Google Workspace アカウントと TLS 証明書を設定したら、移行元のアカウントが正しく設定されていることを確認します。
設定手順
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管理コンソールで、メニュー アイコン [データ] [データのインポートとエクスポート] [データの移行] に移動します。
- [データの移行を設定] をクリックします。
- [移行元] で [Microsoft Office 365] を選択します。
- データタイプを選択して [承認] をクリックします。
- Microsoft 管理者アカウントを入力するか、選択します。
アカウントにはグローバル管理者ロールが必要です。
- パスワードを入力し、[ログイン] をクリックします。権限を確認したら、[承諾] をクリックします。
- [開始] をクリックします。
Microsoft Exchange Server 2007、2010、2013、2016 が対象です。
管理者は次の操作を行う必要があります。
- 移行元のアカウント サーバーで EWS ポートを開きます。
- ロール アカウントを設定します。
ロール アカウントに偽装権限(委任権限ではない)を付与する必要があります。偽装権限について詳しくは、Microsoft のドキュメントをご覧ください。
推奨事項
- Microsoft のリモート接続アナライザーを使用して Exchange サーバーの接続をテストします。
- Exchange をご使用の場合は、EWS の設定を確認し、ブラウザで EWS の URL を参照します。EWS の設定が正しい場合、ブラウザにはログインページが表示されます。
- ご利用のサーバーが Google の IP アドレスの範囲から接続できることを確認します。
- UPN を確認します。認証エラーが表示された場合は、UPN を変更する必要があります。
Exchange 2003 とそれ以前のバージョン、Yahoo などのウェブメール プロバイダ、その他の IMAP サーバーが対象となります。
管理者は次の操作を行う必要があります。
- ロール アカウントを選択する - IMAP ウェブメール サーバーから移行する場合、Google 管理コンソールでロール アカウント(移行元のメールサーバーのアカウント)のユーザー名とパスワードを入力する必要があります。データ移行サービスは、このアカウントを使用してメールサーバーとの接続をテストします。詳しくは、役割アカウントをご覧ください。
- Google IP アドレス範囲 - サーバーが Google の IP アドレスの範囲に接続していることを確認します。
HCL Domino や Gmail から移行する場合は、必要に応じて追加の設定手順もご確認ください。
既存の Google Workspace アカウントが対象となります。Gmail 移行オプションを選択した場合は、代わりに個人用 Gmail アカウントをご覧ください。
管理者は次の操作を行う必要があります。
- ユーザーの IMAP アクセスをオンにします。詳細
- 2 段階認証プロセスまたはシングル サインオン(SSO)が有効になっている場合は、データ移行サービス用にアプリ パスワードを生成します。このパスワードは、後でメールを移行するときに Google 管理コンソールで使用します。詳細
ユーザーは次の操作を行う必要があります。
- 移行元の Google Workspace アカウントで、Gmail にログインします。
- 上隅にある設定アイコン [すべての設定を表示] をクリックします。
- [メール転送と POP/IMAP] をクリックします。
- [IMAP アクセス] の [IMAP を有効にする] をオンにします。
- [フォルダサイズの制限] の [IMAP フォルダのメールの数を制限しない(デフォルト)] を選択します。
- [変更を保存] をクリックします。
注: 変更を保存していた場合は、手順 2 を繰り返して [設定] に戻る必要があります。
- [ラベル] をクリックします。
- 移行するラベルの [IMAP で表示] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
個人用 Gmail アカウント(末尾が @gmail.com または @googlemail.com)が対象となります。
注: このオプションは既存の Google Workspace アカウントから移行する際に使用できるものですが、移行元の各ユーザーを個別に承認する必要があるため、おすすめしません。
ユーザーは次の操作を行う必要があります。
- 移行元の Gmail アカウントで、Gmail にログインします。
- 上隅にある設定アイコン [すべての設定を表示] をクリックします。
- [メール転送と POP/IMAP] をクリックします。
- [IMAP アクセス] の [IMAP を有効にする] をオンにします。
- [フォルダサイズの制限] の [IMAP フォルダのメールの数を制限しない(デフォルト)] を選択します。
- [変更を保存] をクリックします。
注: 変更を保存していた場合は、手順 2 を繰り返して [設定] に戻る必要があります。
- [ラベル] をクリックします。
- 移行するラベルの [IMAP で表示] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
Gmail ユーザーは、データ移行サービスが自身のアカウントにアクセスすることを許可する必要もあります。この操作は後でメールを Google Workspace に移行するときに行います。
HCL Domino IMAP サーバー(Domino バージョン 8.5.2 以降)が対象となります。
手順 1: IMAP アクセス用にメールファイルとユーザーを準備する
- メールを移行する各ユーザーのユーザー文書で、次の操作を行います。
- 受信メールの [Format] の設定を [Prefers MIME] にします。
- 移行する全員が、各自のユーザー文書でインターネット パスワードを設定していることを確認します。
このパスワードは、データ移行サービスと Domino IMAP サービスで認証の際に使用します。
- IMAP とフォルダの同期用の HCL Notes ビューを有効にします。
- メール データベースに対して Compact と Fixup の Domino タスクを実行します。
これにより、各データベースの On Disk Structure が正しいことを確認し、さらに変換処理の前にメールの整合性を検証します。
- メール変換ユーティリティ(Convert タスク)を実行して、各メール データベースの IMAP 固有の機能を有効にします。
データベースで IMAP が有効であることを示すオプション ビットが、データベース内に設定されます。
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変換ユーティリティを、-h オプションを指定してもう一度実行します。
この手順により、最初の変換の時点でメール データベースにすでに存在しているメールに IMAP 属性が追加されます。
- 変換プロセスが完了したら、データベース プロパティに「データベースで IMAP が有効である」旨のメッセージが表示されることを確認します。
手順 2: 第三者の TLS 証明書を入手してインストールする
Domino サーバーで第三者の認証局を使用して TLS を設定します。手順については、HCL のドキュメントをご覧ください。
手順 3: Domino IMAP サーバーを有効にして起動する
- Domino ディレクトリにあるメールサーバーの設定文書を開きます。
- [MIME] [Conversion Options] をクリックします。
- [Outbound] を選択します。
- [Message content] で、[from Notes to HTML] を選択します。
- Domino ディレクトリでサーバー文書を開くには、[Ports] [Internet Ports] [Mail] をクリックします。
- TCP/IP ポートと TLS ポートの両方に対して IMAP サービスを有効にします。
- ファイアウォールで、ポート 143 と 993 でのトラフィック フローを許可する必要があります。
- IMAP サービスが Domino サーバーの起動時に自動的に読み込まれない場合は、サーバー コンソールを開き、「load imap」と入力します。
次のステップ
メールを Google Workspace に移行する手順を実施してください。
推奨事項
- データを移行する前にテスト移行を行います。
- ご利用のサーバーが Google の IP アドレスの範囲から接続できることを確認します。
- Domino サーバーの設定の詳細については、Domino のドキュメントをご覧ください。
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