ショッピング広告や無料リスティングを表示するための商品データを登録する際に、返品と払い戻しのポリシーに関する情報も指定できます。返品に関するポリシーは、購入を決定するユーザーにとって重要な要素であり、広告、リスティング、および Gmail にポリシーを掲載することで商品の売上が向上する場合があります。
仕組み
返品を設定するには、Merchant Center アカウントで返品に関するポリシーを作成する必要があります。返品に関するポリシーは、商品フィード内で返品ポリシーラベル [return_policy_label]
属性を使用して、すべての商品、特定の商品グループ、単一の商品に関連付けることができます。
また、Content API を使用して返品に関するポリシーを自動的に共有することもできます。これを設定できるのはウェブ開発経験者に限られますが、設定が完了したら、誰でも利用できます。詳しくは、Content API 経由で返品に関するポリシーを共有する方法をご覧ください。
返品に関するポリシーごとに、返品要件、返品送料の負担の有無など、さまざまな設定を行うことができます。
例
返品のシナリオ | 返品に関するポリシーの設定方法 |
---|---|
標準的な 1 つのポリシーをすべての商品アイテムに適用する場合 | ポリシーを 1 つ作成します。 |
国内向け販売にのみ標準的な 1 つの返品に関するポリシーを適用し、外国向け販売は返品を受け付けない場合 | 返品を受け付ける国向けの返品に関するポリシーを 1 つ作成します。次に、別のポリシーを設定して、販売は行うが返品は受け付けない「外国」の国に適用します。 |
ほとんどの商品アイテムに対して標準的な 1 つの返品に関するポリシーを適用するが、一部の商品は返品を受け付けない場合 | 標準的な返品に関するポリシーを 1 つ作成して、すべての商品アイテムに適用します。次に、例外ポリシーを作成して、返品不可の特定の商品アイテムを指定します。例外ポリシーの作成過程で、フィード内の例外商品に適用するラベルを作成するように求められます。 一般的に、返品できない商品として、パーソナルケア商品、安全装置、彫り込みサービスなどのカスタム商品などがあります。 |
ほとんどの商品アイテムに標準的な 1 つの返品ポリシーを適用するが、一部の商品アイテムのみ返品可能期間が短い場合 (高額な電子機器など) |
返品期間を 30 日とする標準的な返品ポリシーを 1 つ作成し、すべての商品アイテムに適用します。次に、例外ポリシーを作成して、例外が適用される商品アイテムでは 14 日以内の返品が必要であることを指定します。 例外ポリシーの作成過程で、フィード内の例外商品に適用するラベルを作成するように求められます。 |
組み合わせ | 上記の複数のシナリオを組み合わせることもできます。その場合、1 つの標準ポリシーと複数の例外ポリシーを作成してから、フィード内の該当する商品に適切なラベルを適用します。 |
要件
払い戻しと返品に関する情報を、ウェブサイトに明確にわかりやすく記載してください。Google は、この返品に関するポリシーから収集した情報に基づいて、貴社の広告、リスティング、および Gmail に一般的な返品ポリシーを表示することがあります。Google のポリシーを満たしていない返品に関するポリシーは使用できません。
- 返品に関するポリシーは、欠陥のある商品だけでなく、購入者都合などの一般的なケースにも適用されるようにしてください。
- オンライン ショップを訪れるすべてのユーザーが、ログイン、登録、個人情報の入力を行わなくても、返品に関するポリシーにアクセスできるようにしてください。
- 返品に関するポリシーが、Merchant Center と貴社のウェブサイトの間で一致するようにしてください。また、貴社のウェブサイト全体を通じて(フッター、返品ページ、ウェブバナーなど)一致するようにしてください。
- 返品と払い戻しに関連する手続き(返品を受け付ける期間、返品方法、返品手数料など)を貴社のウェブサイトに明記するようにしてください。
返品に関するポリシーを追加する
1 つのポリシーを作成し、1 つの国に適用することも、複数の国に適用することもできます。ポリシーを作成した後で、例外ポリシーを追加できます。また、後からポリシーに適用国を追加することもできます(ただし、追加する国が別のポリシーに含まれていないことが前提です)。
- Merchant Center アカウントのページメニューで、[送料と返品] をクリックします。
- [返品に関するポリシー] タブをクリックします。
- [+ 返品に関するポリシーを追加] をクリックします。
注: 返品に関するポリシーの候補が表示される場合があります。これらの候補は、貴社のウェブサイトから収集された情報に基づいてカスタマイズされており、最適なユーザー エクスペリエンスを提供できるように設計されています。これらは受け入れることも、部分的に受け入れることも、無視して最初から開始することもできます。いずれの場合も、保存や編集の前にいつでも返品に関するポリシーを確認できます。
返品に関するポリシーは、[送料と返品] の [返品に関するポリシー] タブ、フィード、Content API を使用して追加できます。
ステップ 1: 返品に関するポリシーの URL
ウェブサイト上の返品に関するポリシーの URL を入力します。
ステップ 3: 返品を受け付けるかどうかを選択する
- はい、欠陥の有無にかかわらず返品を受け付けます
- 欠陥のある商品についてのみ返品を受け付けます
- いいえ、返品は受け付けません
ステップ 4: 交換を受け付けるかどうかを選択する
交換を受け付けるかどうかを、次の 2 つから選択します。
- はい、交換を受け付けます
- いいえ、交換は受け付けません
ステップ 5: 商品の状態
次の状態の商品を返品できるかどうかを選択します。
- 新品のみ。未開封または未使用の商品が対象となります。
- 新品、少しだけ使用した商品。開封済み商品と少しだけ使用した商品も対象となります。
ステップ 6: 返品可能期間
返品の期限を次の 2 つから選択します。
- 日数
- 無期限
ステップ 7: 期間の延長
祝日など、特定の時期に返品可能期間が延長されるよう設定できます。
返品可能期間を延長する手順
- [延長] をクリックします。
- 期間を選択します。
- 日数と期限を追加します。
ステップ 8: 返品方法
商品の返品方法を選択します。たとえば、以下のような方法があります。
- 在庫あり
- 集荷場所への持ち込み
- 郵送
購入者が商品を「郵送」で返品できるようにする場合は、返品ラベルの受け取り方法も選択する必要があります。次の中から 1 つ選択してください。
- ダウンロード / 印刷
- パッケージに同封
- 購入者の責任
ステップ 9: 通貨
ステップ 10: 払い戻し手数料
払い戻し手数料の請求方法を選択します。
- 無料
- 一律費用
- 商品価格の一定割合
ステップ 11: 払い戻しに要する時間
お客様が払い戻しを受けるまでに要する日数を選択します。
例外ポリシーを追加する
例外を追加するには、特定の商品に関して、既存のポリシーとは異なる部分を変更する必要があります。次に、返品ポリシーラベル [return_policy_label]
を追加して、フィード内の特定の商品にこの例外を割り当てます。
- Merchant Center アカウントで、[送料と返品] をクリックします。
- [返品に関するポリシー] タブをクリックします。
- 例外を追加する返品に関するポリシーを選択します。
- プラスボタンをクリックし、例外を追加します。
- ポリシー名とラベルを入力します。この返品に関するポリシーの例外は、フィード内にそのラベルが含まれる商品アイテムにのみ適用されます。
- ポリシーに返品可能期間を設定します。配達後の日数、無期限に返品可能、返品不可から選択できます。
- 返品の送料をお客様負担とする理由を選択してください。
- 祝日など、特定の期間にポリシーの例外を適用する場合は、期間と返品可能期間を追加します。
- 入力した詳細を確認して、[保存] をクリックします。
商品に返品ポリシーラベル属性を追加する
返品に関するポリシーが 1 つのみ(デフォルトのポリシーのみ)の場合、フィードを更新する必要はありませんが、フィードに返品ポリシーラベル [return_policy_label]
列を追加して、すべての商品についてキーワード「default」をラベル値として使用しておくこともできます。
返品に関するポリシーを複数作成した場合は、フィードに返品ポリシーラベル [return_policy_label]
列を追加する必要があります。デフォルトのポリシーを適用する場合は、キーワード「default」を指定するか、この列を空白のままにします。デフォルトのポリシーとは異なる例外が適用される商品については、その例外ポリシー用に作成したラベル名を追加します。
返品に関するポリシーの確認ステータスをチェックする
返品に関するポリシーが使用される前に、Google によってポリシーが確認されます。[返品] タブの [ステータス] 列に、次のいずれかが表示されます。
- 確認済み: ポリシーは承認されています。
- 保留中: ポリシーの審査はまだ完了していません。
- 不承認: ポリシーが承認されていません。返品に関するポリシーが要件を満たしているかどうか確認し、必要に応じて更新してください。