最終更新: 2024 年 8 月
Google アナリティクス 4 は、ユニバーサル アナリティクスに代わる次世代の測定ソリューションです。ウェブサイトの測定を続けるには、Google アナリティクス 4 プロパティが必要です。移行がお済みでない場合は、Google アナリティクス 4 に移行してください。
移行のタイムライン
2024 年 7 月 1 日の週以降: ユニバーサル アナリティクスの現在および過去のデータにアクセスできなくなります。また、ほとんどのユーザーは、7 月 1 日にインターフェースと API にアクセスできなくなります。プロパティによっては、データの削除までにさらに日数を要する場合があります。2024 年 7 月 1 日以降に表示されるプロパティにはすべて、削除対象であることを示すバナーが表示されます。現在 BigQuery のバックフィルが有効になっているユニバーサル アナリティクス 360 プロパティは、バックフィルの期間が終了するまでインターフェースに表示されます。Big Query バックフィルが 2024 年 6 月 30 日またはそれ以前に開始されておれば、これが正しく設定されている限り、完了が 2024 年 7 月 1 日以降になっても、完了まで行われます。
2024 年 7 月 1 日以降にプロパティがインターフェースに表示されなくなった場合、そのプロパティは削除されたことを意味します。
ユニバーサル アナリティクスの標準プロパティが廃止されるまでには時間がかかりましたが、ほぼすべてのお客様に対してユニバーサル アナリティクスの完全終了は 7 月 1 日またはその 1 週間以内に実施されます。Google は、お客様のデータが重要であることを認識しております。つきましてはこの日までに、以前に処理されたデータをエクスポートすることをおすすめします。
プロダクト インテグレーション
ユニバーサル アナリティクスのサービスが停止すると、広告主様、パブリッシャー様、またはその他のプロダクトのインテグレーションを介して実施されているユニバーサル アナリティクスのデータや設定へのアクセスおよびデータの利用は行えなくなります。たとえば、次のような影響があります。
- ユニバーサル アナリティクスの目標と e コマース トランザクションでは、新しいコンバージョンが測定されなくなります(リンクされている広告アカウント間のコンバージョンを含む)。このことは、新しいコンバージョンをスマート自動入札と組み合わせて利用している場合に広告キャンペーンのパフォーマンスに影響する可能性があります。
- ユニバーサル アナリティクスのオーディエンス リストがクローズされ、広告キャンペーンのメディアの有効化とパフォーマンスに影響する可能性があります。
- User Deletion API によるユニバーサル アナリティクスのデータを削除するリクエストなど、ユニバーサル アナリティクス プロパティに関連する API リクエストでエラーが発生します。これにより、Looker Studio など、API を利用するツールにユニバーサル アナリティクスのデータが表示されなくなります。
- BigQuery によるユニバーサル アナリティクス 360 プロパティからの過去のデータのエクスポートとバックフィルは、2024 年 6 月 30 日までしかリクエストできません。すでにエクスポートしたデータは BigQuery で引き続きご利用いただけます。
- Google アナリティクスのアトリビューション(ベータ版)の一部となっていたアトリビューション プロジェクトは削除されます。
データのダウンロード: ユニバーサル アナリティクス プロパティのデータに引き続きアクセスするには、今すぐデータをダウンロードするか、エクスポートしてください。以下のいずれかの方法でデータがダウンロードまたはエクスポートされていない場合、お客様のデータは完全に削除され、復元できなくなります。
削除されるプロパティを確認する
お客様の Google アナリティクス アカウントは引き続きご利用いただけますが、7 月 1 日以降アカウントには GA4 プロパティのみが表示されます。GA4 プロパティがまだ作成されていない場合、アカウントにプロパティは表示されません。ユニバーサル アナリティクス プロパティは、「UA-」で始まり、その後に数字が続くトラッキング コード(例: UA-000000-1)で識別できます。また、すべてのユニバーサル アナリティクス プロパティの上部に、GA4 への移行が必要であることを示す赤いバナーが表示されます。
これまでの流れ
- 2023 年 3 月以降: 有効な標準のユニバーサル アナリティクス プロパティを新しい Google アナリティクス 4 プロパティに手動で移行しておらず、かつプロパティの自動作成を無効にしていない場合は、Google アナリティクス 4 プロパティが自動的に作成されています。自動作成された Google アナリティクス 4 プロパティでは、可能な限り既存のサイトタグが再利用されます。
- 2023 年 7 月 1 日以降: 標準のユニバーサル アナリティクス プロパティ(360 プロパティも含むアカウントの標準プロパティも対象)で、ヒットの処理が停止されました。一部のプロパティでは 7 月 1 日以降もデータの処理が短期間継続されていましたが、これはユニバーサル アナリティクスの廃止が段階的に行われていたためです。2024 年 7 月 1 日までは、ユニバーサル アナリティクス プロパティで以前処理されたデータにアクセスできます。
Google アナリティクス 360 をご利用の場合
- 2024 年 1 月 1 日以降: 以前にお知らせしましたとおり、Google アナリティクス 4 への移行は、絶え間なく変化し続けているテクノロジーと規制のエコシステムに対応するために必要なものです。Google ではこうした技術面および規制面での要求を満たすよう、Google アナリティクス 4 の開発に重点を置いてリソースを分配しています。そのため、ユニバーサル アナリティクス 360 のすべての機能がこれまでどおりに動作し続けることは保証できません。
- 2024 年 1 月 29 日: リソースを Google アナリティクス 4 に移動するにあたり、ユニバーサル アナリティクスの以下の機能はサポート終了となります。対応する Google アナリティクス 4 の広告機能と測定機能については、このページの機能比較表をご覧ください。
- 広告向け機能:
- リアルタイム レポート
- 測定機能:
- ライフタイム バリュー レポート
- モデル エクスプローラ
- コホート分析
- iTunes コンバージョン トラッキング
- コンバージョン見込みレポート
- GDN インプレッション(ベータ版)
- 広告向け機能:
- 2024 年 3 月上旬: リソースを Google アナリティクス 4 に移動するにあたり、ユニバーサル アナリティクスの以下の機能はサポート終了となります。Google アナリティクス 4 は、将来を見据えて進化できるように設計されており、プライバシーを重視して構築されています。対応する Google アナリティクス 4 の広告機能と測定機能については、このページの機能比較表をご覧ください。
- 広告向け機能:
- 欧州経済領域(EEA)のトラフィックに対するサポート終了: これらの機能は、EEA 外のトラフィックに対しては引き続き使用できます。
- リマーケティング、キーイベントのエクスポート、入札単価の最適化
- リンクされた Google 広告サービス(Google 広告、検索広告 360、ディスプレイ&ビデオ 360、キャンペーン マネージャー 360、Google AdSense、Google アド マネージャー)から提供されたデータの BigQuery Export(日次)
- 広告クリック識別子(GCLID や DCLID など)が削除されると、Google 広告、パブリッシャー、GMP Media の統合によって実施されていた、広告クリックにコンバージョンに対する貢献度を割り当てるアトリビューションに影響することがあります。URL に UTM パラメータが含まれていない限り、direct/none または google/organic トラフィックが増加する可能性があります。
- すべてのトラフィックに対するサポート終了: これらの機能は EEA 内と EEA 外のいずれでも使用できなくなります。
- ユーザー属性とインタレストに関するレポート
- パブリッシャー様向けレポート
- 通話解析
- イベントと Salesforce データのインポート
- リアルタイムの BigQuery Export
- 欧州経済領域(EEA)のトラフィックに対するサポート終了: これらの機能は、EEA 外のトラフィックに対しては引き続き使用できます。
- 測定機能:
- すべてのトラフィックに対するサポート終了: これらの機能は EEA 内と EEA 外のいずれでも使用できなくなります。
- ユニバーサル アナリティクス プロパティの作成
- UA SDK または Measurement Protocol 経由でデータを受け取る、ユニバーサル アナリティクスのアプリビュー。
- 非サンプリング レポート。セッション数が 100 万件を超えるクエリは、すべてサンプリングの対象となります。
- カスタム表
- アノテーション
- すべてのトラフィックに対するサポート終了: これらの機能は EEA 内と EEA 外のいずれでも使用できなくなります。
- 広告向け機能:
- 2024 年 3 月: ユニバーサル アナリティクス 360 をご利用の場合は、2024 年 3 月末までに Google アナリティクス 4 に切り替えて、過去のデータのエクスポートを完了することをおすすめします。これにより、Google アナリティクス 4 へのスムーズな移行が可能になり、3 か月ほどデータと設定を検証できるようになります。3 月末までに完了していただきたい作業は次のとおりです。
- ユニバーサル アナリティクス プロパティの Google 広告リンクを Google アナリティクス 4 プロパティに移行し、Google 広告アカウントで次のどちらかまたは両方を実施します。
- GA4 のキーイベントに基づいて Google 広告のコンバージョンを作成し、対応するユニバーサル アナリティクスのコンバージョンではなく、作成したコンバージョンに基づく入札に切り替えます。
- Google アナリティクス 4 のオーディエンスをキャンペーンまたは広告グループに追加します(リマーケティング用)。
- 後述のソリューションを 1 つ以上使用して、過去のデータをエクスポートします。
- ユニバーサル アナリティクス プロパティの Google 広告リンクを Google アナリティクス 4 プロパティに移行し、Google 広告アカウントで次のどちらかまたは両方を実施します。
- 2024 年 7 月 1 日の週以降: すべてのユニバーサル アナリティクス プロパティおよび API(読み取り専用権限の場合も含む)にアクセスできなくなり、すべてのデータが削除されます。標準のプロパティの廃止には数週間を要しましたが、ユニバーサル アナリティクス全体の廃止は 1 週間以内にすべて完了します。Google は、お客様のデータが重要であることを認識しております。つきましてはこの日までに、以前に処理されたデータをエクスポートすることをおすすめします。
サポートが終了したユニバーサル アナリティクスの機能と、対応する Google アナリティクス 4 の機能
次の 2 つの表は、2024 年 1 月 29 日と 2024 年 3 月上旬にサポートが終了するユニバーサル アナリティクスの機能の詳細を示しています。
次の表は、2024 年 1 月 29 日にサポートが終了する UA 機能のユースケースに対応する GA4 の機能を示しています。
ユースケース | トラフィックの位置 | サポートが終了する UA 機能 | 対応する GA4 の機能 |
---|---|---|---|
広告向けの機能 | EEA 内外のすべてのトラフィック | リアルタイム レポート | GA4 リアルタイム レポート |
測定機能 | EEA 内外のすべてのトラフィック | ライフタイム バリュー レポート | [GA4] ユーザーのライフタイム データ探索 |
モデル エクスプローラ | |||
コホート分析 | [GA4] コホートデータ探索 | ||
iTunes コンバージョン トラッキング | [GA4] アプリ コンバージョン トラッキング | ||
コンバージョン見込みレポート | [GA4] 予測指標 | ||
GDN インプレッション(ベータ版) | アトリビューション レポート |
次の表は、2024 年 3 月上旬にサポートが終了する UA 機能のユースケースに対応する GA4 の機能を示しています。
ユースケース | トラフィックの位置 | サポートが終了する UA 機能 | 対応する GA4 の機能 |
---|---|---|---|
広告向けの機能 | 欧州経済領域(EEA)のトラフィック | ||
リンクされた Google 広告サービスから提供されたデータの BigQuery Export(日次) | [GA4] BigQuery Export スキーマ | ||
EEA 内外のすべてのトラフィック | ユーザー属性とインタレスト カテゴリに関するレポート | [GA4] ユーザー属性の詳細レポート | |
パブリッシャー様向けレポート | GA4 における Google アド マネージャー データ | ||
通話解析 | GA4 Measurement Protocol | ||
イベントと Salesforce データのインポート | GA4 データのインポート | ||
リアルタイムの BigQuery Export | [GA4] BigQuery Export | ||
測定機能 | EEA 内外のすべてのトラフィック | ユニバーサル アナリティクス プロパティの作成 | Google アナリティクス 4 プロパティを作成する |
App SDK | GA4 SDK | ||
非サンプリング レポート | [GA4] 非サンプリング データ探索 | ||
カスタム表 | [GA4] カスタム レポート | ||
アノテーション | 今後の機能拡張 |
よくある質問
すべて開く すべて閉じる ユニバーサル アナリティクス プロパティはいつから利用できなくなりますか?2024 年 7 月 1 日より、すべてのユーザー(360 プロパティにアクセスしているユーザーを含む)は、ユニバーサル アナリティクスのユーザー インターフェースと API にアクセスできなくなります。
ユニバーサル アナリティクス プロパティからデータをエクスポートする方法は次のとおりです。
- 次の形式でレポートを個別にエクスポートする
- CSV
- TSV
- TSV(Excel 用)
- Excel(XLSX)
- Google スプレッドシート
- Google Analytics Reporting API を使用して Cloud Storage にデータをエクスポートし、Looker Studio に接続する。詳しくは、利用可能なディメンションと指標、API、API の割り当てに関する記事をご覧ください。
- アナリティクス向け Google スプレッドシート アドオンをインストールし、こちらの手順に沿ってデータをアーカイブする
- BigQuery にエクスポートする(Google アナリティクス 360 をご利用の場合)
ユニバーサル アナリティクス プロパティが Google 広告アカウントにリンクされている場合を除き、Google 広告アカウントへの影響はありません。ただし、ユニバーサル アナリティクス プロパティと Google 広告アカウントをリンクしている場合、2023 年 7 月 1 日以降はユニバーサル アナリティクスのデータが Google 広告に転送されなくなりました(アナリティクス 360 のプロパティの場合は 2024 年 7 月 1 日以降に転送されなくなります)。次のような場合は、Google 広告の広告キャンペーンに影響が及ぶ可能性があります。
- ユニバーサル アナリティクスから目標または e コマース トランザクションをインポートして入札を行っている
- キャンペーンや広告グループでユニバーサル アナリティクスのオーディエンスを使用している
- ユニバーサル アナリティクスからサイトの指標をインポートしている
ユニバーサル アナリティクス プロパティの Google 広告リンクを Google アナリティクス 4 プロパティに移行することをおすすめします。次に、該当する場合は、GA4 のキーイベントに基づいて Google 広告コンバージョンを作成する(入札用)か、Google アナリティクス 4 のオーディエンスをキャンペーンまたは広告グループに追加(リマーケティング用)します。両方該当する場合はいずれも行います。
詳しくは、Google 広告ヘルプセンターをご覧ください。
はい。ただし、ユニバーサル アナリティクス プロパティを削除すると、Google アナリティクス 4 プロパティに影響が及ぶ場合があります。GA4 プロパティにデータを送信するためにユニバーサル アナリティクスのタグを再利用していた場合、ユニバーサル アナリティクス プロパティを削除すると、GA4 プロパティへのデータフローが停止することがあるため、新しい Google タグを設定する必要があります。Google タグの詳細ユニバーサル アナリティクス プロパティを削除するのは、GA4 プロパティまたはその他の設定済みリンク先にデータを転送する必要がないことが確実な場合のみにしてください。
データ収集にユニバーサル アナリティクスのタグを利用している Google アナリティクス 4 プロパティの場合、Google がユニバーサル アナリティクス プロパティを停止、削除しても、新たなリスクが発生することはありません。Google がユニバーサル アナリティクス プロパティを削除した後、Google は Google アナリティクス 4 プロパティにユニバーサル アナリティクスのタグ設定を引き続き自動的に使用しますが、これはユニバーサル アナリティクス タグがウェブサイトに残っている場合に限ります。ユニバーサル アナリティクス タグを削除する場合は、それらのタグを Google タグに置き換えることができます。
ユニバーサル アナリティクスの接続済みのサイトタグはどうなりますか?
接続済みのサイトタグを使用してユニバーサル アナリティクス プロパティから Google アナリティクス 4 プロパティにデータを送信していた場合、設定は 2024 年 7 月 1 日に保存されています。ユニバーサル アナリティクス プロパティが削除された後も、この設定のスナップショットは GA4 プロパティへのデータ送信に引き続き使用されます。7 月 1 日以降にユニバーサル アナリティクス プロパティに適用した変更は、適用されない可能性があります。GA4 プロパティを削除すると、接続済みのサイトタグも削除されます。接続済みのサイトタグを使った以前のユニバーサル アナリティクス タグを使用すると、データレポートに一貫性がなくなります。また、拡張計測機能イベントなどの Google タグ機能と一部の API コマンドにアクセスできなくなる可能性があります。Google タグのすべての機能を活用するには、Google タグを直接サイトに設置するか、Google タグ マネージャーを使用して設定してください。