ユーザー補助に関する Google Workspace 管理者向けガイド

この記事は Google Workspace 管理者を対象としています。Google Workspace サービスの使い方については、ユーザー補助に関する Google Workspace ユーザーガイドをご覧ください。

このガイドでは、Google Workspace および他の Google サービスのユーザー補助機能の概要を説明します。機能の詳細については、Google ユーザー補助機能のウェブサイトをご覧ください。

ユーザー補助に対する Google の取り組み

Google の使命は、視覚、色覚、聴力に障がいを持つ方々を含め、すべてのユーザーが世界中の情報にアクセスしやすい環境をつくることです。

この目標を達成するため、次のことに取り組んでいます。

  • Google のサービスでユーザー補助機能を提供する
  • Android と Chrome OS プラットフォーム向けのユーザー補助機能 API およびサービスを開発する
  • オープン スタンダードをサポートすることで、支援技術を介してウェブサービスとモバイル サービスのエコシステムにアクセスできるようにする

Google Workspace ユーザーはいつでも連携して作業する必要があることから、Google ではコラボレーション機能拡充のための開発投資を行っています。

Google が最も重視しているのはユーザーにとっての利便性です。そのため、障がいを持つ方々およびその支援団体と積極的な協力関係を築き、意見交換を重ねてきました。Google のユーザー補助チームは、多様な人材で構成されたグループです。Google 社内でのユーザー補助機能のコンサルタントとして活動し、プロダクト チームの基礎となるユーザー補助機能のフレームワークを開発しています。

Google は、ウェブサービスとモバイル サービスにおけるユーザー補助機能の現状に良い変化をもたらし、すべてのユーザーにサービスを提供し続けていきたいと考えています。Google のユーザー補助機能について詳しくは、Google ユーザー補助機能のウェブサイトをご覧ください。

Google アクセシビリティ適合性レポート

企業、教育機関、政府機関がユーザー補助の標準に準拠しやすくなるように、Google では、障がいのあるユーザー向けに Google のプロダクトで現在行っている取り組みについて透明性のある情報を提供しています。

Google は、米国情報技術工業協議会の自主的製品アクセシビリティ テンプレート(VPAT)に基づいて、アクセシビリティ適合性レポートを提供しています。公開されているレポートへのリンクについては、Google アクセシビリティ適合性レポートをご覧ください。

ユーザー補助ツールの選択と設定

ブラウザとスクリーン リーダー

Google Workspace と相性の良いブラウザとスクリーン リーダーの一覧については、ユーザー補助に関する Google Workspace ユーザーガイドをご覧ください。

Google 管理コンソールでユーザー補助機能を有効にする

組織における補助機能の必要性に応えるため、Google 管理コンソールですべてまたは一部のユーザーに対して Gmail と Chrome OS の設定を変更できます。

Gmail(Google Workspace をご利用のお客様のみが対象)では、次のユーザー補助機能を有効にできます。

  • POP と IMAP によるアクセスを有効にする。これにより、ユーザーは使い慣れたクライアントでメールを受け取れるようになります。詳しくは、管理アカウントで POP と IMAP の有効、無効を設定するをご覧ください。
  • ユーザーが Gmail の色と背景を変更できるようにする。視覚障がいまたは学習障がいをお持ちの方には、高コントラスト テーマのご利用が適している可能性があります。テーマを変更しても、Gmail のコンテンツや機能、管理者が適用した設定(カスタムロゴなど)に影響が及ぶことはありません。詳しくは、Gmail のテーマについての記事をご覧ください。
  • Google Sync for Microsoft Outlook(GWSMO)を使用して、Google Workspace と Microsoft Outlook の間でメール、カレンダーの予定、連絡先を同期できるようにする。これにより、ユーザーは Outlook を Google Workspace のクライアントとして使用できるようになります。なお、GWSMO は Mac には対応していません。詳しくは、管理者による GWSMO の設定をご覧ください。

Chrome OS では、次のユーザー補助機能を使用する(有効にする)ことができます。

  • ChromeVox を使用する。ChromeVox は Chrome OS 内蔵のスクリーン リーダーで、すべての Chromebook と Chromebox にプリインストールされています。ユーザーが Ctrl+Alt+Z キーを押すと、ChromeVox が有効になります。
  • ユーザーがユーザー補助の拡張機能をダウンロードして使用できるようにする。詳しくは、概要: Chrome のデバイス ポリシーの管理をご覧ください。
  • Google 管理コンソールで、拡張機能またはアプリケーションをユーザーに対してプリインストールする。詳しくは、アプリと拡張機能を自動的にインストールするをご覧ください。

Google カレンダー

Google カレンダーを使用すると、予定の作成、スケジュールの共有、通知の送信を行えます。

ユーザー補助機能

  • キーボードでアクセス可能
  • スクリーン リーダーのサポート
  • 拡大鏡のサポート
  • ARIA タグと要素ラベルの使用
  • カレンダー クライアントとしての Microsoft Outlook のサポート

関連トピック

Google Chat

プライベートやグループの会話に参加したり、アプリを使用して作業を自動化したりできます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボード ショートカット

関連トピック

Chromebook

Chromebook を使用すると、コンテンツの作成、インターネットのブラウジング、他のユーザーとのコミュニケーションおよび共同作業を行えます。

ユーザー補助機能

  • ChromeVox スクリーン リーダー
  • 高コントラスト モード
  • 画面の拡大
  • 画面キーボード
  • 点字デバイスに対応

関連トピック

Chrome ブラウザ

Chrome ブラウザを使用すると、インターネットを検索したり、ウェブアプリを操作したりできます。

ユーザー補助機能

  • キーボードでアクセス可能
  • スクリーン リーダーのサポート
  • 全画面表示
  • フォントおよびサイズの調整
  • 高コントラストとカスタム配色のサポート
  • 高コントラスト テーマ用の Chrome ブラウザ拡張機能
  • ChromeVox(スクリーン リーダー)や ChromeVis(拡大鏡とテキスト色の変更)などのユーザー補助の拡張機能

関連トピック

Google Classroom

クラスの作成、クラスへの参加、課題の管理、生徒の提出物へのフィードバックの提供ができます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボードでアクセス可能

関連トピック

Google Cloud

Google Cloud では、データ管理、ハイブリッド クラウドとマルチクラウド、AI と ML など、クラウド コンピューティング サービスで、あらゆるビジネス課題に取り組むことができます。

ユーザー補助機能

  • キーボード ショートカット
  • Google Cloud コマンドライン インターフェース(gcloud CLI)のユーザー補助機能

関連トピック

Google Cloud Search

Google Cloud Search を使用すると、仕事で必要な情報を検索できます。Google Workspace のサービスまたはサードパーティのデータソースに保存されている組織のコンテンツを横断的に検索可能です。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボードのユーザー補助機能

関連トピック

Google ドキュメント

テキスト ドキュメントを作成、編集、共同編集できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート(通知および共同編集者の情報の読み上げなど)
  • キーボード ショートカット(ドキュメントの読み取り、編集、ナビゲーション)
  • 点字ディスプレイのサポート(ドキュメントの読み取りと編集)
  • 拡大鏡のサポート
  • 音声によるドキュメントの入力、編集、書式設定
  • 画像の代替テキストに対応

関連トピック

Google 図形描画

図形描画を作成、編集、共同編集し、Google ドキュメント、スプレッドシート、スライドのファイルに挿入できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • 点字ディスプレイ(図形描画の読み取りと編集)
  • 拡大鏡のサポート
  • 画像の代替テキストに対応
  • 図形描画の作成と編集、図形描画間の移動のためのキーボードショート カット

関連トピック

 ウェブ上の Google ドライブ

ウェブ上の Google ドライブを使用すると、ファイルを作成、保存、編集できます。また、ファイルをフォルダにまとめたり、ファイルを任意のデバイスからアクセスできるように保存したり、ファイルを他のユーザーと共有したりできます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボードのユーザー補助機能
  • サードパーティ製アプリとの連携
  • キーボード ショートカット

関連トピック

Google ドライブの同期アプリケーション

パソコン版 Google ドライブ アプリケーションを使用すると、ローカル ファイルをウェブ上の Google ドライブと同期して、場所、時間、デバイスを問わずファイルにアクセスできるようになります。詳しくは、パソコン版 Google ドライブを使用するをご覧ください。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポートを使用可能
  • キーボードのユーザー補助機能を有効化
  • 使い慣れた編集ツールを使用可能
  • ファイルをフォルダにまとめて整理

関連トピック

Google フォーム

フォーム、テスト、アンケートの作成、他のユーザーとの共有、回答の追跡ができます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • フォームの作成と編集、フォーム間の移動のためのキーボード ショートカット

関連トピック

Gmail

Google Workspace では Gmail を使用してメールの送受信を行います。ラベルおよび受信トレイのタブを使ってメールを整理することもできます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • メール クライアントとしての Microsoft Outlook のサポート
  • 既存メール クライアントの POP と IMAP のサポート
  • キーボード ショートカット
  • Gmail インターフェースの高コントラスト テーマ
  • ボタンをアイコンの代わりにテキストとして表示
  • 標準 HTML 形式でのユーザー補助機能(ARIA ランドマーク、見出し、スレッドの概要アナウンス、リンクのスキップ、ショートカット キーなど)
  • 主要機能へのキーボード アクセスが可能

関連トピック

Google グループ

ディスカッション グループ、メーリング リスト、サポートサイトを作成して、参加できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボード ショートカット
  • 重要な画面要素の ARIA を使用したヒント

関連トピック

Google Meet

Google Meet を使用すると、組織内外のユーザーとビデオ会議を行うことができます。パソコン、モバイル デバイス、会議室のいずれからでも会議に参加できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • 自動字幕起こし
    • メモ: ビデオ会議を録画する際に字幕は録画されないため、録画の再生時に字幕は表示されません。
  • キーボード ショートカット
  • タイルのペア設定

詳しくは、Google Meet のユーザー補助機能をご覧ください。

関連トピック

Google ミーティング ルーム ハードウェア

Google ミーティング ルーム ハードウェアを使用すると、音声会議およびビデオ会議に参加できます。

ユーザー補助機能

  • 音声フィードバック
  • 自動字幕起こし
  • 従来のハングアウト用の高コントラスト モード

メモ: ビデオ会議を録画する際に字幕は録画されないため、録画の再生時に字幕は表示されません。

関連トピック

Google スプレッドシート

スプレッドシートを作成、編集、共同編集できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート(通知および共同編集者の情報の読み上げなど)
  • キーボード ショートカット(スプレッドシートの読み取り、編集、ナビゲーション)
  • 点字ディスプレイのサポート(スプレッドシートの読み取りと編集)
  • 拡大鏡のサポート
  • グラフと画像の代替テキストに対応

関連トピック

Google サイト

非公開のウェブサイト、特定のユーザーと共有するウェブサイト、ウェブ上のすべての人に公開するウェブサイトを作成できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • サイトの編集、サイト間の移動のためのキーボード ショートカット

関連トピック

Google スライド

プレゼンテーションを作成、編集、共同編集できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート(通知および共同編集者の情報の読み上げなど)
  • キーボード ショートカット(プレゼンテーションの読み取り、編集、ナビゲーション)
  • 点字ディスプレイのサポート(プレゼンテーションの読み取りと編集)
  • 拡大鏡のサポート
  • スピーカー ノートの音声テキスト入力
  • 自動クローズド キャプションの付いたプレゼンテーションの表示
  • 画像の代替テキストに対応

関連トピック

Google Voice

Google Voice を使用すると、通話、テキスト メッセージとボイスメールの送信ができます。Google Voice の電話番号は、ウェブブラウザとモバイル デバイスを使用して国内外に発信できます。

ユーザー補助機能

  • スクリーン リーダーのサポート
  • キーボードでアクセス可能

関連トピック

サポートとフィードバック

注: このガイドでは、Google のサービスでサードパーティ製のスクリーン リーダー(JAWS、NVDA、VoiceOver など)やサードパーティのブラウザ(Mozilla Firefox など)を使用する方法と、おすすめの設定についてご案内しています。

ただし、サードパーティ製品の設定に関する技術サポートは提供しておりませんので、設定とサポートに関する最新情報については、その製品のウェブサイトをご参照ください。コンサルティング サービスをご希望の場合は、Google Cloud パートナー ディレクトリをご参照ください。


Google、Google Workspace、および関連するマークとロゴは、Google LLC の商標です。その他すべての企業名および商品名は、関連各社の商標または登録商標です。

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