ドメインを移行する

7. 移行後のタスクを完了する

ドメイン移行処理の完了後、Google Workspace Domain Transfer チームから、移行元および移行先の環境のタスクを完了できる時期についての通知がそれぞれの管理者に届きます。

移行後にそれらのタスクを完了してください

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ステップ 1: Google 環境のタスク

Domain Transfer チームが移行後の監査を実施します。これらのステップは、移行前と移行後の環境の一貫性を確保するために必要です。

この処理には本番移行の終了後 5~7 日間を要し、完了すると通知が届きます。この監査期間中、移行先環境の管理者はすべての通常操作(ユーザーの停止や名前変更など)を再開できますが、ユーザーの削除はしないでください。これには移行ユーザーと既存の移行先ユーザーの両方を含みます。

ステップ 2: 移行元環境のタスク

本番移行処理が完了した後、移行元環境の管理者は以下の作業を行います。

: これらの手順は、ステップ 1 に記載されている移行後監査の実施中に行うことができます。Google 環境のタスクが完了するまで、5~7 日待つ必要はありません。
  1. 移行元環境に残されたコンテンツ(ポリシーや設定、レポートデータなど)にアクセスできるかどうかを確認します。

    なお、移行後は、移行元環境で Google Vault のアーティファクトにアクセスできなくなる可能性があります。詳細

  2. 不要なライセンスの削除(課金に関する問題を回避するため)など、移行元の環境の廃止に向けた準備を開始します。
  3. 完了したら、移行元の環境を削除します。この設定は自動的に行われません。

重要: 必須ではありませんが、移行元の環境は削除することをおすすめします。移行プロセスの結果、移行元の環境が Google Workspace の本番環境に適さなくなっている可能性があるためです。ただし、移行元の環境が Google Cloud 組織に関連付けられている場合は、管理のみを目的として運用を継続できます。

ステップ 3: 移行先環境のタスク

本番移行処理が完了した後、移行先環境の管理者は以下のタスクを行う必要があります。なお、設定によっては該当しないタスクもあります。

: これらの手順は、ステップ 1 に記載されている移行後監査の実施中に行うことができます。Google 環境のタスクが完了するまで、5~7 日待つ必要はありません。
  1. 本番移行処理で行われたすべての操作を確認する - これらの操作は、Google 管理コンソールの管理レポートで確認できます。レポートでは、すべての移行操作が「Google Workspace Domain Transfer Admin」または「dasher-entity-transfer」サービス アカウントに起因する操作として表示されます。詳細
  2. 移行元環境の管理者に管理者ロールを再割り当てする - 移行元環境の管理者は通常のユーザーとして移行され、管理者ロールが自動的に再割り当てされることはありません。移行先環境の管理者は、移行元環境の管理者に対して、手動で管理者ロールを再割り当てする必要があります。
  3. テンプレート ギャラリーでの Google ドライブ テンプレートの表示に関する問題を解決する - 共有ドライブ内のファイルから生成されたドライブ テンプレートが、移行後は移行先環境のテンプレート ギャラリーに表示されないという問題が報告されています。

    この問題を解決するには、エンドユーザーがすべてのファイル共有を停止してリンク共有をリセットし、再度共有する必要があります。詳細

    完了したら、テンプレート ギャラリーにファイルを再送信してください。詳細

  4. 動的グループを更新する - 移行されたすべての動的グループを手動で更新します。スペースの追加や削除など、結果を変えずに少し変更を加えるだけで、クエリを更新できます。

    このタスクを完了するには、移行先のドメインに動的グループが必要です。動的グループがない場合、グループ メンバーシップはロックされます。メンバーシップ リストの編集や更新はできません。

  5. 監査とクリーンアップを行う - 複数の監査とクリーンアップに関して、必要に応じて次の手順で対処します。

    • 必要に応じて、移行ユーザーの名前を変更する。詳細
    • 必要に応じて重複したユーザーを統合する。詳細
    • 必要に応じて、移行グループの名前を変更する。詳細
    • 移行ユーザーと移行組織部門の追加に伴い、すべての管理設定を見直して変更が必要であれば修正する。
    • カレンダー リソースについては、ビルディング間でリソースを移動することでビルディングを統合する。
  6. 移行ドメインに対して DomainKeys Identified Mail(DKIM)を設定する - 必要に応じて、すべての移行ドメインに対して DKIM を設定します。DKIM を使用していた移行ドメインについては、新しいドメイン ネーム システム(DNS)レコードを追加する前に、古いレコードを削除してください。詳細
  7. 確認するようエンドユーザーに伝える - 移行によりファイル共有設定(特にリンク共有)に影響があるかもしれないことを移行ユーザーに伝え、必要に応じてファイルを見直したり再共有したりするよう依頼します。
  8. Google Vault のアーティファクトを復元し、適切な保持ルールを設定する - 対応が必要な Vault のアイテムは複数あります。
    重要: 以下の手順は、ドメイン移行処理によって作成された Vault 保持ルールを削除する前に行う必要があります。先に保持ルールを削除すると、予期せずデータが削除され元に戻せなくなるおそれがあります。
    1. 必要に応じて案件や記録保持(リティゲーション ホールド)を再作成します。詳細
    2. 移行のルート組織部門とその子組織部門に適用される Vault 保持ルールを適切に設定します。
    3. (省略可)移行先環境のドメイン移行処理によって作成された Vault 保持ルールを削除します。これらのルールは、もともと移行前のタスクとして設定されたものです。
  9. プロビジョニング システムとサードパーティの ID プロバイダを更新する– 移行先のプライマリ ドメインを使用してユーザー名を変更するか、サードパーティの ID プロバイダを更新することにより、ユーザーが移行ドメインで認証を行えるようにします。

    自動プロビジョニング システムを更新して、移行ユーザーが自動的に停止または削除されないようにします。

  10. Google Voice にユーザーを追加する - 移行ユーザーを Voice に再登録できます。詳しくは、組織で Voice を設定するをご覧ください。

  11. Google Chrome プロファイルを再確立する:
    • 管理対象デバイス - Chrome プロファイルは移行元の環境に関連付けられたままになるのですべての管理対象デバイスで Chrome プロファイルを手動で再登録する必要があります。詳しくは、クラウド管理型の Chrome ブラウザを登録するをご覧ください。
    • 管理対象外デバイス - 管理対象外デバイスの場合は、Chrome プロファイルを再作成します。このプロファイルでは、移行先の環境で設定されたポリシーを使用します。登録済みの Chrome ブラウザのポリシーの設定が必要な場合もあります。
  12. 仕事用デバイスの再登録 - 自動再登録ポリシーがない場合は、削除された仕事用デバイスを再登録できます。詳しくは、Google エンドポイント管理でデバイスを管理するをご覧ください。
  13. Looker Studio ダッシュボードの更新 - レポートまたはデータソースが移行前に組織と共有されていた場合は、移行後も引き続き移行元ドメインと共有される場合があります。この問題を解決するには、共有設定を移行後にリンクを知っている全員に変更してから、移行先サブドメイン内の全員に設定します。

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