以下に、Google Workspace Sync for Microsoft Outlook(GWSMO) での同期の実行に関するよくある質問を紹介します。
セットアップ
GWSMO を使用して Exchange のデータを Google Workspace に読み込むことができますか?はい。Microsoft Exchange データを PST ファイル形式で保存し、データを読み込むことができます。詳しくは、データの読み込みをご覧ください。また、後で読み込むこともできます。
Google アカウントにデータを読み込み、以降は Outlook を使用しない場合は、GWSMO の代わりに Google Workspace Migration for Microsoft Outlook (GWMMO) を使用してください。
はい。Outlook のデータを PST ファイル形式で書き出して、後でデータを読み込む方法や、Google Workspace Migration for Microsoft Outlook (GWMMO) を使用して読み込む方法もあります。
いいえ。GWSMO を macOS で使用することはできません。GWSMO が Outlook と通信するために必要な MAPI(Messaging Application Programming Interface)が Outlook for Mac でサポートされていないためです。
Apple から Google Workspace にデータを移行するには、Apple から Google Workspace にデータを移行するをご覧ください。
いいえ。GWSMO では、GWSMO プロファイルで Exchange アカウントを利用することはできません。
はい。GWSMO では TLS を使用して Google と安全に通信を行い、OAuth を使用してアカウントへのアクセスを承認します。
いいえ。Exchange プロファイルから読み込む場合、GWSMO はそのプロファイルの現在のデータのみスナップショットを作成して読み込みます。読み込みの完了後は、新しいメール、カレンダーの予定、Exchange サーバーで受信したその他のデータは読み込まれず、Google アカウントとは同期されません。
Exchange サーバーと Google Workspace の間でメールを継続的に同期させるには、管理者が二重配信を設定する必要があります。詳しくは、二重配信を使用して複数の受信トレイにメールを配信するをご覧ください。
ほとんどのプラグインはこれまでどおり機能します。ただし、次のような一部のプラグインは GWSMO のインストール プロセス中に無効になります。
- Acrobat PDFMaker ツールバー
(レジストリキー: HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Office\Outlook\Addins\PDFMOutlook.PDFMOutlook) - Outlook Change Notifier
(レジストリキー: HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Office\Outlook\AddinsOutlookChangeNotifier.Connect)
また、ウイルス対策のプラグインは同期の問題の原因になることがあるため、無効にすることをおすすめします。
- Crashsender.exe - クラッシュ時に Google に情報を送信します。そのためには、ユーザーがプロファイルの作成時にクラッシュ レポートを有効にしておく必要があります。詳しくは、使用状況とクラッシュに関するレポートを送信するをご覧ください。
- Gsync32.dll - ユーザーが GWSMO プロファイルを開いたときに Outlook に読み込まれるアドインとプロバイダのライブラリ。
- Profileeditor.exe - 委任のために新しいプロファイルを設定、またはアカウントを追加します。
- Profilepassworddelete.exe - GWSMO のアクセス認証情報を削除します。
- Unifiedlogin.dll - Google API の承認を行うライブラリ。
サポート対象について
Outlook と Google アカウント間でどようなデータが同期されますか?すべてのメール、カレンダーの予定、連絡先、Microsoft Outlook のメモとタスクが同期されます。
Google Workspace のサービスでサポートされていないデータや、互換性のない次のようなデータは同期されません。
- Outlook の履歴項目
- フォローアップ フラグ
- 配布リスト
- 連絡先のリッチテキスト形式
これらの機能は、引き続き Outlook で使用してください。Google Workspace のサービスで同等の機能を使用できる場合もありますが、データを相互に同期させることはできません。
詳しくは、同期されるアイテムをご覧ください。
GWSMO を使用する場合、Outlook の一部の機能を使用できません。たとえば、パブリック フォルダを使用したり、リッチテキスト形式(RTF)のメールを送信したりすることができません。
詳しくは、同期されるアイテムをご覧ください。
メール メッセージ、フォルダ、カレンダーの予定、連絡先、タスク、メモ、履歴項目など。パブリック フォルダ、メールのカテゴリの割り当て、メールの署名、ルールなど、一部のデータは Outlook に読み込まれません。また、履歴項目は Outlook に読み込まれますが、Google アカウントには読み込まれません。
同期に関する問題
送信したメールが Outlook の [送信済みアイテム] フォルダに表示されないのはなぜですか?設定が必要な場合があります。[送信済みアイテム] フォルダにメールを保存する方法については、Outlook のヘルプをご覧ください。
受信トレイに「未送信のメールが「送信済みアイテム」フォルダに見つかりました」という件名のメールが届いた場合、正常に送信されなかったメールがあることを意味します。
未送信のメールを送信するには:
- Outlookで、[送信済みアイテム] フォルダを開きます。
- 「Unsent message」というカテゴリが割り当てられているメールを検索します。
最も簡単に検索するには、[送信済みアイテムの検索] バーに「category: Unsent message」と入力します。
- メールを開いて再送信します。
Outlook の [同期の失敗] フォルダに「Notes の同期中にメモリ不足エラーが発生しました」という件名のメールが届いている場合は、エラーの発生によりメモが完全に同期されなかったことを意味します。ただし、メモの同期が停止しているわけではないので、同じメールが届かない限り特に措置を講じる必要はありません。
このメールが何度も届く場合は、Google ドライブのファイル構造を整理する必要があります。具体的には、マイドライブ内のアイテムの数を以下のように減らすことをおすすめします。
- フォルダの階層は 4 レベルまで
- フォルダの数は 500 個まで
- 書式なしテキスト ファイルは 200 個まで
GWSMO でメモをドライブの書式なしテキスト ファイルと同期する方法について詳しくは、Outlook のメモをご覧ください。
Outlook で連絡先に生年月日情報を追加した際にこの問題が発生することがあります(その連絡先が Google で作成されていた場合も同様です)。生年月日情報を追加すると、Outlook のカレンダーに誕生日の予定が自動的に作成されます。同期後、予定は Google のメインのカレンダーと誕生日カレンダーの 2 か所に表示されます。
この問題を回避するには、次のいずれかを行います。
- 生年月日情報を Outlook ではなく Google の連絡先に追加します。
- Google の誕生日カレンダーの登録を解除します。
メンテナンス
ユーザーのメールアドレスが変わった場合はどうなりますか?メールアドレスが変更された場合、ユーザーは別の GWSMO プロファイルを作成する必要があります。詳しくは、プロファイルを再作成または変更するをご覧ください。
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