「後日店舗受取可」機能を使用すると、買い物客をオンラインからオフラインの体験へと導くことができます。店舗の在庫状況にかかわらず、特定の SLA 期間内に受け取り可能な商品アイテムに「後日店舗受取可」を適用すれば、店舗をオムニチャネル アセットとして機能させてサービスの差別化を図れます。店舗で販売している他の商品とは異なり、「後日店舗受取可」機能では完全な在庫情報を必要としません。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を実装するには、次の要件を満たしている必要があります。
- 商品の在庫状況
[availability]
属性が「在庫あり」になっている。 - オンライン注文を処理できる店舗を特定できる。
- 現在、店舗に商品の在庫がない場合でも、店舗受け取りの注文の納品を行うことができる。
注: 異なる店舗に個別の在庫情報を登録するには、「後日店舗受取可(店舗の在庫データを含む)」機能を実装してください。
このページの内容
- ウェブサイトの要件
- データ要件
- 参加しているビジネス プロフィールの地域を選択する
- 「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を使用する
- ランディング ページから「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能に切り替える
ウェブサイトの要件
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を利用するには、ウェブサイトがパソコンとモバイル デバイス(タブレットを含む)で次の要件を満たしている必要があります。
- 商品を受け取るオプションが表示されている: ランディング ページや購入手続きのフローで後日商品を受け取るオプションを表示する必要があります。
- 受け取りに関するサービスレベル契約が表示されている: 受け取りに関するオプションをウェブサイトに表示する際に、商品アイテムの受け取り可能な日時を明示する必要があります。
- 買い物客が注文品の発送先の店舗を選択できる: 買い物客が商品の発送先の店舗を選択できる必要があります。
- 買い物客がウェブサイトで注文を完了できる: 買い物客が受け取る商品の購入や予約をウェブサイトで完了できる必要があります。
- 受け取り手数料が発生する場合は表示する: 受け取りに関する追加料金が発生する場合は、それを明示する必要があります。これは購入手続きのフローで表示できます。不実表示と見なされるものについて詳しくは、不実表示に関するポリシーをご覧ください。
- 受け取りの確認メッセージを送る: 注文が受け取り可能になったら確認メッセージを送信する必要があります(メールや SMS など)。
- お支払い情報の入力前に受注処理に関するオプションを表示する: 購入手続きを済ませる前に、買い物客が納品オプションを確認できるようにします。不実表示と見なされるものについて詳しくは、不実表示に関するポリシーをご覧ください。
ウェブサイトの推奨事項
ウェブサイトでは、上記の要件に加え、次の点にも対応することをおすすめします。
- 納品オプション(例: 「ログインせずに決済」オプション)を表示する前に、買い物客にアカウントの作成を要求しない。
- 納品オプションを表示する前に、買い物客に住所情報の入力を要求しない。
データ要件
ショッピング広告のデータソース要件を満たすことに加えて、次の属性をメインのデータソースに追加する必要があります。
属性 | 省略可 / 必須 | 有効な値 | 注 |
受け取り方法 [pickup_method] |
省略可 |
テキスト / タブ区切りの例 <g:pickup_method>ship to store</g:pickup_method> |
次の値は登録しないでください。
いずれかの店舗で注文処理が可能な商品ごとに、「ship to store」(店舗受け取り)を登録します。 その他すべての商品については、「not supported」(対象外)を登録します。 |
受け取りに関するサービスレベル契約 [pickup_sla] |
必須 |
テキスト / タブ区切りの例 multi-week XML の例 |
次の値は登録しないでください。
いずれかの店舗でオンライン注文を処理するのに要する最長の期間を登録します。 商品の受け取り方法 [pickup_sla] を multi-week に設定すると、アノテーション「店舗受け取り」が広告に表示されます。 |
参加しているビジネス プロフィールの地域を選択する
デフォルトでは、リンクされたビジネス プロフィールの地域グループ内に表示されます。
すべての店舗でオンライン注文を処理できる場合は、アカウントのリンク時に、すべての店舗が含まれる地域グループをビジネス プロフィールで選択します。
一部の店舗のみがオンライン注文を処理できる場合は、これらの店舗を別の地域グループにまとめます。アカウントのリンク時に、この地域グループを選択します。
店舗のグループを変更できない場合は、こちらのお問い合わせフォームにご記入のうえ、[追加機能を実装したい] のオプションを選択して、Google のサポートチームにお問い合わせください。[問題の概要] 欄に、ユーザーが商品を受け取ることができない店舗のコードと住所を記入してください。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を使用する
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を使用するには、ローカル在庫広告または無料ローカル リスティングのアドオンを有効にしておく必要があります。準備ができたら、次の手順に沿って進めてください。
Merchant Center アカウントで、設定とツールアイコン をクリックし、[アドオン] を選択します。
[アドオン] を選択します。
[無料ローカル リスティング] カードまたは [ローカル在庫広告] カードで [無料ローカル リスティングを開く] または [ローカル在庫広告を開く] をクリックします。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を設定する国の横にある [表示] をクリックします。
店舗を追加します。
[実店舗の商品の在庫状況] を選択します。
[商品が店舗へ配送可能であることをユーザーに知らせる] を選択します。
後日店舗受取可の情報が掲載された商品ページを表示する URL を追加します。
まだオンボーディングを開始していない場合は、設定ガイドをご覧ください。
後日店舗受取可(商品データを含む)の審査のステータス
後日店舗受取可のステータスが、次のいずれかで表示されます。
- 確認済み: 特別な対応は必要ありません。
- 審査中: 後日もう一度確認してください。ウェブサイトの URL が審査中です。このプロセスには最長で 1 週間ほどかかることがあります。
- 審査をリクエスト: Google の審査で URL が不承認となりました。URL およびビジネスの内容が後日店舗受取可の要件を満たしているかどうか確認し、必要に応じて更新してください。その後、商品 URL の例を再送信してください。
- 要対応: 無効な URL が送信されました。送信したリンクを確認して更新してから、[保存] をクリックしてください。
ランディング ページから「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能に切り替える
商品ページのエクスペリエンスがすでに審査済みであるか現在審査中で、「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能に変更したい場合、または「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能にオンボーディング済みで、商品ページのエクスペリエンスを「後日店舗受取可(店舗の在庫データを含む)」機能に変更したい場合は、次の手順に沿ってください。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能に切り替える
現在のローカル在庫広告と無料ローカル リスティング広告の設定を削除する
Merchant Center アカウントで、設定とツールアイコン をクリックし、[アドオン] を選択します。
[アドオン] を選択します。[無料ローカル在庫] カードと [ローカル在庫広告] カードで [ローカル在庫広告を開く] と [無料ローカル在庫を開く] をクリックします。
削除する国の横にある [削除] をクリックし、削除を確定します。
- 注: これが設定内の最後の国に対する操作の場合、ローカル在庫広告または無料ローカル リスティングのアドオンが削除されるため、もう一度有効にする必要があります。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能のオンボーディング プロセスを開始する
Merchant Center アカウントで、設定とツールアイコン をクリックし、[アドオン] を選択します。
前の手順ですべての国を削除した場合は、[おすすめ] タブをクリックして [無料ローカル リスティング] または [ローカル在庫広告] のアドオンを有効にします。有効になっている国がまだある場合は、[アドオン] を選択します。
[無料ローカル リスティング] カードまたは [ローカル在庫広告] カードで、「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を設定する国の横にある [無料ローカル リスティングを開く] または [ローカル在庫広告を開く] をクリックします。
店舗を追加します。
[実店舗の商品の在庫状況] を選択します。
[商品が店舗へ配送可能であることをユーザーに知らせる] を選択します。
後日店舗受取可の情報が掲載された商品ページを表示する URL を追加します。
必須の属性 受け取りに関するサービスレベル契約 [pickup_SLA]
と、受け取り方法 [pickup_method]
を、必要に応じてメインのデータソースまたは在庫データソースのいずれかに追加します。
「後日店舗受取可(店舗の在庫データを含む)」機能に切り替える
ローカル在庫広告と無料ローカル リスティングの現在の設定を削除
Merchant Center アカウントで、設定とツールアイコン をクリックし、[アドオン] を選択します。
[アドオン] を選択します。
[無料ローカル リスティング] カードまたは [ローカル在庫広告] カードで [無料ローカル リスティングを開く] または [ローカル在庫広告を開く] をクリックします。
削除する国の横にある [削除] をクリックし、削除を確定します。
これが設定内の最後の国に対する操作の場合、無料ローカル リスティングまたはローカル在庫広告のアドオンが削除されるため、もう一度有効にする必要があります。
「後日店舗受取可(店舗の在庫データを含む)」機能のオンボーディング プロセスを開始する
アカウントに有効な国がない場合は、最初に無料ローカル リスティングまたはローカル在庫広告のアドオンを有効にしてください。ローカル在庫広告の導入ガイドに従い、手順 6 で [お客様は後日店舗で受け取ることができます] を選択します。ウェブサイトに [本日店舗受取可] のオプションもある場合は、[お客様は当日または翌日に受け取ることができます] を選択して、「後日店舗受取可」を補完することもできます。
よくある質問
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能の仕組みを教えてください。
リンクされた地域グループ内の各店舗に対して、商品ごとに在庫エントリが作成されます。各店舗にはメインのデータソースで指定した商品を発送できるので、Google では店舗ごとにそれらの商品の広告を、その配送日数を示す SLA とともに掲載できます。
メインのデータソースで「在庫なし」とマークされている商品を「後日店舗受取可(商品データを含む)」として掲載できますか?
いいえ。メインのデータソースで「在庫なし」となっている商品は、「後日店舗受取可(商品データを含む)」の対象にできません。
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能では、広告を作成して、オンラインで購入可能な商品アイテムのローカル商品を表示できます。オンラインで購入可能な商品は店舗にも発送できるので、それらの商品に関する広告を、すべての店舗への配送日数を示す SLA とともに掲載できます。この機能が適切に機能するためには、商品がオンラインで処理可能であることが条件となります。これにより、Google はその商品が取引可能であることを保証できます。
Merchant Center アカウントで「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を使用して、在庫のある商品を宣伝できますか?
商品をすべての店舗に配送できない場合はどうすればよいですか?
[pickup_SLA]
属性と受け取り方法 [pickup_method]
属性を店舗ごとに登録するには、ローカル在庫広告で「後日店舗受取可」機能を実装する方法をご覧ください。「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能を使用して、異なる店舗に特定の SLA を適用できますか?
[pickup_SLA]
と受け取り方法 [pickup_method]
を店舗ごとに登録するには、ローカル在庫広告で「後日店舗受取可」機能を実装する方法をご覧ください。「後日店舗受取可」の商品は Google 広告にどのように表示されますか?
「後日店舗受取可(商品データを含む)」機能をローカル在庫広告と組み合わせて使用しながら、在庫データソースを使用して在庫と受け取りに関するサービスレベル契約の情報も提供することはできますか?
はい。ショッピング広告の「後日店舗受取可」機能を在庫データソースと組み合わせて使用するには、メインのデータソースと在庫データソースの間で矛盾する情報を指定しないようにします。たとえば、商品がメインのデータソースで「在庫あり」に設定されていて、[後日店舗受取可] の値が含まれている(受け取り方法 [pickup_method]
を店舗受け取り [ship to store] に設定し、受け取りに関するサービスレベル契約 [pickup_SLA] を 3 日間 [3-day] に設定する)場合、在庫データソースの情報が優先されます。そのため、ローカル在庫データソースにある商品は、メインのデータソースから後日店舗受取可で無視されます。
ショッピング広告の「後日店舗受取可」機能で必要な属性は、Google の Content API for Shopping を使用して登録できますか?
はい。「後日店舗受取可」機能に必要な商品情報はショッピング広告に登録できます。ただし、必須の商品情報(ID [id]、タイトル [title]、商品画像リンク [image_link] など)すべてを、「ローカル」に設定されたチャネルで product.insert メソッドを使って再登録する必要があります。
local inventory insert API を使用すると、後日店舗受取可の属性、受け取りに関するサービスレベル契約 [pickup_sla]、受け取り方法 [pickup_method] も登録できます。「storeCode」項目は必須です。関連する店舗コードは、ビジネス プロフィール アカウント内、または Google 検索から直接追加できます。詳しくは、Content API for Shopping を使用して商品情報を登録する方法をご覧ください。
ショッピング広告の「後日店舗受取可」機能に必要な属性は、チャネルが「オンライン」に設定されている場合はサポートされませんのでご注意ください。
後日店舗受取可(ショッピング データを含む)から後日店舗受取可(店舗の在庫データを含む)に移行するにはどうすればよいですか?
商品から自動作成された「後日店舗受取可」在庫が割り当て分を超えた場合、サポートチームから今後のステップについての連絡があります。
この割り当ては大多数の小売業者に対して十分な設定となっておりますが、ごくまれに超過することがあります。
「後日店舗受取可」の属性を登録している場合でも、割り当ての上限を超えると、一部の商品で「後日店舗受取可」在庫を自動的に作成できなくなります。
これらの商品は、ローカル在庫広告の [診断] ページに表示される、在庫情報の不足に関する問題で特定できます。
自動生成された「後日店舗受取可」在庫の上限を超えた場合は、サポートチームから直接お客様に、またはお客様の Google 担当者に連絡があります。
その際に今後のステップについて案内されます。これには、複数の商品から「後日店舗受取可」の属性を削除することや、在庫を自動生成する店舗の数を制限することが含まれます。これらの方法で割り当てを減らせない場合は、すべての商品で在庫の自動生成を一時停止させていただくことがあります。それにより、自動作成されたすべての在庫は削除されます。