Google アナリティクス 360 の拡張データセットを使用すると、レポートまたはデータ探索の「(other)」行のデータを 200 万行まで展開できます。拡張データセットは、Google アナリティクス 360 プロパティのデフォルト レポートとカスタム レポートの両方で利用できます。拡張データセットに対して、Google Analytics API または Looker Studio を使用してクエリを実行することもできます。
この記事の内容:制限事項と注意事項
- 拡張データセットは、Google アナリティクス 360 プロパティでのみ利用できます。
- Google アナリティクス 4 360 プロパティごとに、最大 100 個の拡張データセットを作成できます。不要になった既存の拡張データセットは削除できます。
拡張データセットは、レポートに詳細なデータが継続的に必要となる場合にのみ使用してください。
1 回限りのレポートが必要な場合は、非サンプリング データ探索を使用します。 - 広告レポートは現在、拡張データの対象ではありません。
- レポートに含めることができるディメンションは 6 個まで、指標は 12 個までです。これには、フィルタや比較で使用されるディメンションも含まれます。
- リクエストする拡張データセットが 200 万行を超えている場合でも、レポートには「(other)」行を含めることができます。レポートには必要なディメンションのみを含めることをおすすめします。注: 追加の指標は「(other)」行には影響しません。
- カスタム ディメンションをアーカイブする場合は、そのディメンションを含む拡張データセットを削除することもできます。アーカイブの詳細
- レポートの拡張データセットをリクエストした後、データが「(other)」行から移動するまでに 48 時間かかります。48 時間経過すると、レポートに拡張データセットが組み込まれます。
拡張データセットをリクエストする
拡張データセットをリクエストするには、プロパティに対する編集者または管理者の役割が必要です。権限に関する詳細は、Google アナリティクスの管理者にお問い合わせください。
- アナリティクス アカウントで、「(other)」行を含む有効なレポートに移動します。
- 必要なプライマリ ディメンションまたはセカンダリ ディメンションを選択し、フィルタや比較を適用します。
- レポートの上部にあるデータ品質アイコンをクリックします。
- [このデータを開く] をクリックします。
- [拡張されたデータの詳細] ページで名前と説明を入力します。
- [作成] をクリックします。
拡張データセットの設定を表示する
プロパティの拡張データセットのリストを表示するには、プロパティに対する編集者または管理者の役割が必要です。
[拡張データセット] ページに、リクエストした各拡張データセットの行が表形式で表示されます。表には、各データセットの名前、作成日、初めて利用可能になった日時、説明が表示されます。
拡張データセット数の上限(100 個)にどれだけ近づいているかを確認するには、表の上部にある [割り当て情報] をクリックします。
行をクリックすると、各データセットの [拡張されたデータの詳細] ページが表示され、データセットに含まれるディメンション、指標、フィルタを確認できます。
拡張データセットを削除する
拡張データセットを削除するには、プロパティに対する編集者または管理者の役割が必要です。
- [管理] の、目的のアカウントとプロパティが選択されていることを確認します。
- [プロパティ] 列で [拡張データセット] を選択します。
- 削除する拡張データセットが含まれている行をクリックします。
- [拡張されたデータの詳細] ページの上部にある [削除] ボタンをクリックします。
- ポップアップの確認画面で [削除] をクリックします。
サポートされていないディメンション、指標、レポート
すべてのディメンション、指標、レポートがサポートされているわけではありません。加えて、計算指標は現在サポートされていません。レポートに関して以下のいずれかが該当する場合、アナリティクス 360 では拡張データセットを作成できず、「(other)」行が引き続き表示されます。
- チャネル グループのディメンションが含まれている
- 概要カードである
- 含まれているディメンションが 6 個を超えている、または指標が 12 個を超えている(比較とフィルタで使用されるディメンションを含む)
- OR 句を使用するフィルタが含まれている