購入者が商品に対して支払う正確な金額を把握できるよう、徴収する税金の登録が必要になる場合があります。税金は複雑なテーマなので、税金の登録方法には複数の選択肢があります。
この記事では、適切な選択肢の選び方や、複数の選択肢を組み合わせて使用する方法を説明します。
このページの内容
- はじめに
- 対象国の税金を正しく登録する
- 税金を請求する州を特定する(米国のみ)
- 州の課税方法を理解する(米国のみ)
- 税金設定の種類(米国のみ)
- Google が決定した税率オプションの仕組み(米国のみ)
- 送料への課税(米国のみ)
はじめに
徴収する税金には、対象となる米国の各州の税率を設定します。通常、これらはビジネスが実際に存在する州です。米国を対象に商品を販売していて、米国の税金を徴収していない場合でも、それを税金設定で示す必要があります。
各州の税金を決定する方法には、以下の選択肢があります。最適な選択肢を理解するには、税理士にご相談ください。
- 購入者の地域に関係なく、同額の税金を徴収する場合は、カスタム オプションを使用して均一税率を入力します。
- 購入者の地域に基づいて税金を徴収する場合は、Google が税金を決定できるようにします。
- 標準の売上税率とは異なる税率の州で商品を販売する場合は、税のカテゴリ [tax_category] 属性を使用します。たとえば、食品やファッション関連商品は一部の州では課税されないか、他の商品よりも低い税率で課税されることがあります。詳しくは、税のカテゴリ [tax_category] についての記事をご覧ください。
- 商品に対して標準以外の税率を課す場合や、商品が非課税の場合は、税のカテゴリ [tax_category] 属性を使用します。
対象国の税金を正しく登録する
対象国によっては、税金情報を登録する際に満たす必要のある要件が異なります。
アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、チリ、コロンビア、チェコ、デンマーク、フランス、ドイツ、香港、アイルランド、インド、インドネシア、イスラエル、イタリア、日本、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、オランダ、ノルウェー、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、ロシア、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイス、台湾、タイ、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、英国、ベトナム
[price]
属性に、付加価値税(VAT)、物品サービス税(GST)を含む商品の価格を指定し、ランディング ページの価格を商品データの価格に一致させてください。税金 [tax]
属性は使用しないでください。カナダ
- カナダを対象にする場合は、価格 [price] 属性または税金 [tax] 属性に付加価値税(VAT)、売上税、輸入税などの税金を含めないでください。
- 適用される税金をご購入手続きページに表示し、お客様が商品の総費用を正確に把握できるようにします。ランディング ページの要件の詳細をご覧ください。
米国
- 米国を対象とする商品に税率を登録します。米国の場合、アカウントの税金設定または税金 [tax] 属性を使用して税金を指定します。正確な税率を指定できない場合は、Google ショッピングからサイトにアクセスしたユーザーが支払う税金を多少上回る金額を指定してください。実際にユーザーから徴収する税金よりも低い金額を登録した場合は、商品が不承認となる可能性があります。徴収すべき税率については、税理士にお問い合わせください。
- ご購入手続きページの商品データと同じ税率を使用します。税率は商品やユーザーの住所によって異なる場合がありますが、Merchant Center の税金設定を使用して、徴収する税金としてユーザーに表示する金額が常に同じになるようにしてください。ランディング ページの要件の詳細をご覧ください。
税金を請求する州を特定する(米国のみ)
米国では、税金は購入者または販売者の地域(州、郡、市など)によって異なります。それぞれの州や地域の税務当局には独自のルールが定められており、売上税の課税対象地域に応じて税額が決定されます。
一般に、オフィスや不動産があり、従業員や独立した契約者を抱えるなど、十分な物理的プレゼンスが存在する州では、売上税を徴収する必要があります。州ごとに、ビジネスが物理的に存在するかどうかを判断する独自のルールが定められています。
売上税の徴収が必要な地域については、税理士にお問い合わせください。
州の課税方法を理解する(米国のみ)
使用すべき税金設定について理解するには、その州が原産地主義と仕向地主義のどちらに基づいて売上税を徴収する必要があるかを知っておく必要があります。
- 原産地主義の州は、州内の販売者の地域に基づいて課税します。Merchant Center では、1 つの州でのすべての売上げに対してカスタムレートを入力できます。これは、原産地主義の州に適しています。
- 仕向地主義の州は、商品の配送先となる州内の購入者に基づいて課税します。Merchant Center では、Google が決定したレート オプションを選択できます。これは仕向地主義の州に適しています。さらに、自治州で商品を販売する場合、Google が決定した税を選択すると、これらの税率を特定の都市や郡に手動で適用できます。
特定の州での課税方法については、税理士にお問い合わせください。
税金設定の種類(米国のみ)
税金の設定は、各州の税率を設定できる Merchant Center の税金設定を使用するのが最も簡単な方法です。
商品データで税金を指定することで、各商品の税金をオーバーライドすることもできます。どの方法を使用する場合でも、販売時に徴収する税率を一致させる必要があります。
税率の設定方法には複数の選択肢があります。目的に応じて、複数の選択肢を組み合わせて使用することもできます。徴収すべき税率については、税理士にお問い合わせください。詳しくは、税金の設定方法をご覧ください。
Google が決定した税率オプションの仕組み(米国のみ)
アカウントの税金設定では、Google が決定した税率オプションを使用して適切な税率を自動的に決定できます。税率は、サードパーティのデータを使用して購入者の地域に基づいて計算されます。自治州では、売上税を徴収する市と郡を選択できます。自治州以外では、州内全域で売上税が自動的に請求されます。
Google が決定した税率は簡単に設定できますが、この方法はすべての状況に適しているわけでありません。
- 税率は仕向地主義であり、原産地主義ではありません。購入者の所在地に基づいて Google が税率を決定するため、仕向地主義の州ではこの方法を選択します。原産地基準の州では、カスタム税率のオプションを選択するか、課税設定を税金 [tax] 属性でオーバーライドすることをおすすめします。
- 非課税や割引税率はサポートされていません。商品が非課税の場合や、特別な税率の場合は、Google が決定した税率オプションを使用して税率を指定することはできません。代わりに、税金 [tax] 属性を使用して税金設定をオーバーライドしてください。
徴収すべき税率については、税理士にお問い合わせください。
送料への課税(米国のみ)
Google が決定した税率を使用する場合は、送料に課税するかどうかを州ごとに指定できます。送料に課税するよう指定すると、商品価格と送料の両方について税金が自動的に計算されます。購入者には、これらの費用を合計した税金が表示されます。
特定の州で送料に課税する必要があるかどうかについては、税理士にお問い合わせください。