません。
形式は次のようにします。
- <移行元ユーザー>,<移行先ユーザー>
- メールアドレスが同じ場合は、移行先ユーザーを省略できます。
Google Workspace IMAP 移行
個人の Gmail アカウント(@gmail.com アカウント)からデータを移行する場合は、Gmail の移行をご覧ください(このセクションで後述)。
形式は次のようにします。
- <移行元ユーザー>,<移行先ユーザー>
Cyrus または Mirapoint の IMAP 移行
形式は次のようにします。
- <移行元ユーザー>,<移行先ユーザー>
Cyrus IMAP サーバーからの移行について詳しくは、GWMME 管理ガイドの第 6 章「Cyrus IMAP に関する特記事項」をご覧ください。
Exchange IMAP 移行
Exchange の IMAP 移行(通常の Exchange 移行ではない)では、次の形式を使用します。
- <Windows AD ドメイン>/<Exchange 管理者>/<移行元ユーザー>#<管理者パスワード>,<移行先ユーザー>
例: solarmora/admin/[email protected]#VjJ8zTsm,[email protected]
この例では、Microsoft Windows Active Directory のドメインが「solarmora」、Exchange 管理者のユーザー名が「admin」、パスワードが「VjJ8zTsm」で、「[email protected]」というユーザーのメールを移行します。
Gmail の移行
形式は次のようにします。
- <移行元ユーザー>#<移行元ユーザーのパスワード>,<移行先ユーザー>
例: [email protected]#VjJ8zTsm,[email protected]
移行元ユーザーのパスワードについて詳しくは、ユーザーとパスワードの CSV ファイルを作成するをご覧ください。
その他の IMAP サーバーの移行
Google Workspace、Cyrus、Mirapoint、Exchange 以外の IMAP サーバーを使用している場合は、次の形式を使用します:
- <移行元ユーザー>#<移行元ユーザーのパスワード>,<移行先ユーザー>
例: [email protected]#fKz47MCb,[email protected]
- 移行元ユーザーには、ユーザーがメールを確認する際に IMAP メール クライアントに入力するユーザー名を入力します。ユーザー名のみが必要な IMAP サーバーもあれば(例: dcruz)、完全なメールアドレス(例: [email protected])が必要な IMAP サーバーもあります。不明な場合は、完全なメールアドレスを入力してください。
PST ファイルの移行
Personal Storage Table(PST)ファイルを使用してデータを移行する場合は、次の形式を使用します。
- <PST フォルダ名>,<移行先ユーザー>
例: pst-archive,[email protected]
重要: 一部のユーザー アカウントとカレンダー リソースのみを移行する場合であっても、ファイルにはすべてのユーザー アカウントとカレンダー リソースを記述します。
形式は次のようにします。
- ユーザー: <移行元ユーザー>,<移行先ユーザー>
- メールアドレスが同じ場合は、移行先ユーザーを省略できます
- カレンダーの予定: <移行元リソースのメールアドレス>,<移行先リソースのメールアドレス>
詳しくは、次のセクションをご覧ください。
カレンダー リソースのメールアドレスを見つける方法
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管理コンソールで、メニュー アイコン [アプリ] [Google Workspace] [カレンダー] にアクセスします。
- [リソース] をクリックします。
- カレンダー リソース名(NYC-14-12-Boardroom-15 など)をクリックして詳細を表示します。
[リソースメール] にカレンダー リソースのメールアドレスが表示されます。例: [email protected]
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