この記事は、Google Workspace をご利用のお客様のみを対象としています。
Android Device Policy で組織のセキュリティ ポリシーをデバイスに適用することで、企業のデータを守り、データの安全性を高めることができます。
要件
- Android 6.0(Marshmallow)以降を搭載したデバイス。仕事用プロファイルをサポートしていないデバイスは対象外です。
- Google Workspace アカウントにログインしているデバイス。
Android Device Policy がインストールされているデバイスには、そのデバイスの以下のものへのアクセスが許可されています。
- 位置情報 - 利用可能な Wi-Fi ネットワークの確認のために使用されます。セキュリティ ポリシーの遵守と必要に応じたネットワークの提供を目的としたものです。
- 電話 - デバイスの登録と管理者へのデバイス ID の報告に使用されます。
- カメラ(省略可) - 管理者がデバイスを管理対象として登録する場合に、QR コードをスキャンするために使用されます。
管理者が Android Device Policy でできること
管理者は次のことを行えます。
- 以下のセキュリティ ポリシーを設定する。
- デバイスのパスワードの安全度と長さ
- パスワードの入力回数(この回数を超えて無効なパスワードが入力されたらデバイスをワイプする)
- 最近期限が切れ、ブロックされているパスワードの数
- パスワードの有効期限が切れるまでの日数
- デバイスを自動的にロックするまでの時間(分)
- デバイスが同期されていない場合にワイプするまでの日数
- アプリケーションの監査
- デバイスの暗号化
- 会社所有デバイスのリモートワイプ
- セキュリティが侵害されたデバイスのブロック
- Wi-Fi ネットワークの設定とネットワーク アクセス証明書の管理を行う。たとえば、ネットワーク名とパスワードを知っているユーザーだけがそのネットワークに接続できるように、ネットワークの詳細を非表示にすることができます。
- デバイスの国または地域、ネットワーク、セキュリティ設定、オペレーティング システムに基づいて、仕事用アカウントから Google アプリへのアクセスをブロックする。
Device Policy アプリの場所
Device Policy アプリへのアクセスは、デバイスの設定から行えます([設定] [Google] [仕事] [Device Policy])。
トラブルシューティング
デバイスに仕事用データが同期されない
デバイスが会社所有、または仕事専用の設定である場合
- デバイスを再起動し、同期が開始されるかどうかを確認します。
- 再起動しても問題が解決しない場合は、[設定] [Google] [仕事] で [Device Policy] 同期アイコン をタップすると手動でデータを同期できます。
- この手順を試しても問題が解決しない場合は、デバイスを出荷時の設定にリセットします。出荷時の設定にリセットすると、デバイスからすべてのデータが消去されます。そのため、重要なデータは必ずバックアップしておいてください。詳しくは、Android デバイスを出荷時の設定にリセットするをご覧ください。
デバイスを仕事用と個人用に使用している場合
仕事用プロファイルを削除してから Google Workspace アカウントと仕事用プロファイルを追加しなおすことで、デバイスを再登録します。
- デバイスの設定を開きます。
- [アカウント] [仕事用プロファイルを削除] をタップします。
- [削除] をタップして確定します。
- 個人のデバイスを使用する場合の手順に沿って、Google Workspace アカウントと仕事用プロファイルを追加します。
Google Device Policy アプリから Android Device Policy に切り替えるにはどうすればよいですか?
仕事とプライベートの両方でデバイスを使用しており、仕事用プロファイルがインストールされている場合
- 仕事用プロファイルを削除します。
- 設定アプリを開き、[アカウント] をタップします。
- 仕事用アカウントをもう一度追加し、Android Device Policy を設定します
(Android Device Policy には仕事用プロファイルが必要です)。
仕事とプライベートの両方でデバイスを使用しており、仕事用プロファイルがインストールされていない場合
- Google Apps Device Policy アプリを開きます。
- [登録解除] をタップします。
仕事用アカウントがデバイスから削除されます。
- 設定アプリを開き、[アカウント] をタップします。
- 仕事用アカウントをもう一度追加し、Android Device Policy を設定します
登録時に仕事用プロファイルを設定する必要があります(Android Device Policy に必要なため)。
デバイスが会社所有、または仕事専用の設定である場合
管理者がデバイスをリセットする必要があります。許可されている場合は、ユーザー自身でリセットすることもできます。その後、仕事用アカウントを再度追加して Android Device Policy を設定します。