この記事は、米国で販売されている商品のみを対象としています。購入手続き機能は、無料リスティングと P-MAX ディスプレイ広告で利用できます。まもなく他の広告フォーマットにも拡大される予定です。
購入手続き機能を使用すると、ユーザーがリスティングから購入手続きのランディング ページに直接移動して、短時間で簡単に買い物ができるようになります。その一つとして、購入手続きページまたはカートページの URL テンプレートをアカウント単位で指定する方法があります。また、商品フィードに購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を指定して、個々の商品単位で購入手続きを有効にすることもできます。
このページの内容:
メリット
通常、広告と無料リスティングからのトラフィックはすべて、販売者の商品の詳細ページに送信されます。そこからユーザーは購入を行います。購入手続き機能を使用すると、購入の準備ができたユーザーは商品リスティングから販売者の購入手続きページまたはカートページに直接移動できます。つまり、商品の詳細ページへのトラフィックは維持されつつ、すぐに購入したいユーザーにとっては手続きが容易になります。
- 成果の向上: 総取引額(GMV)とコンバージョン率が向上します。
- ショッピングのしやすさ: 購入を希望するユーザーがスムーズに購入を完了できます。
- 入札のしやすさ: 最小限の労力で入札できます。
掲載結果のトラッキング
リンク先、広告、無料リスティングで同じ URL を使用します。
- 無料リスティング: この機能のパフォーマンスをトラッキングするには、Merchant Center で自動タグ設定を有効にして、コンバージョンの発生元を選択することをおすすめします。
- 広告: 広告アカウントでコンバージョン トラッキングが設定されていることを確認します。詳しくは、ウェブサイトでのコンバージョン トラッキングを設定するをご確認ください。
仕組み
有効な購入手続きまたはカートの URL が指定されている広告や無料リスティングには、購入手続き機能が表示されます。この機能により、購入を希望するユーザーは有効な購入手続き URL が設定された商品の購入手続きページまたはカートページに直接リダイレクトされます。商品の詳細ページへのデフォルトのリンクは今後もすべてのリスティングに表示されるため、商品について詳しく確認したいユーザーはそこから既存の詳細ページにアクセスできます。
それに加えて購入手続きページまたはカートページにリダイレクトするリンクが表示されるため、購入意向の高い買い物客はスムーズに購入を完了できます。
最小要件
- 無料リスティングで購入手続き機能を有効にするには: 商品が無料リスティングに掲載され、無料リスティングのポリシーに準拠していること
- 広告で購入手続き機能を有効にするには: 商品の広告が掲載され、広告リスティングのポリシーに準拠していること
- 有効な購入手続きまたはカートの URL を指定していること
手順
購入手続き機能を有効にするには、アカウント単位または商品単位で URL を指定します。購入手続き機能を有効にする方法は、いずれか 1 つしか選択できません。アカウント単位または個別の商品単位のいずれかで有効にしてください。
すべての商品に適用できる一般的な URL テンプレートがある場合は、アカウント単位で URL テンプレートを指定することをおすすめします(以下の方法 1 を参照)。
購入手続きまたはカートの URL がカスタマイズされていて、一部の商品で購入手続きを有効にするには、商品単位のオプションを使用することをおすすめします(以下の方法 2 を参照)。
アカウント単位(方法 1)でも商品単位(方法 2)でも、購入手続き機能を有効にする際は商品リスティングに適用されるリンク先を必ず選択してください。広告と無料リスティングのいずれかまたは両方のチェックボックスをオンすれば、購入手続きリンクを表示できます。
購入手続き URL の要件
指定する URL が次の条件を満たしている必要があります。
- HTTP GET メソッドをサポートすることでカートや購入手続きに商品アイテムを追加して、ユーザーが購入を完了できるようにします。次のセクションで URL の例を確認できます。
- 無料リスティングのドメインと一致させます。一致していないと、商品の購入手続きが承認されません。
- ログインの必要がない購入手続きページまたはカートページにユーザーを誘導してください。
フィードまたは API の商品
方法 1: アカウント単位で有効にする
アカウント単位で有効にすると、指定した URL テンプレートがすべての対象商品に適用されます。アカウント単位で有効にする場合は、商品フィードで [checkout_link_template]
属性を指定していないことを確認してください。
- Merchant Center で左側のメニューに移動し、[ビジネス情報] をクリックします。
- [購入手続き] カードで、[購入手続き設定を編集] をクリックします。
- 表示された [購入手続き] ページで、[カートまたは購入手続きページへのリンクを含める] を選択します。
- URL を追加します。
- URL をテストするには、[テスト URL の構造] をクリックします。フィードから商品がランダムに選択され、その商品の購入手続きページが新しいタブで開きます。URL に問題がある場合は、空白のページが表示されます。空白のページが表示される場合は、URL が正確かどうかを確認することをおすすめします。
- 商品を表示する掲載先を選択します。
- [広告に表示]
- [無料リスティングに表示]
- [保存] をクリックします。
URL の形式について詳しくは、下記の「アカウント単位の URL の形式」をご覧ください。
アカウント単位の URL の形式
販売者は、対象となるすべての商品に適用される標準の URL テンプレートを用意する必要があります。URL テンプレートには、ユーザーが正しい購入手続きに誘導されるように、{id}
パラメータを含める必要があります。
{id}
(必須): 商品 ID に関連付けられます。Google がこれを ID[id]
商品データ属性に置き換えます。
購入手続きページの URL テンプレートの例:
アカウント単位の購入手続き URL テンプレートでは、必須の商品パラメータをクエリ文字列の一部として、または URL パスの一部として指定できます。たとえば、商品フィードに次の属性があるとします。
title |
color |
item_group_id |
id |
赤の Google マリブ サングラス | 赤 | 12345 | 12345-R |
緑の Google マリブ サングラス | 緑 | 12345 | 12345-G |
例 1: ショップのカートページにユーザーを誘導する:
https://mystore.com/cart?productId={id}
ショップで上記の URL テンプレートをサポートしている場合、Google が {id}
をフィードの商品 ID に置き換えます。ユーザーはショップのカートページにリダイレクトされ、購入手続きを完了します。
title |
id |
URL |
赤の Google マリブ サングラス | 12345-R | https://mystore.com/cart?productId=12345-R |
緑の Google マリブ サングラス | 12345-G | https://mystore.com/cart?productId=12345-G |
例 2: ショップの購入手続きページにユーザーを誘導する:
https://mystore.com/checkout/{id}
ショップで上記の URL テンプレートをサポートしている場合、Google が {id}
をフィードの商品 ID に置き換えます。ユーザーはショップの購入手続きページにリダイレクトされ、購入手続きを完了します。
title |
id |
URL |
赤の Google マリブ サングラス | 12345-R | https://mystore.com/checkout/12345-R |
緑の Google マリブ サングラス | 12345-G | https://mystore.com/checkout/12345-G |
方法 2: 商品単位で有効にする
特定の商品でのみ購入手続き機能を有効にする場合、または URL で ID 以外のパラメータを使用している場合は、購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を使用して商品フィードに購入手続きまたはカートの URL を追加します。購入手続きの URL をメイン商品フィードにアップロードするか、補助フィードを使用することもできます。商品単位で有効にする場合は、Merchant Center の設定でアカウント単位の購入手続き URL を指定していないことを確認してください。
- 購入手続きリンク テンプレート
[checkout_link_template]
属性を使用して、商品フィードに購入手続きの URL を追加します。 - Merchant Center で左側のメニューに移動し、[ビジネス情報] をクリックします。
- [購入手続き] カードで、[購入手続き設定を編集] をクリックします。
- URL を含めるラジオボタンを選択し、テキスト ボックスは空白のままにします(URL は商品フィードから提供されるため)。
- 商品を表示する掲載先を選択します。
- [広告に表示]
- [無料リスティングに表示]
- [保存] をクリックします。
商品単位の URL の形式
バリエーション商品にはそれぞれ固有の URL が必要で、URL のドメインは無料リスティングで使われているドメインと一致している必要があります。この URL は、商品の特定のバリエーションが掲載された購入手続きページまたはカートページにユーザーをリダイレクトするもので、ユーザーはこのページで購入を完了できます。
商品単位の購入手続き URL の例:
この例では、購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性を使用して、商品ごとに固有の購入手続きリンクを指定し、商品フィードを更新します。
title |
item_group_id |
id |
checkout_link_template |
赤の Google マリブ サングラス | 12345 | 12345-R | https://mystore.com/checkout?sku=12345-R |
緑の Google マリブ サングラス | 12345 | 12345-G | https://mystore.com/checkout?sku=12345-G |
または、補助フィードを使用することもできます。この場合は、次の属性を持つ補助フィードをアップロードします。
id |
checkout_link_template |
12345 | https://mystore.com/checkout?sku=12345 |
67890 | https://mystore.com/checkout?sku=67890 |
オプトアウト
[カートまたは購入手続きページへのリンクを含めない] ボタンを選択すると、すべての掲載先、広告、無料リスティングで購入手続き機能を無効にできます。商品フィードの購入手続きリンク テンプレート [checkout_link_template]
属性に値が指定されていないことを確認してください。
特定の掲載先で購入手続き機能を無効にするには、該当するプログラムのチェックボックス([広告に表示] または [無料リスティングに表示])をオフにします。
URL の検証
ユーザーがスムーズにショッピングできるようにするため、Google は購入手続きまたはカートの URL を検証し、正常に動作して有効な購入手続きページにリダイレクトされることを確認します。この手続きは定期的に行われ、最長で 24 時間かかることがあります。
ランディング ページの推奨事項
正確な情報を提供することで、ユーザーは安心してより効率的に購入手続きを完了できます。ユーザーが購入先や購入内容、支払額を確認できるようにすることが重要です。購入手続きまたはカートのランディング ページには次の詳細情報を表示して、ブランドや注文の詳細を明確に伝えることをおすすめします。
- ブランドの情報: ユーザーは目的のブランドで買い物していることを確認できます。
- 商品情報: 画像、在庫数、価格のほか、色やサイズなどのバリエーション商品など、商品に関連する詳細情報をすべて含めます。
- 価格: 費用の内訳を表示することで、ユーザーは適正な金額を支払っていると確信できます。
- 商品の開示: 商品の詳細ページだけでなく購入手続きページでも、商品の警告とその他の情報開示の要件を明記することをおすすめします。
ヒント: ユーザーが安心して購入できるように、Google に登録する商品には完全で正確なデータ属性を指定することをおすすめします。商品ごとに以下の情報をまだ送信していない場合は、フィードを更新してこれらの情報を含めることをご検討ください。
- 返品手数料と返品可能期間
- 配送時間と送料
- 最低注文額
- 送料無料の基準額
- 在庫状況
クロールされた商品
注: クロールされた商品は、広告ではなく無料リスティングでのみ使用できます。
クロールされた商品に購入手続きリンクを追加する
Google は、お客様のウェブサイトから商品とオファーに関する最新情報を直接取得します。checkoutPageURLTemplate [checkout_link_template]
スキーマ属性を使用すると、カートまたは購入手続きの URL で商品ページをマークアップできます。URL は特定の商品またはバリエーションに対応している必要があります。この属性について詳しくは、schema.org/checkoutPageURLTemplate をご覧ください。
商品ページをマークアップすると、Google がカートまたは購入手続きの URL を取得して、購入を希望するユーザーがリスティングからカートまたは購入手続きのランディング ページに直接移動できるようにするオプションを有効にできます。商品の詳細ページへのデフォルトのリンクは今後もすべてのリスティングに表示されるため、商品について詳しく確認したいユーザーはそこから既存の詳細ページにアクセスできます。
それに加えて購入手続きページまたはカートページにリダイレクトするリンクが表示されるため、購入意向の高い買い物客はスムーズに購入を完了できます。
注: 購入手続き機能を実装している場合、ユーザーは購入前に、広告主のサイトで商品の詳細ページを閲覧しない可能性があります。商品の詳細ページだけでなく購入手続きページでも商品に関する警告とその他の情報開示の要件を明記するか、警告が必要な商品では購入手続き機能を無効にすることをおすすめします。
クロールされた商品から購入手続きリンクを削除する
クロールされた商品の購入手続き機能を削除するには、商品ページから checkoutPageURLTemplate スキーマ属性を削除します。
注: フィードまたは Content API を介して渡された商品データは、クロールされたデータよりも優先されます。