ランディング ページは、ユーザーが商品をクリックすると誘導される、移動先のページです。ランディング ページの内容が広告や無料商品リスティングと一致しない場合、ユーザーは何も購入せずにサイトを離れてしまう可能性が高くなります。
この記事では、商品からリンクされるランディング ページの定義、要件、おすすめの方法について説明します。これらのガイドラインに従うことで、より多くの顧客を見つけ、ウェブサイトで快適なサービスを提供することができます。
このページの内容
留意点
ショッピング広告、無料リスティング、販売店パートナーの連携を成功させるには、ユーザーが安心して検索できる、快適なショッピング環境を提供することが不可欠です。ユーザーは販売者のウェブサイトを訪問したときに、広告やリスティングと一致する商品が表示されることを期待します。
ランディング ページの登録方法
商品からリンクされるランディング ページは、次の属性を使用して登録する URL によって定義されます。
- 商品リンク
[link]
属性を使用すると、商品のデフォルトのランディング ページにユーザーを誘導できます。 - モバイルリンク
[mobile_link]
属性を使用すると、モバイル デバイス向けバージョンのランディング ページにユーザーを誘導できます。この属性で指定したページは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル デバイスを使用するユーザーに表示されます。 - 広告用自動転送先リンク
[ads_redirect]
属性を使用してトラッキング パラメータを含めると、ランディング ページへのトラフィックを詳細に把握できます。このフィールドでは、ValueTrack パラメータの{ifmobile:value}
と{ifnotmobile:value}
を使用して、モバイル向けとモバイル向け以外の両方のランディング ページを指定できます。
最小要件
商品の広告と無料リスティングを表示するには、登録するすべてのランディング ページが最小要件を満たしている必要があります。ランディング ページが下記の要件に準拠していないと、商品やアカウントが不承認となります。問題がある場合は、Merchant Center アカウントにアラートが表示されます。
商品を明確に表示する
- 商品の重要な要素をすべて表示したランディング ページを登録し、その詳細情報と商品データに登録した内容が一致するようにします。こうした要素には、タイトル、商品説明、商品画像、価格、通貨、在庫状況、[購入] ボタンなどが含まれます。タイトル、商品説明、商品画像は、商品データの内容と多少異なっていてもかまいませんが、同じ商品またはバリエーション商品を示している必要があります。
- 商品データに含まれている各商品は、リンク先のランディング ページで簡単に見つかる商品でなければなりません。ランディング ページに、バリエーションや類似の商品アイテムなど複数の商品が表示される場合は、商品データの商品に注目を集める必要があります。たとえば、カテゴリページや検索ページを表示することはできません。
- ランディング ページでは商品の価格を明確に表示します。価格は簡単に確認できるように表示し、商品データと一致させてください。ランディング ページに複数の価格(他のバリエーション、元の通貨、プロモーション価格など)が表示される場合は、他の価格と広告の基本価格を明確に区別する必要があります。詳しくは、価格
[price]
属性についての記事をご覧ください。
- ページの重要な要素を隠してしまうレイアウトは避けてください。たとえば、ポップアップやダウンロード バナーによってユーザー向けの重要な情報が隠れることがないようにする必要があります。
- 法的に義務付けられているリダイレクトを挿入します。一部の商品では、ランディング ページに移動する前に別のページにユーザーをリダイレクトすることが地域の法律により義務付けられています。たとえば、ユーザーがサイトにアクセスする前に、ユーザーの年齢確認が必要な場合があります。リダイレクト先のページを経由したユーザーに表示されるランディング ページも、上記のガイドラインをすべて満たすようにしてください。ニュースレターの配信登録や言語設定などのポップアップをランディング ページに表示する場合は、ボックスを閉じることができるようにし、ボックスによって商品の詳細が隠されないようにします。
- ランディング ページの商品が常に一致するようにします。ランディング ページには、ユーザーのデバイス、ブラウザ、場所、Cookie、広告のターゲット設定などの条件にかかわらず、商品データの商品と本質的に同じ商品を表示します。
一貫したユーザー エクスペリエンスを提供する
例
たとえば、広告主が米国に拠点を置く家具小売業者だとします。広告キャンペーンで米国をターゲットに設定し、米ドルで価格を登録し、商品データに英語を使用するとします。
あなたはソファーを宣伝しています。ランディング ページにドイツからアクセスした場合も、同じソファーが、その商品のすべての重要な要素とともに表示されるようにしなくてはなりません。
具体的には、ランディング ページは次の条件を満たす必要があります。
- ソファーの写真を表示する
- [購入] ボタンを表示する
- 同じ在庫状況と価格を使用する
- 英語を使用する
- 米ドル(USD)を使用する
- ランディング ページのコンテンツの一貫性をすべての場所で保ちます。
- 注: 永続的なランディング ページの要件は、ショッピング広告からウェブサイトにアクセスするユーザーにのみ適用され、オーガニック検索結果やテキスト広告などの他のトラフィック ソースからアクセスするユーザーには適用されません。
- 商品データと同じ言語で表示します。対象国で複数の言語がサポートされている場合でも、商品データに登録している言語と一致する言語でウェブサイトに商品を表示します。たとえばカナダをターゲットに設定する場合に、商品データを英語で登録して、ランディング ページをフランス語で表示することはできません。詳しくは、サポートされる言語と通貨についての記事をご覧ください。
- 商品データの通貨で価格を表示します。ランディング ページには、常に商品データと一致する通貨を表示します。ランディング ページではサポートしていない、特定の通貨のみを使用できる国に広告を掲載する場合は、通貨換算を使用できる場合があります。この機能を使用すると自動的に通貨が換算され、商品データの通貨と対象国の通貨の両方で広告に価格が表示されます。詳しくは、通貨換算についての記事をご覧ください。
- 対象国で地域別の在庫状況と価格を設定できる場合を除き、全国共通の価格を表示します。
- 在庫状況が商品データと一致していることと、商品をカートに追加して購入者に配送できることを確認します。たとえば、ランディング ページで商品が在庫なしになっている場合は、商品データの在庫状況
[availability]
属性を更新して一致させます。そうすれば、ユーザーは在庫がない商品を購入しようとはしません。 - 入荷予定日が商品データと一致し、商品のランディング ページに入荷予定日が明確に表示されるようにしてください。たとえば、商品の入荷予定日
[availability_date]
属性が2023-05-06T13:00-0800
に設定されている場合は、商品のランディング ページを更新して「2023 年 5 月 6 日」を明示します。正確な入荷予定日を指定できない場合は、大まかな日程(「2023 年 5 月」など)を追加します。 - 商品の状態が商品データと一致していることを確認します。たとえば、ランディング ページで商品が「中古品」と表示されている場合は、状態
[condition]
属性に中古品[used]
と登録します。 - 登録して表示する価格などの情報はすべて、現地の規制に準拠する必要があります。
ページが正しく動作していることを確認する
- ランディング ページが有効で、作成中になっておらず、404 などのエラーが表示されていないことを確認します。ショッピング広告の掲載中にランディング ページに手を加えることを計画している場合は、ランディング ページのメンテナンス、サイトの計画的なサービス停止時の推奨事項に従ってください。
- ファイルやメールではなく、ランディング ページを使用します。画像、音声ファイル、動画、ドキュメント、PDF にはリンクしないようにしてください。
- モバイル デバイスとタブレット向けに、モバイル用ランディング ページを使用します。モバイル デバイスによっては正しく動作しない可能性のある Flash、Silverlight、ActiveX などのデザイン要素を含めないでください。
- ユーザーが [戻る] ボタンを使用して広告に戻ることができるようにします。ユーザーがブラウザの [戻る] ボタンをクリックすると、広告をクリックする前のページに戻るようにしてください。
- Merchant Center アカウントのドメインにのみリンクします。Merchant Center アカウントで申し立てているドメイン以外の別のウェブサイトにユーザーをリダイレクトすることはできません。
おすすめの方法
- ランディング ページの URL で、適切な商品バリエーションがあらかじめ選択された状態にしておきます。商品にバリエーション(色、サイズ、柄、素材、その他のカスタマイズ)がある場合は、商品データと一致するバリエーションがデフォルトでランディング ページに表示されるようにします。
- 最初の HTML には、必ず商品の構造化データを含めます。可能な限り、HTTP レスポンスに商品情報(特に価格と在庫状況)を含めます。そうすることで、ウェブページのレンダリングに必要な情報の取得を回避し、サーバーの負荷を軽減できます。
- JavaScript を使用してマークアップを生成している場合、動的に生成されたマークアップによってショッピングのクロールの頻度が減り、信頼性が低下する可能性があることにご注意ください。これは商品の在庫状況や価格など変化の激しいコンテンツにとって問題となりかねません。販売者としてすべてのタイプのショッピング結果を最適化する場合は、サーバーのコンピューティング リソースが Google からのトラフィックの増加に対応できることを確認してください。
- schema.org 構造化データを使用して、価格や在庫状況とともに、GTIN、ブランド、MPN などの一意の商品 ID を示します。構造化データのマークアップによって、Google のシステムが販売者のウェブサイトから最新情報を直接収集できるようになります。販売者のウェブサイトで構造化データを使用する場合、価格、在庫状況、通貨、状態に関する要件は販売者のサイトにも適用されます。詳しくは、構造化データのマークアップについての記事をご覧ください。
- 商品アイテムの自動更新を設定して、価格と在庫状況の不一致を減らします。構造化データを設定すると、商品アイテムの自動更新を利用して、ショッピング広告に正確なコンテンツを提供できるうえ、商品を承認済みの状態に保つことができるようになります。
- 商品リンク
[link]
属性に加えてモバイルリンク[mobile_link]
属性を使用して、モバイル デバイス向けに別途用意しているランディング ページを表示します。詳しくは、モバイルリンク[mobile_link]
属性についての記事をご覧ください。 - 広告用自動転送先リンク
[ads_redirect]
属性と Google 広告トラッキング テンプレートを使用して、ショッピング広告からのトラフィックをトラッキングします。{ifmobile:value}
パラメータと{ifnotmobile:value}
パラメータを使用して、モバイルのランディング ページとモバイル以外のランディング ページ、モバイルのトラッキングとモバイル以外のトラッキングを区別します。詳しくは、ValueTrack パラメータを使ったトラッキングの設定についての記事をご覧ください。 - リダイレクト回数はできる限り少なくします。リダイレクトを挟むと、ユーザーが広告をクリックしてからランディング ページが読み込まれるまでの時間が長くなります。読み込み時間が長くなると不便になるうえ、Google がお客様のウェブサイトから情報を取得できなくなる可能性があります。
その他のガイドライン
下記の商品カテゴリについては、各セクションを確認してガイドラインに従い、ランディング ページでユーザーが快適に購入できるようにしてください。問題や不承認がある場合は、Merchant Center アカウントにアラートが表示されます。
まとめ売りの商品
- ランディング ページに、商品アイテムの最小販売数量の合計価格、あるいは最小販売数量と単価の、いずれかを表示します。最小販売数量に単価を掛け合わせた価格が、商品データに登録している価格と一致するようにしてください。
ソフトウェアの定期購入
- 定期購入の各バリエーションは個別のランディング ページに表示します。たとえば、ソフトウェアに 3 つのバージョン(ベーシック、プレミアム、エンタープライズ)がある場合は、バージョンごとに個別のランディング ページを用意します。
- ソフトウェアの定期購入の全期間(最低 1 年間)の価格を強調表示し、あらかじめ選択された状態にしておきます。
- 更新と解約の条件について、以下の情報を明確に説明します。
- 商品が期限付きなのか、自動更新されるのか
- 解約オプション
- 前払い期間の終了時に自動更新される条件
詳しくは、ソフトウェアの定期購入の広告に関する要件とおすすめの掲載方法についての記事をご覧ください。
スマートフォンまたはタブレット
- URL パラメータを使用して、スマートフォンのバリエーションがあらかじめ選択された状態にします。同じランディング ページで複数のバリエーションからスマートフォンを選択可能な場合は、ユーザーに適切なバリエーションが表示されるように URL を設定できます。たとえば、バリエーションとしては、色のオプション、保存容量、課金設定などがあります。URL パラメータは必須ではありませんが、ユーザーを適切なページに誘導するうえで役立ちます。
- バリエーションを表示する場合は、正しい構造化データを使用します。バリエーション用の構造化データを設定することで、ランディング ページが正しくクロールされるようになります。
詳しくは、スマートフォンを宣伝する場合の要件とおすすめの方法についての記事をご覧ください。