Google 管理コンソールへのフルアクセスを許可することに不安がある場合は、管理タスクの一部のみを許可することができます。これを行うには管理者ロールを割り当てます。1 人のユーザーに複数の管理者ロールを割り当てることができます。
ユーザーではなく、グループやサービス アカウントに管理者ロールを割り当てることもできます。たとえば、管理者のサービス アカウントで Cloud Identity Groups API を使用して、管理コンソールに含まれないアプリケーションでグループとグループ メンバーシップを作成、更新できます。
管理者ロールの仕組み
管理者ロールを割り当てられたユーザーは、ロールの権限で許可されている範囲に限り、情報の表示とタスクの実行が可能です。たとえば、あるユーザーにユーザー管理者の既定のロールを割り当てると、そのユーザーは管理者以外のユーザーの個別の設定のみを表示、変更できます。
ロールの割り当て上限の仕組み
いずれのロールも、組織部門を問わず適用するように設定できます。これらのロールは、ロールの数に関係なく、合計 1000 人に割り当てられます。たとえば、あるロールを 300 人のユーザーに割り当て、別のロールを 700 人のユーザーに割り当てることができます。
一部のロールは組織部門を対象に適用することもできます。これらのロールは、ロールの数に関係なく、組織部門ごとに最大 1000 件の割り当てを行うことができます。組織部門にロールを適用できることを確認するには、ユーザーの [ロールの割り当て] ページに移動し、[すべての組織部門] の横に編集アイコン が表示されていることをチェックします。組織部門に適用できるロールには、ユーザー管理者の既定のロールや、1 つ以上のユーザー権限があるカスタムロールなどがあります。
1,000 を超えるロールを割り当てる必要がある場合は、複数のメンバーをグループに追加してロールをグループ自体に割り当てます。グループに割り当てられたロールは、メンバーの数に関わらず 1 つの割り当てとしてカウントされます。
始める前に
手順 1: 使用中の既定のロールまたはカスタムロールを確認する
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- ロールにカーソルをあわせて [権限を表示] をクリックするか、[管理者を表示] をクリックしてロールを割り当てられている管理者を確認します。
手順 2: ロールの種類を決定する
- 一般的なタスクを実施するための既定のシステムロールを割り当てます。詳しくは、既定の管理者のロールをご覧ください。
- アクセスレベルの異なるカスタムロールを作成して割り当てる。その場合は、まずロールを作成する必要があります。詳しくは、カスタムロールを作成するをご覧ください。
ロールを割り当てる
この操作を行うには、特権管理者としてログインする必要があります。
1 つのロールを複数のユーザーに割り当てる手順、または 1 つのロールを 1 つのグループに割り当てる手順のいずれかを行って、1 つのロールをユーザーとグループに同時に割り当てることができます。
1 人のユーザーにロールを割り当てる1 人のユーザーに(セキュリティ グループまたはセキュリティ グループ以外のみ権限が付与された)グループ閲覧者のロールまたはグループ編集者のロールを割り当てるには、後述の一度に複数のユーザーにロールを割り当てるの手順に沿って操作してください。
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [ディレクトリ] [ユーザー] に移動します。
- リストからユーザーを探します。
検索のヒントについては、ユーザー アカウントの検索をご覧ください。
- ユーザーの名前をクリックし、そのユーザーのアカウント ページを開きます。
- 下にスクロールして、[管理者ロールと権限] をクリックします。
- 既定のロールまたはカスタムロールの横にあるスイッチをオン にします。
スイッチ が表示されていない場合は、[ロール] の下の任意の場所をクリックしてスイッチを表示します。
- (省略可)管理者のロールを特定の組織部門に限定するには、[すべての組織部門] の横にある編集アイコン をクリックし、組織部門を選択して [完了] をクリックします。
編集アイコン が表示されない場合、そのロールは組織部門に適用できません。
- [保存] をクリックします。
ヒント:
- [権限] では、ユーザーに割り当てられたすべての管理者ロールに含まれる権限をすべて確認できます。
- ユーザーのアカウント ページに戻るには、画面右上の上矢印アイコン をクリックします。
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- 割り当てるロールにカーソルを合わせ、右側にある [管理者を割り当て] をクリックします。
ヒント: ロールを割り当てる管理者と権限を切り替えることができます。上部にある [管理者] または [権限] をクリックします。
- [メンバーを割り当てる] をクリックします。
- (ベータ版、省略可)グループ閲覧者またはグループ編集者のロールの場合は、セキュリティ グループまたはセキュリティ以外のグループにのみ管理者権限を付与できます。権限を制限するには、以下の操作を行います。
- [条件を設定] をクリックします。
- 以下にのみ管理者権限を付与するためのオプションを選択します。
- セキュリティ グループ - [セキュリティ] が含まれているラベルを選択します。
- セキュリティ以外のグループ - [セキュリティ] が含まれていないラベルを選択します。
- [保存] をクリックします。
- ユーザーのメールアドレス(ユーザー名ではなく)の最初の数文字を入力し、表示された候補からユーザーのメールアドレスを選択します。
ロールは一度に最大 20 のユーザーとグループに割り当てることができます。
- [ロールを割り当て] をクリックします。
- (省略可)管理者のロールを特定の組織部門に限定するには、[すべての組織部門] の横にある編集アイコン をクリックし、組織部門を選択して [完了] をクリックします。
編集アイコン が表示されない場合、そのロールは組織部門に適用できません。
グループにロールを割り当てると、多くのユーザーにロールの権限を付与できます。
ロールが割り当てられているグループは、他のグループと同様に管理できます。詳しくは、グループをご覧ください。
グループのロール割り当てに関する制限事項
- 特権管理者または販売パートナー管理者を除くすべてのロールを割り当てることができます。
- このグループは、組織内のセキュリティ グループであり、また、動的グループではない必要があります。 セキュリティ グループについて詳しくは、セキュリティ グループでセンシティブ データへのアクセスを制御するをご覧ください。
グループが動的グループかどうかを確認するには、管理コンソールで [グループ] グループ名をクリックします。[メンバー] に移動して、[動的メンバー] または [メンバーシップ クエリを編集] が表示されている場合、グループが動的グループであることがわかります。 - グループにロールを割り当てると、1 つの割り当てとしてロールの割り当ての上限にカウントされます。
- 組織全体および各組織部門内で最大 250 個のロールをグループに割り当てることができます。
- 多数のグループにロールを割り当てて制限を超えないようにするには、ロールが必要な 1 つのグループを親グループとして選択し、ロールが必要な他のグループを親のメンバーとして追加します。次に、親グループにロールを割り当てます。この割り当ては 1 つのロール割り当てとしてカウントされますが、すべての子グループがそのロールを使用できます。詳しくは、グループを別のグループに追加するをご覧ください。
- 場合によっては、割り当てられたロールの権限の一部しかグループ メンバーに付与されないことがあります。たとえば、グループに「Google Meet ハードウェアとカレンダーの管理」権限を含むロールを割り当てても、グループ メンバーがその権限に関連するすべての機能は利用できない場合があります。ただし、メンバーには、ロールに含まれるその他の権限は付与されます。
- グループに販売パートナー管理者ロールを割り当てると、グループ メンバーには販売パートナーの組織のみに対するロールの権限が付与されます。販売パートナーのお客様に対するロールの権限は付与されません。
- グループ メンバーを組織内のユーザーに限定することをおすすめします。組織外のユーザーや一般ユーザーを追加することもできますが、そのユーザーにロールの権限が付与されない可能性があります。詳しくは、グループ メンバーを制限するをご覧ください。
- 標準のグループ メンバーの制限が適用されます。詳しくは、メンバーをご覧ください。
ロールを割り当てる
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- 割り当てるロールにカーソルを合わせ、右側にある [管理者を割り当て] をクリックします。
ヒント: ロールを割り当てる管理者と権限を切り替えることができます。上部にある [管理者] または [権限] をクリックします。
- [メンバーを割り当てる] をクリックします。
- (ベータ版、省略可)グループ閲覧者またはグループ編集者のロールの場合は、セキュリティ グループまたはセキュリティ以外のグループにのみ管理者権限を付与できます。権限を制限するには、以下の操作を行います。
- [条件を設定] をクリックします。
- 以下にのみ管理者権限を付与するためのオプションを選択します。
- セキュリティ グループ - [セキュリティ] が含まれているラベルを選択します。
- セキュリティ以外のグループ - [セキュリティ] が含まれていないラベルを選択します。
- [保存] をクリックします。
- グループのメールアドレスまたは名前の最初の数文字を入力し、表示された候補からアドレスを選択します。
ロールは一度に最大 20 のグループとユーザーに割り当てることができます。
- [ロールを割り当て] をクリックします。
- (省略可)管理者のロールを特定の組織部門に限定するには、[すべての組織部門] の横にある編集アイコン をクリックし、組織部門を選択して [完了] をクリックします。
編集アイコン が表示されない場合、そのロールは組織部門に適用できません。
サービス アカウントには、特権管理者以外の規定のロールやカスタムロールを割り当てることができます。サービス アカウントにロールを割り当てると、ロールの割り当て上限にカウントされます。
始める前に: Google Cloud でサービス アカウントを設定します。詳しくは、サービス アカウントの作成と管理をご覧ください。
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- 割り当てるロールにカーソルを合わせる [管理者を割り当て] をクリックします。
- [サービス アカウントへの割り当て] をクリックします。
- (ベータ版、省略可)グループ閲覧者またはグループ編集者のロールの場合は、セキュリティ グループまたはセキュリティ以外のグループにのみ管理者権限を付与できます。権限を制限するには、以下の操作を行います。
- [条件を設定] をクリックします。
- 以下にのみ管理者権限を付与するためのオプションを選択します。
- セキュリティ グループ - [セキュリティ] が含まれているラベルを選択します。
- セキュリティ以外のグループ - [セキュリティ] が含まれていないラベルを選択します。
- [保存] をクリックします。
- サービス アカウントのメールアドレスを入力します。
メールアドレスを確認する場合は、Google Cloud コンソールを開き、メニュー アイコン [IAM と管理] [サービス アカウント] をクリックします。
- [追加] [ロールを割り当て] をクリックします。
この後の手順
管理者の監査ログで、サービス アカウントに管理者ロールを適用した日時と、サービス アカウント管理者が行った操作の記録を確認できます。詳しくは、管理ログイベントをご覧ください。
サービス アカウントにグループ管理者の既定のロールを適用した場合は、Enterprise のグループの監査ログでも操作を確認できます。サービス アカウント管理者が [イベントの説明] または [ユーザー] の下に表示されます。詳しくは、Enterprise のログイベントをグループ化するをご覧ください。
関連トピック
ロールを割り当てられたユーザーが次回ログインすると、管理コンソールのホームページが表示されます。変更には最長で 24 時間かかることがありますが、通常はこれより短い時間で完了します。詳細
役割の割り当て解除
自分に割り当てられたロールの割り当てを自分で解除することはできません。
ユーザーのロールの割り当てを解除するには、1 人のユーザーにロールを割り当てるの手順を行います。ただし、手順 6 で、ロールをオンにする代わりに、オフにするアイコン をクリックします。
[管理者ロール] のページで、複数のユーザーまたはサービス アカウントからロールの割り当てを解除します。
-
- 管理コンソールで、メニュー アイコン [アカウント] [管理者ロール] にアクセスします。
- 割り当てるロールにカーソルを合わせ、右側にある [管理者を割り当て] をクリックします。
- 次のいずれかを行います。
- 目的のユーザーまたはサービス アカウントの横にあるチェックボックスをすべてオンにします。
- すべてのユーザーとサービス アカウントのロールの割り当てを解除するには、[管理者] 列の見出しの横にあるチェックボックスをオンにします。
- [ロールの割り当て解除] [ロールの割り当て解除] をクリックして確定します。
次のステップ
管理者は、自分のアカウントに再設定オプションを追加できます。